▼本日の妖怪（5814）にちうんしじゅう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
暈いくつ？。「にちうんしじゅう」さんです。



日にかかる暈（かさ）が4重にあらわれるというもので、
これが生じるのはいくさに敗ける兆しと
うらなわれたりしてたといいます。

▼本日の妖怪（5813）こびんす

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ぜったいこっちむかない。「こびんす」さんです。

土佐の国の土佐郡などにつたわるもので、
小びんす（こども）がいきなり目の前にあらわれて
とおせんぼをして来たというもの。
誰だと思って顔を見ようと思っても
相手は顔を左右にそむけてしまうので誰なのかはわからず、
誰かほかのひとが来たらどこかに消えてしまったソウナ。

「しばてん」がいたずらをして化けてるものだ
とかんがえられたりしてたようです。

▼本日の妖怪（5812）うめこな

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
梅萃開花の時代に来る妖怪。「うめこな」さんです。


あたらしい元号の発表をとりあつかったきょうの
『妖界東西新聞』に新登場した、梅のおはなの化けたもの。



名前の文字は『万葉集』の梅花三十二首の序の
「梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」から。

▼本日の妖怪（5811）げつぼうきんじゅう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
雲如禽獣在中。「げつぼうきんじゅう」さんです。



漢字で書くと「月旁禽獣」で
月のそばに出るとされる異気のひとつで、
雲のような中に動物がいるようなものが見えるというもの。
これが出るのは主従関係によくないことが起こる兆し
と占われてました。

▼本日の妖怪（5810）みつめおに

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
地獄のつよいやつ（しかし専門技術亡者に弱い）「みつめおに」さんです。

地獄にいるという鬼で、亡者たちにきびしい責め苦を与える
獄卒の役割をつとめてるといいます。

「くろおに」（黒鬼）などのような、おはなしのなかでの強い獄卒
といった立ち位置のもののようです。

▼本日の妖怪（5809）おやぐ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おつきさんごびょうき。「おやぐ」さんです。



お月さまやお日さまにかかって出る暈（かさ）のこと。
これがかかるのは天気が悪くなって雨が降る兆しとされてます。

▼本日の妖怪（5808）うどみいわ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
声かな姿かな。「うどみいわ」さんです。



伊予の国の松山につたわるもので、
木の谷（鬼の谷とも）にある牛が寝そべってるようなかたちの岩石。
夜にこの近くを歩いてると
牛のうどみ声（うなり声のこと）みたいな音が聴こえて来るとか、
牛が現われるとか言われてます。

▼本日の妖怪（5807）かいえん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
乗潮来去、長三十余丈。「かいえん」さんです。



漢字で書くと「海燕（海鷰）」
塩官県の海に伝わるもので、真っ黒でうろこのない
三十余丈ある異魚だといいます。

▼本日の妖怪（5806）きょちく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとふしでも乗客数人。「きょちく」さんです。


南の国にあるといわれてるものすごく大きな竹で、
これをひとつ切り出して浮かべると
1本1節だけで舟のようになってしまうといった具合。

▼本日の妖怪（5805）はつぎょ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
肥白無鱗。「はつぎょ」さんです。



漢字で書くと「髪魚」で楊慎『異魚図賛』にあるもの。
白くてうろこのない体をしてるという異魚で、
髪のある婦人のような見た目をしてるといいます。

▼本日の妖怪（5804）おにかかし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
めがおおいのでつよい。「おにかかし」さんです。



陸奥の国の下北郡などでいわれてるもので、
小正月などに家の前に立てるおおきい玉網（たもあみ）。
悪魔や悪霊たちを追い払うといいます。

▼本日の妖怪（5803）あみやぶれ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ばりばりあみあみ。「あみやぶれ」さんです。



陸奥の国の下北郡などで言われてる俗信で、
家族にお産がある人間が漁に出たりすると、
地引き網のふくろが破れるので良く無いとされてました。