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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
のめば仙道うるなり。「みるのひやく」さんです。

みるのひやく 海松の秘薬

仙人になれる、あるいは仙人が飲んでるとされるもので、
海松(みる)の根っこを煎じてつくられるソウナ。
それに練り込んだ菊(きく)とかが配合されるといいます。


古註などにみられるもの。
どの程度の認識があってのものかは未詳。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
もし木瓜なき時は木瓜木瓜木瓜と三遍となへて
其こぶらがへりの所をさすりてよし。
ぼけぼけぼけ」さんです。

ぼけぼけぼけ 木瓜木瓜木瓜

こむらがえり(こぶらがえり)が足に起こって痛くなったときは、
「木瓜木瓜木瓜」と唱えながらそこを撫でると奇妙に治るんだソウナ。


木瓜(ぼけ)で撫でると治るというおまじないが前提となってて、
そのちからを利用したもの。



こむらがえり(こぶらがえり)を治すおまじないとして伝わるもの。
木瓜の実物が手近に無かった場合のものとして語られたりしてます。

 

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
老鴉叫 怕有口舌。じゃっくじょうてんびゃくぜつにゅうち」さんです。

じゃっくじょうてんびゃくぜつにゅうち 赤口上天白舌入地

漢字で書くと「赤舌上天白舌入地」
えんぎの悪い鴉(からす)の鳴き声が聴こえたりしたときは、
この言葉を大きな声でとなえて叩歯(こうし)をすると
厄ばらいになるんだソウナ。



鴉鳴(あめい)に対しての厄ばらいのおまじないで唱えられる文句の一ッ。
『水滸伝』のなかで、魯智深のところにやってきたごろつきたちが
鴉鳴に対してこれをおっぱじめたので「それは何だ」と訊く場面などで知られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
カニシンタ、カムイカルシンタ。カムイシンタ」さんです。

カムイシンタ

アイヌにつたわるもので、神々たちが乗って
天空を移動したりする篭(かご)。



ユーカラなどに出て来るもので、「カニシンタ、カムイカルシンタ」
(黄金の篭、神の匠める篭――日高沙流の『カムイオイナ』)と
併唱されてたりもします。



ほかに神や英雄の乗物としては「ポンカムイニシ」などもあります。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
内裏又は八乙女たちに山王の使者の猿が通ひて子をもたん。「さんのうざる」さんです。

さんのうのさる 山王猿

山王権現のつかいの猿(さる)で、あるとき乙女のもとに通い、
その乙女とのあいだに子供をもうけた。
その子供はものまねに長けてて、その技能が「猿楽」のはじまりになったんだトカ。



「猿楽」の由来に関する古註にみられる説
(猿と乙女とのあいだに生まれた子供たちがものまね芸に長けてたとされるはなし)に
登場するもの。
『申楽聞書』では「日吉の山王の猿 大内女房と嫁して子を四人持ちたり」とあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぽこぽこぽこ。おやのねずみ」さんです。

おやのねずみ 親の鼠

昔話に出て来るもので、主人公の親たちが、
鬼や山姥に、食べられてしまったあとにかたちを変じて世に出て来た、
あるいは姿を変えられてしまったもの。



主人公が家にまだいるしるしとして、
太皷をたたかせたりする展開のおりに助けに出て来て、
みがわりに尻尾で太皷を叩いて、脱出と逃亡をさせてくれます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どろどろすっとんととん!! 「むじなのどろ」さんです。

むじなのどろ 狢の泥

鎌倉の腰越(こしごえ)あたりにつたわるもの。
日暮れになるとがけ沿いの道では、がけの上から泥がぼとぼとと降り落ちて来るので、
子供たちはこわがって通らなかったりしたといいます。



泥はむじなが落としてるといい、
明治30年代ころあたりまでしばしば聞かれたソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きのうの「櫃児崖」と同じ系統からですね。れんぱぼ」さんです。

れんぱぼ 廉頗墓

趙州にあったという古いお墓で、
行事などのときに食器や調度品が足りないときは、
必要なものと個数を明記した紙を燃やしてお願いすると、
きっちり貸し出してくれたといいます。



誰が出し入れしてるのかは一切わからなかったといいます。




日本でいうところのお膳やお椀を貸してくれるものと近いもの。
貸して欲しいものを明記した紙を燃やして頼む、というかたちが
明の時代以後の記載に出て来るこの手のはなしの型のひとつのようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きじがい」さんです。

きじがい 櫃児崖

桐梓県の七暈渓にある櫃児崖という場所には、
ふしぎな櫃(ひつ)が置いてあって、その中には
ありとあらゆる器物が入ってるんだトカ。



むかしはここに行って必要な器物を借りてきて、
つかいおわったらそれを返すということがあったそうですが、
あるとき瓷甌(かめ)を返却しなかった者があったため、
誰も櫃の置いてある場所にたどりつけなくなってしまったんだソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お盆でどうぞ。「きんぎんじょろ」さんです。

きんぎんじょろ 金銀上臈

金銀がひかりかがやくように美しいという女のひとで、
花を手折りにいった先で泊まったふしぎな家で、
朝いろいろなお盆にいろいろなたべものを持って出てくる存在。



陸中などにつたわる童歌の文句のなかにでてくるもの。
「金銀のようなじょろが、赤い盆にみつみっつ、黒い盆にみつみっつ」
などと唄われます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魚介おねえさん。「たのおんなご」さんです。

たいのおんなご 鯛女中

鯛(たい)が変化してたという娘。



「給金のいらんただ働きでいいから屋敷のおんなご(女中)として雇ってくれ」と、
頼んで来たので働かせてみたら、この娘のつくる朝食のおつゆがとてもおいしい。



ふしぎに思ってつくるところをコッソリ見てみると、鍋のなかに娘がおしっこをしてたので
驚いて問い詰めたら、正体を告げてそのまま出て行ってしまったソウナ。




越後の古志郡などにつたわる昔話に見られるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
銀の精が家出します。「びゃくえじん」さんです。

びゃくえじん 白衣人

漢字で書くと「白衣人」
特定の家に棲みついてたりするという真っ白い服を着てるふしぎなひとで、
その正体は銀の精。



びゃくえぶじん」(白衣舞人)などと同じく、白い服を身に着けてるというのは
大陸の銀の精が必ずとる服装。


お金持ちの家からこれが出て行ってしまうのですが、しばらくたって、
あちこちに棲みついたものの肌があわず、ぼろぼろのすがたになってモトの家に戻ってきた、
という昔話がいくつもあるようです。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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