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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とりしまるがわ。「じゅうごしゃぐう」さんです。

じゅうごしゃぐう 十五社宮

肥後の国の天草で大小色々な規模で祀られてたかみさま。
「がわんた」などのかっぱたちに取り憑かれたときは、
十五社に行って拝むと、とても効果があると
むかしはよく語られてたそうです。



「十五社宮」というのは、阿蘇に祀られてる阿蘇十二社に、
天照大御神・八幡大菩薩・春日大権現
(あるいは、天照大御神・天児屋根・八幡大菩薩など)の三社を足した
15の神々を祀ったもの。


キリシタンのいた地域(一時、寺社が無くなってた地域)に
あとから代官の指導でこれが設置されたそうで、
天草の各地に十五社宮は数多くあったんだソウナ。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひゅーるひゅる。「かぱこ」さんです。

かぱこ

陸奥の国に分布してるかっぱの仲間。「かっぱこ」とも。
ひとを沈めたり、だっこ(肛門)あるいは、
へっちょ(臍)を抜いたりするといわれてます。


「ひゅるひゅる」と鳴くとも語られます。



川のみというわけではなく、下北郡の海に面した地域では海にもいる
(海水・淡水は関係なく、水の中にいるもの)と考えられてる点は、
ほかの地方とも共通してくる部分です。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
みずちなこども。「みそしこべ」さんです。

みそしこべ

能登の国などに分布してるかっぱの仲間。
ひとを沈めたり、だっこ(肛門)を抜いたりするといわれてます。



羽咋郡では、みそしこべたちは毎年
人間の肝(きも)を3つ、川の神様に献上しないといけないので
人間を襲うと語られてました。





同地域では「みずし」「みそし」とも呼ばれており、
「みそしこべ」ということばの「みそし」の部分は
「みずし」(みずち)に近いことばのようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
麦の使者。「ごずてんのうのうし」さんです。

ごずてんのうのうし 牛頭天王の牛

牛頭天王が出現したときに乗ってたとされる牛さんで、
そのときに爪のわれめに麦を挟んで持って来てくれたので
人間たちは麦という植物を育てることが出来るようになったんだソウナ。
爪のあいだに挟まれてたときのあとが、
麦にあるふんどし(黒いたてながの線のような模様)だといいます。




麦をひとびとのあいだにもたらしてくれた、
ということで6月の祇園の日には麦を食べるとよい、
むげ(無碍)で厄が寄らないなどの習俗があると語られてました。




三河の国などで言われてたもの。
麦にふんどしがなぜあるのかの由来を語るはなしの一ッ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
しんのこ=けつのこ。「かわっぱ」さんです。

かわっぱ

越前の国などに分布しているかっぱの仲間。
人間のけつのこ(肛門などのこと)を抜き取るといいます。



同地域のなかでは「かぶろ」とも呼ばれます。
越前大野郡などでは「猿のひねたもの」(年を経たもの)だとする考えもあったようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むぎごはん苦手。「ぎおんぼうず」さんです。

ぎおんぼうず 祇園坊主

遠江、三河の国などに分布しているかっぱの仲間。
6月の祇園の季節に川によく現われて、
人間のしんのこ(しりこだま)を取るといいます。


同地域のなかでは「かわこぞう」(河小僧)とも呼ばれます。



三河の国では、祇園の日にお供えされる
小麦を入れて炊いたごはんのおにぎりを食べておくと、
川でしんのこを抜かれないといわれてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ざぶざぶ泳ぐ。「どっち」さんです。

どっち

尾張や三河の国などに分布してるかっぱの仲間。
6月の祇園の時期に川に入ると、しんのこ(肛門のこと)を捕られると語られてました。


「とち」や「どち」というのは鼈(すっぽん)たちを広く示す呼び名で、
容姿などからそのように呼ばれてるようです。
すっぽんと呼び方が重なる例は他の地域にも多数みられます。


どちがめ」、「とち」も参照。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
下から攻め込みます。「どちがめ」さんです。

どちがめ

飛騨や美濃の国などに分布してるかっぱの仲間。



飛騨の国では泳いでいる人間の下を、仰向けのすがたで近づいて来て
お腹などにかじりつき、殺してしまうといいます。
また、これに襲われるときは、周囲の水があぶらみたいに
とろとろになって逃げづらくなるともいいます。



「どちがめ」というのは鼈(すっぽん)たちを広く示す呼び名で、
容姿などからそのように呼ばれてるようです。
すっぽんと呼び方が重なる例は他の地域にも多数みられます。「とち」も参照。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とち」さんです。

とち

尾張の国の春日井郡などに分布してるかっぱの仲間。
6月の祇園の時期に川に入ると、
しんのこ(肛門のこと。のこ・尻の栓とも)を捕られると語られてました。
とち達は、人間から取ったしんのこを竜宮の乙姫に献上するといいます。



「とち」や「どち」というのは鼈[すっぽん]たちを広く示す呼び名で、
容姿などからそのように呼ばれてるようです。
すっぽんと呼び方が重なる例は他の地域にも多数みられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どおどおかめかめ。「どおつん」さんです。

どおつん

三河の国などに分布してるかっぱの仲間。
6月の祇園祭の日には、川にこれがいるので泳いではいけないと言われてました。
水の中で人間のしんこの(肛門あるいは腸)をぬきとってしまいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
川にさらさら。「かわらんべ」さんです。

かわらんべ

美濃や尾張の国などに分布してるかっぱ(河童)の仲間。
水の中で人間のしんこの(肛門あるいは腸)を
ぬきとってしまうなどといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
では献上されたものはどう用いられるのか。「しんのこ」さんです。

しんのこ 尻子

人間の肛門あるいは腸のこと。
竜神たちは日々三熱の苦しみを受けないといけないのですが、
この「しんのこ」を食べたときだけ
苦しみからのがれる事が出来るといいます。


かっぱ(河童)たちが「しんのこ」を人間から取るのは
竜神に献上するためなのだソウナ。






信濃の国の安曇郡の小谷などで言われてたというもの。



三熱の苦しみを竜蛇たちが受けつづけて生きなければいけない
という部分は仏教などを通じて普及してたもので、
そこに河童たちの設定が組み合わさったかたち。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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