▼本日の妖怪（5844）たかぼっさん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
背のたかいたかい坊主。「たかぼっさん」さんです。

熊野灘にいるという妖怪で、
ふだんは海の底でねむってるが
大きく立ち上がると雲をこえるくらいの大男。
漁船がちかづいたりすと悪い風とともにあらわれて、
「ひしゃくをかせ」と迫り、
水をどしどし船にいれてきたといいます。

対処方法は穴のあいたひしゃくを渡すというもので、
水がうまくいれられないと、困りふさいで去ってしまうトカ。

▼本日の妖怪（5843）かがみいわ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
照らしおれ。「かがみいわ」さんです。



とおくに離れた場所の人や光景を
映し出すことが出来るという岩石。
神仏や鬼、山姥などが
ひとを手助けしたりするときに用いたりします。

▼本日の妖怪（5842）どちゅうのまおう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
まことの土神にてはあるまじ。「どちゅうのまおう」さんです。

土のなかにいる魔王で、
土用の期間中に土いじりや工事をすると
非常におこって、そのひとに罰をあててきます。

『いなもの』などで展開されてる
「土用に土を掘ったりするとそれが神仏の頭にあたって罰があたるというが、
人ごときが掘ることも避けられないもぐら以下の神仏などはおらぬじゃろ」
という理論に出て来るもので、罰をあてるなどということをするのは
魔王だろう、という茶説上の存在。

▼本日の妖怪（5841）とらさる

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
もとの海になさんとの悪魔なり。「とらさる」さんです。

国々をおそって海に戻してしまうという
ものすごい悪魔。
すさのおのみことによって退治されたといいます。

鬼門をとりあつかったお神楽などに登場する強大な悪魔。
名称の「寅申」は方角を示す十二支から採られてると考えられてます。

▼本日の妖怪（5840）せきぜんしゅう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
わっさっさ、わっさっさ。「せきぜんしゅう」さんです。



漢字で書くと「夕漸秀」で
本来の速さではなく、麦や稲などの穀物が一日のうちに急成長して
一挙に花か咲いて穂が実ったりするふしぎ。
何かが起こるまえぶれだなどとされてました。

▼本日の妖怪（5839）ぐんじゅか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
はなざかりはなざかり。「ぐんじゅか」さんです。



本来の季節にあってない時期に、
多くの木々がどしどしと花ざかりになったりするふしぎ。
何かが起こるまえぶれだなどとされてました。

▼本日の妖怪（5838）うやぺんどり

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
「うやぺんどり」さんです。



からだから直接つばさが生えてる、
まるっこい鳥の妖怪。



きのうの『妖界東西新聞』に出演したこちらさんですが
伊東忠太が日頃つけていたという『怪奇図案集』の中に出て来るもの。



いつものごとく（「だんごどり」同様）呼び名の無いデザインおばけなので
呼び名はこしらえちょるヨ。

▼本日の妖怪（5837）かおをつぶしあん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
暖簾でしぼった泥あじ。「かおをつぶしあん」さんです。

どろみたいな味のする、
顔をつぶしてつくるふしぎなあんこ。

お菓子見立ての戯文などに出て来るもの。
日露戦争のころの戯文にもロシアお菓子の材料として登場したりしてます。

▼本日の妖怪（5836）くろいもの

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
くろくろ。「くろいもの」さんです。

つばめのちいちゃいひなのような見た目をしてるというもので、
「かみなりさま」たちの食べてるとても美味しいもの。
正体は加工をしたおへそ。

鼻がのびたり、風にあおられたりして
天の雲のうえに行ってしまったりする昔話に登場したりするもの。
お皿に盛られて食べてみたところとてもおいしい、など
知らずに食べる展開があります。

本日の妖怪（5835）ゆめのうちのひと

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おしえてくります。「ゆめのうちのひと」さんです。

寛弘3年（1006）、冷泉上皇の夢の中に出て来たふしぎなひとで
地震の変を知らせたといいます。
告げられた日に庭につくらせておいた仮閣にいたら、
知らせどおりに大地震が起きて難をのがれたという俗伝があります。

『本朝通鑑』などでは、夢の中の人は
藤原師輔かなどとしていますがしょうたいふめい。

▼本日の妖怪（5834）ひつはくいちじょう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
光如匹帛。「ひつはくいちじょう」さんです。



漢字で書くと「匹帛一丈」で
日月や星、彗星などから発したりするという
布のようなまっすぐつづくふしぎなひかり。

▼本日の妖怪（5833）しゃくいんしょうか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
陰のすぎたるは。「しゃくいんしょうか」さんです。



漢字で書くと「積陰生火」
主君として立つ者たちが陰の気を過剰に積みすぎていると、
それが限度をこえた途端
ものすごい陽の気を国によびよせてしまい、
大火災が起きてしまうというもの。