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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
照らす河童を。「みみずのとうしん」さんです。

みみずのとうしん 蚯蚓の灯芯

蚯蚓(みみず)をじっくりお日様で乾かしたものを
灯芯のように用いてともした明かりをつかうと、
すがたを隠してる「かっぱ」(河童)のすがたが、ありありハッキリ見えるんだトカ。



車前草(おおばこ)などを灯芯に用いて
魔物を見る様式の言い伝えのひとつのようです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
イン・ザ・おちょーちん。「ちょうちんのしがい」さんです。

ちょうちんのしがい 提灯の死骸


墓場の提灯(ちょうちん)が、ばらッと口をあけて破け、
中から死骸が出て来ることで、ひとをおどかすようなおばけ。



興行されてた八幡の籔知らず(おばけ屋敷)や
それをさらに題材とした作品に見られるもの。
四谷怪談の芝居に見られる「提灯ぬけ」の演出から連想されて
さらに個別につくられていったもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あの世の道にいるやつら。「がきいぬ」さんです。

がきいぬ 餓鬼犬

あの世へ向かう道でうろうろしてるもので、
亡者たちを襲うといいます。



これに投げつけるための「犬団子」というものを
仏事や施餓鬼のときにつくってあげることで、亡者たちは
餓鬼犬を払いのけながら道中を進むことが出来ると語られてたようです。



武蔵の国の埼玉郡などで言われてたもの。
「犬団子」の材料には、地面に落ちた屑米や籾をあつめて挽いた粉が使われます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おだんごごはんの日。「だんごしなみ」さんです。

だんごしなみ だんごし波

志摩の国の英虞郡などで言われるもので、
海で働くひとたちが「だんごし」を食べるとされてる日の前後に、
海がものすごく荒れること。「土用波」とも。



「だんごし」は、ごはんに小麦団子と小豆を入れたもの。



6月あるいは正月に「だんごし」を食べるとされる日があったそうです。
また八朔(8月1日)も同様のものを食べるとされてたようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
胡瓜だけではないですぜ。「どようのなまねぎ」さんです。

どようのなまねぎ 土用の生葱

夏の土用の入りの日には、生の葱(ねぎ)を食べると
腹に虫がわかないといわれてました。



越前の国の今庄などでは、生葱と胡瓜を刻んでつくった膾(なます)にして食べてました。


土用のほか、祇園の日に「胡瓜」と「葱」を結びつけてる地域は
丹波の国など各地にもみられます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きゅうりがおやど。「あくびょうがみ」さんです。

あくびょうがみ 悪病神
祇園(ぎおん)さまのおまつりの日には、
畑の胡瓜(きゅうり)に悪病神たちがいるので、
胡瓜畑に立ち入ってはいけないと考えられてました。



丹波の国の多紀郡などで言われてたもの。
悪病神は疫病神・厄病神と同義のことば。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
渡って来る疫神たちの場。「マサルカオヤントネ」さんです。

マサルカオヤントネ

春を過ぎたころのマサル
(海辺ちかくの浜防風・浜麦などのたくさん生えた砂地の草叢)のことで、
海を渡って来た疱瘡(ほうそう)などの伝染病をもたらす
「パコルカムイ」の眷属たちがねぐらにしてる場所だと考えられてました。



アイヌに伝わるもので、「ヤントネ」は「宿」の意味で、
「マサルの上に宿をとる」という意味のことば。




「パコルカムイ」たちには、渡り鳥たちの要素が含まれてて、
マサルのような場所が関係のある場所として結び付けられてるのはそのあたりから。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふくろタイプ怕鬼。「ふくろをもったおじさん」さんです。

ふくろをもったおじさん 袋を持ったおじさん

大きな袋を持ってて、
そこに悪い子供や、外と晩くまで遊んでる子供を入れて、
さらって行ってしまうとされてました。



信濃の国の安曇郡などで言われてたもの。
ふくろ状のものに子供を詰めてさらってしまうという語られ方は
怕鬼要素のある存在にはよく語られるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
端午の魔除け。「くさのはな」さんです。

くさのはな 蓬草

5月の端午の節供のころに家の戸口にぶらさげてたという、
よもぎの葉っぱをいっぱい束ねたもの。
邪気や魔物を追い払うとされます。



「くさのはな」という呼び方は相模の国などでのもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うるしエキス。「うるしのおわんのうぶゆ」さんです。

うるししのおわんのうぶゆ 漆のお椀の産湯

漆(うるし)塗りのお椀を浮かべて沸かしたお湯を
赤ちゃんの産湯として用いると、
その赤ちゃんは漆にかぶれにくい丈夫な身体になる、と言われてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あんこウェア。「わらのうま」さんです。

わらのうま 藁の馬

藁(わら)で作られた小さな馬で、
赤ちゃんがすこやかに育つように、牡丹餅をぬりつけて屋根に飾られたりしました。


信濃の国の諏訪郡などで、
赤ちゃんのお食い初めのときにおこなわれてたそうです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
冥途のおじゃまもの。「あのよのあくま」さんです。

あのよのあくま あの世の悪魔

あの世にいるというわるいもので、
亡者の邪魔をして来るとされます。
これをさけるために死者に持たせる頭陀袋(ずだぶくろ)のなかには、
これに投げつけたり目つぶしにしたりて時間をかせぐための
「石」「灰」「糠」などを紙に包んだおひねりを入れてあげるとされてました。



死者に持たせる頭陀袋の中身についての
説明として語られるなかに出て来る存在で、
さんずのかわのまもの」(三途の川の魔物)なども、近い同様な例。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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