▼本日の妖怪（5856）おどりまわるまり

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
津田の屋敷にすざましき。「おどりまわるまり」さんです。

津田利信の屋敷に襲来した狐のつかったおばけの一ッ。
ころころと新品の鞠（まり）が飛んで来たとおもったら
ものすごく大きくなって、すざましい音をあげながら
庭をおどりまわったというもの。

『大佐用』でvol.169から新学期特集紹介をしはじめた

『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。

◆『大佐用』vol.169「丹後国変化物語の狐と妖怪1」
◆『大佐用』vol.170「丹後国変化物語の狐と妖怪2」

▼本日の妖怪（5855）きもんなし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鬼門ガーーード。「きもんなし」さんです。

家の庭の鬼門の方角に梨（なし）の木を植えておくと
魔除けになるといわれてるもの。

梨を庭に植えるのはよくない
という俗信がある反面、「鬼門・無し」に通じるという点から
このような俗信もあったりします。

▼本日の妖怪（5854）おおばちのす

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魔除けであるブン。「おおばちのす」さんです。



魔よけや疫病よけのちからがあるとされてたもので、
おおばち（すずめばち等）のからっぽになった巣が用いられてます。

▼本日の妖怪（5853）どくにゅうにょらい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
もういっこ、「どくにゅうにょらい」さんです。

毒の沼地を乳から造り出して地上にひろげる巨大な魔仏。

おきょーに出て来る「乳光如来」の対抗軸として
悪い乳を製造したもの。

▼本日の妖怪（5852）あまのくろつるばみのみこと

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ライリウ。「あまのくろつるばみのみこと」さんです。

空舟にのって飛来して火を吐いて
稲を荒らしたという「らいりゅう」（雷竜）のひとり。

『ライリウ』と記された「雷竜」資料に見える名称のひとつで、
岡村という領主によって成敗されたとされる。
それぞれの名には色名がつけられているようで、
これは黒橡（くろつるばみ）色。

▼本日の妖怪（5851）きたねえぬのっこ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
かぶったら、おれ、見ねがべェ。「きたねえぬのっこ」さんです。



きつねなどが用いるもので、これをかぶると
人に化けたり姿を消したり出来るようですが、
この効果の無いぼろ布をうまいことをゆずられて、
人間が化かされたりします。

▼本日の妖怪（5850）ぞうのめ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
下がり目尻に。「ぞうのめ」さんです。

淫乱の相の精霊。ひとをみだらにさせます。

「下がり目尻に象の目」は顔相についての言い回しで
俗に「淫乱の相」だとされるもの。



「いとくずまゆげ」は男に出る相でおんなずきの淫乱の相。
「ぞうのめ」は女に出る相でおとこずきの淫乱の相。

▼本日の妖怪（5849）いとくずまゆげ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まゆげいとくずの如く女の眉に似たり。「いとくずまゆげ」さんです。

淫乱の相の精霊。ひとをみだらにさせます。

「いとくず眉毛に眼尻広」は顔相についての言い回しで
俗に「淫乱の相」だとされるもの。

▼本日の妖怪（5848）もくようたいぼく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
伐るはわろし。「もくようたいぼく」さんです。



木曜星にあたってる年に、大きな木を伐採するのは
えんぎが悪く、よくないことが起こったりするなどと言われてるもの。

▼本日の妖怪（5847）アプカッパ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
あぷぷぷかぱ。「アプカッパ」さんです。

川をつかさどってる神あるいは妖怪。
アプカッパカムイ。

藤原相之助『奥羽古史考証』では「河伯」ということばが
アイヌ側に入った結果、生じたもので
日本語と同時期に並行して「河伯」→「かっぱ」の語は生じてたのかもネ
と考察してます。「阿武隈」（あぶくま）は「アプカッパ」の転訛とも。

▼本日の妖怪（5846）やまひ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
あお山を枯れ山となす。「やまひ」さんです。

ひとびとに悪いものごとをもたらして来たり、
土地を痩せさせたり荒らしたりする魔物たち。

古史伝の資料のなかで書かれたりするもの。
ににぎのみことが地上に降臨したころに、地上を荒らしてたといいます。

▼本日の妖怪（5845）くしだのおおがめ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
はたけを荒らすで。「くしだのおおがめ」さんです。

伊勢の国飯野郡の櫛田川の淵にいた
巨大な亀（かめ）で、ちかくの村々の作物を荒らし回ってた
なぞの存在の正体だったといいます。

旅の僧侶が薬師如来に拝んだ結果、この正体を見あらわして、
ひとびとは退治することが出来たトカ。