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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごろごろさんアニマル。「かだち」さんです。

かだち 神立

雷が落ちて来るのといっしょに、
地上に飛び跳ねて現われるという獣。



らいじゅう」(雷獣)のことで、常陸の国の水戸などで呼ばれてたといいます。
「かだち」(神立)自体が「かみなり」のことを示すことば。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
もしもしほろすけさん。「ほろすけどうしょう」さんです。

ほろすけどうしょう

梟(ふくろう)のことで、暗くなった頃に鳴いてる
「ほうほう、ほろすけどうしょう」という鳴き声にあわせて
「どうでもしやれ」とこたえて呼び掛けると、
「どうかん、かえよか」と返事をして来ると語られてました。



伊勢の国の員弁郡などで言われてたもので、
鳴き声のききなしに関連したもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おしりがながい。「たつのしりふり」さんです。

たつのしりふり 竜の尻振り

辰(たつ)の日に降りはじめた雨のことをあらわすことばで、
そういう雨は3日間――午(うま)の日まで長く降りつづけると言われてました。



天気に関することばに見られるもので、
肥後の国では「竜のしりふりは馬のつらをさわる」と称したりしてました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おどるといえば。「ばけかなえ」さんです。

ばけかなえ 化け鼎

鼎(かなえ)の化けたもので、
踊り跳ねたりします。



3世河竹新七『闇梅百物語』(1900)に出て来るもの。
お芝居のなかでは持物として蜜柑篭(みかんかご)を持って踊り跳ねたりします。



百鬼夜行を意識したおどりの箇所に出て来ており、
清元では「仁和寺」ということばも用いられてて、
仁和寺の鼎踊りの故事をひきごとに添加してます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かぶる鉄鍋。「ばけつくまなべ」さんです。

ばけつくまなべ 化け筑摩鍋

鍋の化けたもので、
笠を持って踊り跳ねたりします。



3世河竹新七『闇梅百物語』(1900)に出て来るもので
常磐津では「鉄鍋」と唄われたり、
「つくま鍋」などと台本では記載されてます。



持物の笠は、『道成寺』に使われる「振出笠」が応用されたりします。


百鬼夜行を意識したおどりの箇所に出て来ており、
鍋をかぶる「筑摩祭」を意識した呼び名のつけかた。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
箱のふた取れ申さずそろ。「ことのざとう」さんです。

ことのざとう 琴座頭

姫路城の「ぬし」があらわした妖怪の一ッで、
琴(こと)を美しくかなでる座頭(ざとう)さんのすがたに変じたもの。




天守閣のひみつをさぐろうとした殿様の近くにあらわれ、
「琴の爪箱(つめばこ)のふたがあかないで困っております」
と話しかけて来ました。殿様が「そんなことか、任せておけ」
と箱に手をかけると、ぴったりと両手が箱に張りついてしまったソウナ。



座頭さんはいつの間にか
巨大な鬼神のすがたの「ぬし」に変わっており、
「われをおそろかにすれば、引き裂き殺すぞ」と告げて消え、
やっと爪箱から手も離れました。





『諸国百物語』(巻5)の姫路城のはなしのなかに出て来るもの。
天守閣の「ぬし」は「おさかべひめ」(長壁姫)のような存在のことのようです。



出て来る殿様は「秀勝」(ひでかつ)という名前のみで登場しており、
誰なのかハッキリしてませんが、
池田輝政(いけだてるまさ)などが想定されてると考えられてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
室町御殿に「おおにゅうどう」さんです。

おおにゅうどう 大入道

ものすごく背丈のたかい入道坊主すがたの妖怪で、
室町御殿のなかにあらわれたといいます。


『看聞御記』(看聞日記)の嘉吉3年(1443)8月10日の条に記載のある
室町御殿に出たいろいろな妖物たちのうちの一ッとしてあげられてます。
ほかには「ななしゃくばかりのにょうぼう」(七尺計女房)などが現われてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おやさい流して。「がある」さんです。

がある

薩摩の国の串木野などに分布するかっぱの仲間。


畑の野菜や小麦団子を「があるどん、足を引っぱいやんな」
と唱えながら川に流してあげて、
夏に水の事故のないように願う行事などがあったそうです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
さげ髪のふたり。「ふたりづれのおんなのかげ」さんです。

ふたりづれのおんなのかげ 二人連の女の影

森美作(もりみまさか)という武士の屋敷に出たという、
屋敷のなかを歩き回る女の影のみの妖怪。



髪をさげたかたちの影で、いくら探させても
本体らしいすがたを確認することは出来なかったトカ。





『諸国百物語』(巻2)に書かれてる森家のはなしにある妖怪の一ッ。
森美作の死期が近いことを示してた様子。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
歩きまわるおかた。「かづききたおんな」さんです。

かづききたおんな 被衣着た女

森美作(もりみまさか)という武士の屋敷の庭に、
ときどき出て来たという、
被衣(かづき)をかぶった女のすがたの妖怪。
あちこちと歩き回ってたといいます。



『諸国百物語』(巻2)に書かれてる森家のはなしにある妖怪の一ッ。
森美作の死期が近いことを示してた様子。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
小さい水っポイおかた。「ちいさきちご」さんです。

ちいさきちご 小さき稚児

森美作(もりみまさか)という武士の屋敷のうらにある
堀(ほり)の水中から、ときどき出て来たという、
ちいさな稚児(ちご)。


『諸国百物語』(巻2)に書かれてる森家のはなしにある妖怪の一ッ。
森美作の死期が近いことを示してた様子。


本文では「屋しきのうらにちいさき堀」とありますが、
目次や見出しには「屋敷の池」とあります。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおきなおみあし。「やまんばのくつ」さんです。

山姥沓 やまんばのくつ

山のなかに落ちてたりすることがあるという
やまんば」(山姥)のものだとされる
ものすごく大きな文数の草鞋(わらじ)。


藤葛(ふじづる)や木の皮を
ぐるぐるまげてつくってあるトカ。



『善光寺名所図会』(巻5・付録)に「山姥の沓」として記述があるもので、
長さは3尺ぐらいあるものだとされてたようです。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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