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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
さがしもの司神。「ぺらぺらのかみ」さんです。

ぺらぺらのかみ ぺらぺらの神

部屋の中で物をどこかに失くしちゃったりしたときには
「ぺらぺらの神さまは正直の神様で○○○のあるとこおせてんか」
などと聴くと見つかりやすくなるソウナ。



大阪などでいうもの。
唱えごとは「べろべろのかみ」(べろべろの神)とかと同じ。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
血糖値ウルトラサイズ。「しょうじょうさとう」さんです。

しょうじょうさとう 猩々砂糖

「しょうじょう」(猩々)たちのうちの特殊なもので、
お酒ではなくて砂糖をがぶがぶぱくぱく食べて暮らしてます。



地口などにあるもので、口上を述べるときの最後につけることば
「口上左様」の地口で出来上がってます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤塗をすする。「どくせいがく」さんです。

どくせいがく 毒声餓狗

漢字で書くと「毒声餓狗」
あらあらしい獣で、人を襲って食べたりします。
物を食べてるときは、ものすごくこわいうなり声をたてて、
決して他のものに分け与えようとはしません。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どうかひとつくれんさい。「こもうなる」さんです。

こもうなる 細うなる

きたない身なりの放浪者から「どうかひとつ恵んでもらえんだろうか」と
乞われた饅頭売りのおばあさんが
「いま焼く饅頭が失敗してこまいものが出来たらやろう」と約束。


しかしひとつもそういうものを出さず、
結局、恵まずに追い出してしまった。




すると、ふしぎなことにその後、
お客さんに売った饅頭は次々こもうなって(小さく小さくなって)しまい
全く商売にならなくなってしまったソウナ。




備後の国の甲奴郡などにつたわる昔話にみえるもの。
「まんじゅういし」(饅頭石)などとは近い構造のものです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仏像にドロン。「きたきたぼとけ」さんです。

きたきたぼとけ きたきた仏

追い詰められたりした狐(きつね)などが、
お寺のほとけさまに化けたりしたもの。



「いやいや、このほとけさまは、お経をきくと
きたきたと首を振るからどちらが本物かすぐにわかる」



という人間のことばにうまくのせられて首をきたきたさせてしまい
ばけのかわがはがされちゃいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
半季つかいました。「うつくしきてんにん」さんです。

うつくしきてんにん 美しき天人

人間の家の庭先でうろうろしていたら
「うちでぜひ働かないか」と言われて、そのまま律儀に
3月の「宿さがり」の日まで半季ほど働いてった、という
美しいどこから来たのかわからぬふしぎな娘。



実は天人だと思ってたのは人間の勘違いで、
正体はただのふわふわしていた「ゆうれい」だった。




小噺などにあるもので、夜に井戸ばたに立ってた美しい天人を半季働かせた、
と語る男に対し、帰りぎわには掻き消すように失せたときいたみんなが
「それは幽霊であろうぞ」と言うと、
「そうなのかな、そういわれると時々抹香くさかった」と答えるのがおち。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
辺土の者みやこへのぼり。「こびとじまのそとば」さんです。

こびとじまのそとば 小人島の卒塔婆

海の向こうのどこかにあるとされる「こびとじま」(小人島・小人国)のひとたちが
お墓に使ってるものダ、というはなしだけど、実体はただの将棋の駒。



小噺などに出て来るもので、田舎のひとがみやこに出て来て
色んなお店をこれは何を売ってるんだろうと想像で言い合ったりする展開にでてくるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ここここここんこここ。「ここぞう」さんです。

ここぞう 小小僧

1寸くらいの大きさのちいちゃな小僧さん。
紺色のころもをきて小数珠を小首にこかけて
坂をかけておりてきます。



「一寸ばりの小小僧が小袈裟に紺ころもに小数珠を小首にこがけて
小坂を小おりに小寺に参りそろ」という陸前の国などに伝わる「こ」の字つづきの
早口ことばのようなわらべうたに見られるもの。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まりまりぽんぽん。「なつまりのへび」さんです。

なつまりのへび 夏鞠蛇

信濃の国などにつたわる俗信で、
夏に鞠(まり)つき遊びをしたりすると
蛇たちに追いかけられるようになるから
しちゃいけないというもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
1000人いないと倒せないゾ。「おやしきのゆうれい」さんです。

おやしきのゆうれい お邸の幽霊

あるお金持ちのおやしきに夜な夜な出て
ひとを困らせてたというゆうれい。
なんとか出来ないかとあたまのよいひとにきいたところ



「1000人のえらいお坊さんをあつめてお経をあげるとよい」



ということで僧侶を集めることに。
ところがどう国中をさがしてがんばっても
999人しか集められないので、おおよわり。








するとそこに、ざんぎり坊主な髪型をしてる、
よく知る木樵(きこり)のおじさんがとおりかかったので
「あたまが坊主みたいなものだからなんとかなるかもしれん」と、
1000人目としてお経の集団に急いで編入。
おじさんはお経を知らないので仕方なく、
思いついたままに「頭巾ぬぎゃ毛が出る頭巾ぬぎゃ毛が出る」と唱えましたが、
うまいことゆうれいは出なくなったソウナ。









石見の国の邑智郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
おはなしの主眼は坊主を1000人むりやりそろえる部分なので、
どういった身の上の幽霊なのかはあんまりよく決まってないみたい。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やわらかのなかにゴツゴツ。「みそぼね」さんです。

みそぼね 味噌骨


骨を身のうちに持ってるというふしぎな味噌。
これが屋敷にあるのは女の絶えるもとになるとも。



「味噌に骨ある」ということばがモトになってるもので、
やわらかそうな外身の男だが芯は堅すぎて骨っポイという意味あいのもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夢のなかに竹。「そうちく」さんです。

そうちく 僧竹

ある役人が、寺の僧がたいへんな金を貯めてるのを知って
それを殺し、その金を元手に大層立派な高官に。
しかし、数十年後これも高官になってた子供が急死。
親戚をあつめてあとつぎを定めることにします。




中にとても聡明そうな幼な子がいたので
その子をあとつぎとしたのですが、聴いてみるとその子は
「僧竹」という名で、
夢の中に竹をあたまにのせた僧侶があらわれたことから名をつけた、というので
大変にびっくりしたというハナシ。




僧を殺したあと、埋めたのが
竹やぶだったことがびっくりした原因。
男は僧竹をあとつぎと定め、財産をすべて譲ったソウナ。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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