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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
知恵にて造る、「ちえのひとだま」さんです。

ちえのひとだま 知恵の人魂

ぷかぷかと宙を浮かんで飛ぶ、ふしぎなものだけれども
実際のところは人造物だといったもの。



明治前期の戯文に見られるもので、風船(いまでいうところの気球)を
「人造のひとだま」と見立てて戯称したもの。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
四天下採華釀海。「してんげのはな」さんです。

してんげのはな 四天下の花

鬼や魔物たちが持ってるという、
のみものの材料となるふしぎな花々のこと。




阿修羅(あしゅら)たちが美味しいのみものをつくるために
世界のあちこちから集めてきた花々だといいます。



阿修羅と花については、仏典にある「阿修羅」が「無酒神」と呼ばれるようになった
はじまりのはなし(四天下から華をあつめて地上の海をすべて酒にしようとしたが
失敗して、酒を断ったとされる)を典拠としてるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちはやぶる。「はしのしたなるふるきつね」さんです。

はしのしたなるふるきつね 橋の下なる古狐

橋の下にいる古きつねのことのようですが、
くわしいことは未詳。



弓を射て「魔除け」をするときに唱えられるおまじないの文句のなかに
「ちはやぶる 橋の下なる古狐 昼はくるとも 夜はござるな」
と詠み加えられてるもの。




狐・昼と夜という構造の歌は、夜泣きを封じるための
狐へのおまじないとしてしばしば見られますが前後関係はハッキリしません。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
疱瘡のときはおがみおろ。「かろうたい」さんです。

かろうたい 花老太

漢字で書くと「花老太」で
こどもが疱瘡などにかかったときに
軽くすみますようにと拝まれてた老太さま。



安徽省の蕪湖(ぶこ)あたりなどでいわれてたもの。
「老太」というのは狐仙たちをよぶときの尊称。



「花」というのは「てんかにゃんにゃん」(天花娘娘)や
かかごせい」(花花五聖)と同様に疱瘡・天然痘のこと。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ゴロゴロ増える。「かみなりいか」さんです。

かみなりいか 雷烏賊

備前岡山などでいわれてる俗信で、
雷が多く発生する年には海に烏賊(いか)が
いっぱい出て来て豊漁となるといったもの。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天と地をまよけ。「まよけのもち」さんです。

まよけのもち 魔除餅

大工がつくるもので、中に悪魔を封じ込めてあるとされるおもち。
家や船が完成したときにこれを供えたり投げたりして
魔物が寄るのをふせぐとされます。



阿波の国などでは「天の餅」「地の餅」(船の場合は「水の餅」とも)などとも称されます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
銭がついてる。「ぜにつきうお」さんです。

ぜにつきうお 銭付魚

銭がついてるとされる魚はえんぎがいいとされてて、
あかちゃんの生まれた8日目の祝いのときに
膳の料理として出されたりしてました。



阿波の国の海部郡などでは、鯵(あじ)の中に
こういう魚がいると考えられてたりしたようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どっさりーどっさりー。「みかんみのらず」さんです。

みかんみのらず 蜜柑実らず

蜜柑(みかん)の木ではあるけれど、
蜜柑の実がなることはなく
そのかわりに金がざくざくみのるというすごい木。




「ここのお庭の蜜柑の木には蜜柑ならずに金がなる」
などといったかたちで
祝いのための歌や、亥の子の日にうたわれる
歌の文句などに見られるもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
桐の木の根。「べんじょきり」さんです。

べんじょきり 便所桐

桐(きり)の木を便所のすぐ近くに植えてはならない、
といった俗信。



植えることを忌む理由として、便所の下に桐の根が入り込むと
その家の者は次々に死んでしまうからだと語られたりします。



きりのれい」(桐の霊)について語る俗信の一ッ。
越後では「便所のどずぼげ(肥壺)が桐の根に包まれてしまうと家に死人が絶えない」
などといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
一身八頭の大蛇数限りもなく。「はちずのどくじゃ」さんです。

はちずのどくじゃ 八頭の毒蛇

地獄にある広大な真っ黒い水の池にうじゃうじゃいるという
頭が8つ、体が1本のかたちの大蛇。
亡者たちを引き裂いてまわるといいます。



『孝子善之丞感得伝』の地獄の様子を書きつづった箇所に登場するもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
御用だ御用だ。「ろくどうのとりかた」さんです。

ろくどうのとりかた 六道の捕方

あの世の獄卒たちで、十手を手に持ち、
鎖帷子(くさりかたびら)を着こんだすがたのもの。



俳優の死絵などの錦絵で役柄が盗賊や隠密などで描かれてたりする際に
「仕出し」として描かれてたりする、お芝居がかりなもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おはなをかんじゃダメダメダメダメ。「かみぶくろのばち」さんです。

かみぶくろのばち 紙袋の罰

俗信にみられたもの。鼻をかんだりするとき
手近にちり紙が無く、ふくろでかんじゃったりすると、
「鼻のなかに腫れ物が出来る」とか「鼻がぶかっこうに大きくなってしまう」
などのばちがあたると言われてました。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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