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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こげこげヘアー。「おおきなやまんば」さんです。

おおきなやまんば 大きな山姥

信濃の国などに伝わる昔話に出て来る「やまんば」(山姥)で、
ふもとの村人のところに来て
色々と手伝いをしてくれたという大きな大きな女。




髪のなかに「まむしのちいさなの」(蝮の小さなの)がいっぱいいて、
かゆくて困ってるというのを聴いたある女のひとが、
退治してやろうと頑張ってみたところ火を使うのに失敗して髪の毛が全焼。
怒ってその女のひとを山にさらってってしまったトカ。








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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
古くから、髪にいる虫いろいろありて。「まむしのちいさなの」さんです。

まむしのちいさなの 蝮の小さなの

昔話に出て来る「やまんば」(山姥)の髪の毛のなかに
どさどさ大群で棲みついてたりする小さいへびたちで、
2寸くらいの大きさだといいます。


「やまんば」としてはこれがいるのはイヤなことで、
かゆくてかゆくて困ってたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぐー。ぐー。「いびきごえ」さんです。

いびきごえ 鼻鼾声

深い森や、古い塚のちかくをとおったりすると、
ぐーぐーといびきをたててるような
ふしぎな音が響いて聴こえてきたりするというもの。



紀伊の国にある井引(いびき)の森の語源の一ッには、
こういう音がきこえたからだというものがあり、
神様がたててる声だと言われてたりもします。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
血を吸う吸う。「かきのきのね」さんです。

かきのきのね 柿の木の根

柿(かき)の木を家のすぐ近くに植えて、
その根っこが家屋の下にまで入りこんだりすると、
柿の木が家のなかのひとの血を吸って
病気にしてしまうなどと言われてるもの。



木曽の菅村などにつたわるもの。
家の庭に植える木々の俗信としては似た種類のものはいくつもある。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
24時間以内くん。「そのひのころも」さんです。

そのひのころも 一日衣

裁断から仕上げ、そして腕や足をとおして着るまでが
一日以内で出来上がってしまうのを忌んだもので、
よくないことが起こる、えんぎが悪いなどと言われたりしてたといいます。




そのため、必ず衣服をつくるときは
2日以上に作業が及ぶように調節してつくったりしてたといいます。



お葬式のときに着せてあげる経帷子(きょうかたびら)などを、
その日のうちに作って着せてやる点からの連想が基本にある俗信です。








――その日に家々で手作りして縫われなくなったりした現代では
直接の連想理由が消えて自然に無くなってる感じでしょうか。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おうちではた織りしてた時代の俗信。「ぬのみみ」さんです。

ぬののみみ 布の耳

織ってる途中に誰かが亡くなったことを耳にした布は、
そのはしっこ(みみ)を小さく切って川に流して捨てないと、
それで作った衣服を身に着けたひとに、
よくないことが起こる、えんぎが悪いなどと言われてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
デモンリリー。「まゆり」さんです。

まゆり 魔百合

やまゆり(山百合)を家や庭に持ち込んだり植えたりするのは、
魔につうじるので忌まれてたというもの。



「まゆり」は「やまゆり」の呼び名で、
言われてるごとく「ま」と「魔」の音のつながりが理由と考えられてます。













ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山にのこされたほう。「やしのがいこつ」さんです。

やしのがいこつ 野師の骸骨

むかし、山奥の川にすごいおおきな山椒魚(さんしょううお)がいて、
それを捕って見世物にしようと二人の江戸の野師(やし)が
分け入って来たのですが、途中で喧嘩が勃発。



なぐり殺されてしまった片方の野師の骸骨は、
ずっと木に立て掛けられたままになってましたが、
数年後に殺したほうの野師が
この山奥の川を再びとおりかかったとき、
突如ふりかかってきて襲いかかり、がけから落としてしまったソウナ。



信濃の国などにつたわる昔話にみえるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どどーんとおもち。「おおきなおかざり」さんです。

おおきなおかざり 大きな鏡餅

山や林などの道ばたに大きなおかざりもちが突然
置いてあったりするというふしぎなもの。
さわったりしようとすると、ぷいっとどこかに見えなくなってしまったり、
転がって消えてしまったりするんだトカ。



信濃の国などでいわれてたりするもので、
狸(たぬき)や狢(むじな)などの化け術だと言われてたりします。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魔除けのひもの。「くまのこうがい」さんです。

くまのこうがい 熊の笄

熊(くま)のからだからとれるもので、
安産のおまもりだとか、魔よけだとかに用いられてました。



おす熊の「こうがい」より、めす熊の「こうがい」のほうが
効力が高いともいわれます。




熊を狩りで獲ったときに内臓から得られるもので、
腸のまわりに付着してる三味線のばちのようなかたちのものを、
火棚などで干しかわかして細長くなった状態をさします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぐるぐるわからん。「ばかまよい」さんです。

ばかまよい 馬鹿迷

おいぬさまのお札などを受けてくるひとなどに対して言われてたもの。
おいぬさまたちは非常に清潔を好んでるので、
お札をもって来る行き来の途中などで、
きたないことをしたり、小便のあとに手を洗わなかったりしたりすると、
たちまち状態を「ばか」にされて、
道がわからなくなったり、
おなじところをぐるぐる迷ったりしてしまうことがあるんだソウナ。



信濃の国の伊那郡などでいわれてるもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
君ト生ヲヘダテタリ。「あくしゅのきじょ」さんです。

あくしゅのきじょ 悪趣の鬼女

漢字で書くと「悪趣の鬼女」で
あの世の住人(霊鬼)である女性のこと。
人間に対してものをうったえたり、好いた同士になったりもするようです。



『體源鈔』のなかにあるこの単語が見える箇所は、
『日本琴絶因縁』というものに書かれてるとされる
日本の琴師と大陸鎮西のお嬢様の霊鬼のはなし。








プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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