▼本日の妖怪（6181）みそごぼう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
味噌漬けはいかん。「みそごぼう」さんです。



牛蒡（ごぼう）を味噌漬けにしてはいけないといわれてる俗信。
味噌漬けにしたりすると家のなかで
病人が絶えなくなるといわれてたりしました。

▼本日の妖怪（6180）なんざんのえきき

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
難産流しの布にのせ。「なんざんのえきき」さんです。

ひとを難産にしてしまう病気をもたらす悪鬼たち。

あたらしい布を1尋（ひろ）織って、それにこれを封じて川に流して
安産であるように祈願する「なんざんながし」などの俗信があります。

▼本日の妖怪（6179）だいなるいのしし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
走りだし。「だいなるいのしし」さんです。

むかし、蘆名次郎左衛門（あしなじろうざえもん）が
伯耆大山で獣や鳥、池の主のような魚や蛇を狩って大暴れしたときに
出現したというものすごい大きさの猪（いのしし）。

次郎左衛門は弓でこれを射倒そうとしましたが、失敗して落馬し、
そのまま重い病にかかってしまったソウナ。

▼本日の妖怪（6178）ムンヌキムン

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まよけのキラキラとげとげ。「ムンヌキムン」さんです。

沖縄につたわるもので、
家の戸口などにぶら下げたり置いたりする魔よけの貝殻。

「魔物をよけるもの」といった意味合いの呼び名。
これに用いられるミヤール、ヤールと呼ばれる貝は、
蜘蛛貝（くもがい）などのこと。

▼本日の妖怪（6177）ふせんぎゅうば

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ふんだりけったら悪いもの。「ふせんぎゅうば」さんです。



漢字で書くと「不践牛馬」で

何か疑いのある存在や、邪悪にあたると考えられる存在について、
ホントにそうなのかどうか判別するために
行われたという大昔のふしぎなこと。

大路にその存在を無造作に転がしといても、
気ままに往来してゆく牛や馬が
きずひとつつけずに通り過ぎたり、よけて歩いてったりすると、
疑いは晴れるという寸法。

后稷（こうしょく）も、生まれたときに
「巨人のあしあとを踏んだダケで生まれた子供」であることから不審がられて
まずはじめに道に捨てられたけど牛や馬に踏まれることが無かった、
といったハナシが『史記』などで語られてます。

▼本日の妖怪（6176）ごくけん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
監視官。「ごくけん」さんです。



地獄にいる大きくて荒々しい犬で、
亡者たちが各地の小地獄から外に出て行かないように
監視をしてたりします。

▼本日の妖怪（6175）ぼたんににたるはな

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
庭に参りたれば、「ぼたんににたるはな」さんです。



閻魔王庁の断罪の庭で育成されてるという
牡丹（ぼたん）と見た目が良く似てるというお花。

▼本日の妖怪（6174）ちえのひとだま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
知恵にて造る、「ちえのひとだま」さんです。

ぷかぷかと宙を浮かんで飛ぶ、ふしぎなものだけれども
実際のところは人造物だといったもの。

明治前期の戯文に見られるもので、風船（いまでいうところの気球）を
「人造のひとだま」と見立てて戯称したもの。

▼本日の妖怪（6173）してんげのはな

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
四天下採華釀海。「してんげのはな」さんです。

鬼や魔物たちが持ってるという、
のみものの材料となるふしぎな花々のこと。




阿修羅（あしゅら）たちが美味しいのみものをつくるために
世界のあちこちから集めてきた花々だといいます。

阿修羅と花については、仏典にある「阿修羅」が「無酒神」と呼ばれるようになった
はじまりのはなし（四天下から華をあつめて地上の海をすべて酒にしようとしたが
失敗して、酒を断ったとされる）を典拠としてるもの。

▼本日の妖怪（6172）はしのしたなるふるきつね

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちはやぶる。「はしのしたなるふるきつね」さんです。

橋の下にいる古きつねのことのようですが、
くわしいことは未詳。

弓を射て「魔除け」をするときに唱えられるおまじないの文句のなかに
「ちはやぶる 橋の下なる古狐 昼はくるとも 夜はござるな」
と詠み加えられてるもの。

狐・昼と夜という構造の歌は、夜泣きを封じるための
狐へのおまじないとしてしばしば見られますが前後関係はハッキリしません。

▼本日の妖怪（6171）かろうたい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
疱瘡のときはおがみおろ。「かろうたい」さんです。



漢字で書くと「花老太」で

こどもが疱瘡などにかかったときに
軽くすみますようにと拝まれてた老太さま。

安徽省の蕪湖（ぶこ）あたりなどでいわれてたもの。
「老太」というのは狐仙たちをよぶときの尊称。

「花」というのは「てんかにゃんにゃん」（天花娘娘）や
「かかごせい」（花花五聖）と同様に疱瘡・天然痘のこと。

▼本日の妖怪（6170）かみなりいか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ゴロゴロ増える。「かみなりいか」さんです。



備前岡山などでいわれてる俗信で、
雷が多く発生する年には海に烏賊（いか）が
いっぱい出て来て豊漁となるといったもの。