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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
長距離繊維。「ながさきおえど」さんです。

ながさきおえど 長崎お江戸

「しちなんのそそげ」(七難の揃毛)や「おばのそそのけ」(おばの開毛)よりも、
とてつもなくながい、ふしぎな毛のようなもの。



「長崎から、お江戸までとどく」という長さの形容で、
「江戸までとどく」または「長崎までとどく」のみで表現されることも多いです。
長い陰毛に対して用いられる表現で、本当にそのぐらいの長さのものとして
戯文や、「おさんぼぼの毛はべらぼうに長い三筋つなげば長崎お江戸まで」など
歌の文句に用いてる例もあります。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
えっちソングバード。「すけべどり」さんです。

すけべどり 助平鳥

山や森などでへんな声で鳴いてる鳥たちのこと。


「――と言うて鳴く鳥は鳥のうちでもすけべどり」などの形式で唄われてた
俗曲の文句に出て来るもの。特定の鳥をこう呼ぶと際は「聞きなし」に
色めいた単語が入ることから呼ばれるものなので、特定の鳥というわけではなく、
竹鶏(こじゅけい)鶫(つぐみ)柳鴬(むしくい)……など
色々な鳥にあてはめられてもいます。




「ちょっとこいちょっとこいと言うて鳴く鳥は――」
「あれしょこれしょと鳴いて遊ぶ鳥は――」
「ちょんこちょんこと言うて鳴く鳥は――」
「ぼぼしょぼぼしょと言うて鳴く鳥は――」
「ぼぼしょけつしょと言うて鳴く鳥は――」
「へっちょせちゃんこせと言うて鳴く鳥は――」
「べっちょべっちょとさえずる鳥は――」
「べちょさべちょさと言うて鳴く鳥は――」
「恋し恋しと言うて鳴く鳥は――」



などなど、ほぼ全国区で酒席や労働の場での歌、あるいは長持唄などの祝儀の歌、
として唄われており、この「呼び方」をそのまま用いて、戯文でも
すけべどり」(すけべ鳥)という独自な鳥が描かれてもゆきました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
えっちバード。「すけべどり」さんです。

すけべどり すけべ鳥

色恋についての興味が深い鳥たち。
色々とへんな声で鳴きます。


戯文に見られるもので、俗曲の文句などに出て来る
「すけべどり」という鳥の「呼び方」を直接転用してるもの。
曲亭馬琴『夢想兵衛胡蝶物語』でも色欲国にいるものとして描かれてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
えっちなさめ・その2。「おおしつふかさめ」さんです。

おおしつふかさめ 大湿鱶鮫

色恋についての行動や興味がとても深い「ふか」たち。
図体もとっても大きい。



淫欲が強いなどの意味で用いられてた「しつぶかい」(湿ぶかい)ということばと
「ふか」(鱶・鮫・鋸鯊)のぬえ合成で、戯文に見られるもの。
曲亭馬琴『夢想兵衛胡蝶物語』では「大湿ふか鮫」という表記で
だいしつふか」(大湿鋸鯊)とは別の箇所で、色欲国にいるものとして描かれてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
えっちなさめ。「だいしつふか」さんです。

だいしつふか 大湿鋸鯊

色恋についての行動や興味がとても深い
「ふか」たち。図体もとっても大きい。


淫欲が強いなどの意味で用いられてた「しつぶかい」(湿ぶかい)ということばと
「ふか」(鱶・鮫・鋸鯊)のぬえ合成で、戯文に見られるもの。
曲亭馬琴『夢想兵衛胡蝶物語』でも、色欲国にいるもの(大湿鋸鯊)として描かれてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
袖から払っても払えねぇ。「せんびりむし」さんです。

せんびりむし せんびり虫

お金のかおりの良いところに、どんどん
とっついて来て、袖口から離れようとせず、
次々にお金を持って行ってしまうまるっこい虫たち。
「せびり虫」とも。商売や遊里などで、豪勢なお客や
金蔓の太いお客にたかる者たちを虫に見立ててることばで、
「せんびり虫がとっつく」などと表現されてました。


曲亭馬琴『夢想兵衛胡蝶物語』などをはじめ、戯文やことば遊びなどにも
直接に「虫」としてそのまま登場します。



――河竹黙阿弥『四千両小判梅葉』3幕目
「払おうといっても払われねぇせんびり虫のおれだ、
その気で生涯(しょうげぇ)貢(みつ)ぎなせぇ」
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うめてあるにらみあいもの。「にちゅうのはこ」さんです。

にちゅうのはこ 二虫箱

術使いが新規にまじないをおこなうときに用いられるとされるもので、
木の箱のなかに蛇と蛙をいっしょに入れて、
いのりを捧げる本尊をまつってる場所の下に埋めるのだといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちからは入れないで。「がきのすみ」さんです。

がきのすみ 餓鬼墨

お腹が減り過ぎてへろほろになってる「がき」(餓鬼)たちが
硯(すずり)で磨った真っ黒い墨で、ちから加減がとても理に適ってるので、
とても善い色や質の墨なのだソウナ。



「墨は餓鬼に磨らせよ、筆は鬼に執らせよ」ということわざに由来するもの。
「磨墨如病夫 把筆如壮夫」(墨を磨する病夫のごとく筆を把っては壮夫のごとくす)と
同様、書家たちに伝えられて来た極意で、墨を磨るときにはちからを入れると
善い色や質の墨にならぬゾというおしえ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぼうぼうばたばた。「むこうずねのひ」さんです。

むこうずねのひ 向脛火

目がまわるほどにいそがしい状態の人間の足から、
ぼうぼうと燃え出て来るふしぎな火。


戯文などに見られるもので「むこうずねから火が出る」
(ものすごくいそがしく働きまわること)をモトに、それを直接に表現してるもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
闇から触れるヨ。「なまぬるいて」さんです。

なまぬるいて 生温るい手

薩摩の国は枕崎の、瀬戸の坂を暗くなってから通ると
出ると言われてたもの。通るひとの顔をなでて来て
びっくりさせてたといいます。


あるとき、剣の使い手がたまたま坂道を夜あるいてたら、
あやしい手が出て来たのでズバッと斬りつけたところ、その正体が
芒(すすき)だったことが知れたと語られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
飛びあがってアラーム。「やんぼしのかさ」さんです。

やんぼしのかさ 山法師の笠

山法師(山伏)が道中で命を奪われそうになったとき、
かぶってた笠を高く跳ね上げると、その笠は
天にのぼるぐらいに高く飛びあがって、どこであっても
山にいる仲間にそれを知らせてくれるんだソウナ。



英彦山の修験者などが登場人物として出て来る
説話・伝説に見られるもの。日向の国の諸県郡で語られてたはなしでは、
遠く離れた場所で殺されてしまった山法師が、絶命前に跳ね上げた笠が、
高くのぼって行って、英彦山にいる山法師にそれを告げたりしてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
土地を区切って使いましょ。「があっぱのとち」さんです。

があっぱのとち があっぱの土地

「があっぱ」たちの暮らしてると考えられてる山や、
流れのほとりに馬を繋いで休ませるときには、かならず
地面の四方に柴(しば)の小枝を立てて「ここの土地を借ります」と
宣言してから休ませたといいます。



大隅の国などで言われてたもの。
山のなかで眠るとき、おなじように四方を囲んでから
就寝したりする習わしなどにも近いものです。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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