▼本日の妖怪（5796）さんおう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山の中にて。「さんおう」さんです。



漢字で書くと「山翁」で深い山などにいるというふしぎな存在。
山で踏み迷った者をみちびきたすけてくれたりもします。

「やまとたける」が山で道に迷ったときに
案内をしたとされる山翁は、その正体が「さるたひこ」であるとされ、
山翁＝山王の意であるという縁起物語もあったようです。

▼本日の妖怪（5795）だんだらおに

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
しましまカラー。「だんだらおに」さんです。

段だらじまのような色あいの「おに」たち。
山だとか鬼の国だとか地獄だとかにいるといいます。

赤鬼青鬼黒鬼黄鬼…などと、昔話や戯文などで
色々な鬼が羅列されるときに並べられることもある色の種類のうちの、
かわったもの。

▼本日の妖怪（5794）しゅらどうのはく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
堕ちて出られぬ苦患。「しゅらどうのはく」さんです。



武将などの霊で、魂魄（こんぱく）のうち、
魂（こん）は彼岸に行けても魄（はく）は修羅道に堕ちてしまい、
えんえん苦しまなければならないといった状態のもの。

▼本日の妖怪（5793）はなぐろとこ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
窓から手がぴょろ。「はなぐろとこ」さんです。



法力のある者に使役されたりしてる存在。
窓などから手をさしいれてくるいたずらをしたりも。

▼本日の妖怪（5792）とぎかけむすめ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
いつまでたっても炊けません。「とぎかけむすめ」さんです。



伊賀の国の名賀郡の糠塚（ぬかづか）川につたわるもの。
むかし合戦があったときに、川で米をといでた娘が
流れて来た矢に当たって死んでしまい、以後は
夏のその日になると川の水が米のとぎ汁のように白くなった。

旅の僧侶が娘の霊を手伝って
米を完全にとがせてやったところ、ふしぎと
水が白くなることはなくなったソウナ。

▼本日の妖怪（5791）もんぴきよこせ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ぬすっとだれだれ。「もんぴきよこせ」さんです。

貧乏な男が山でたきぎを拾ってるとき、
たまたま木にぶらさがって死んでるひとを見つけて
「もう死んでるからおまえは寒くあんめえ、もんぴき（股引）をもらうぞ」
と奪って帰り、そしらぬ顔で穿いて暮らしてた。

しかし、それを見てた狸（たぬき）たちが
夜ごとに化けて「もんぴきよこせーもんぴきよこせー」と
出て来るようになり、そのうわさから
男が股引を盗んだことが露顕してしまったトカ。

常陸の国の行方郡などに伝わるもの。
持主の霊ではなくて、狸などがその持主に化けて現われて来る
というところはおぼえておくべき点。

▼本日の妖怪（5790）ざき

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
腫れてるヨー。「ざき」さんです。



漢字で書くと「痤鬼」（やまいだれに坐の字）で
腫物（はれもの、いのご）をもたらす邪鬼。

▼本日の妖怪（5789）ふしぎなるひかりもの

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
頭人・身竜・尾蛇・鳥羽、「ふしぎなるひかりもの」さんです。



寛正5年（1464）にみやこの空に
舞い飛んだという大きなひかりもので、そのかたちは
首はひと、胴はたつ、尾はへび、
鳥の羽根がはえてるように見えたといいます。

▼本日の妖怪（5788）てんまんてんじん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
琉球のめがみさま。「てんまんてんじん」さんです。

琉球でまつられてた女神で「弁財天」とも。

「天満天神」は天満他化自在天神の略からとられてるもの。
「君々」という天の女神が仏教のおしえと結びつき
「弁財天」とあわさって生じたすがたであるといいます

▼本日の妖怪（5787）おおいなるひかりもの

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
大光物諸国飛舞。「おおいなるひかりもの」さんです。



寛治2年（1088）の7月に
諸国の空に舞い飛んだというひかりもので、大きかったといいます。

▼本日の妖怪（5786）そうのむくい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
毎夜くるしめけるとなん。「そうのむくい」さんです。

遊女にたぶらかされて寺を放逐されて、
行くあてもなく死んだ僧侶が化けて出たもので、
夜な夜なあらわれてその遊女を苦しめたトカ。

桜川慈悲成・歌川豊国『変化物春遊』に描かれてるもの。
錦（にしき）という遊女が夜な夜な苦しまされるはなしとして描かれてます。


この顏だけのやつですね。

▼本日の妖怪（5785）たからかぜ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
風が吹いたら「たからかぜ」さんです。

ひとびとのもとに幸のモトを
もってはこんでくるという良い風。

「雨が降りては雨音せず風が吹いては宝風こけが生えては十万年」など
万歳の歌詞にも出て来るもの。