▼本日の妖怪（5566）すずりぶた

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぶちりちりちり。「すずりぶた」さんです。

ちりちりちりちりと常に鳴き続けてる、
かたいぶた。

戯文などに見られるもので、
料理をもりつけるための硯蓋（すずりぶた）からのもの。

▼本日の妖怪（5565）あやしきわらわ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
みずがしをもてくるあり。「あやしきわらわ」さんです。

仏や神のつかわした存在として
人間に何かを運びとどけに現われたりするふしぎなこども。

「霊童」といった用字は『粉河寺縁起』などにあるもの。

▼本日の妖怪（5564）びゃくせい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
真っ白コケコー。「びゃくせい」さんです。



漢字で書くと「白精」
仙女たちがしたがえてる純白の鶏（とり）のこと。

▼本日の妖怪（5563）びゃくれい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ほーわーいとー。「びゃくれい」さんです。



漢字で書くと「白霊」
仙女たちがしたがえてる純白の犬（いぬ）のこと。

▼本日の妖怪（5562）こくちゅう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
服食薬物、殺滅穀虫。「こくちゅう」さんです。



仙人や修行者などのあいだでいわれたりもしてたもので、
五穀を過分に摂取してると体内にこの虫が育ってて、
何かと邪魔をしたりするとかんがえられたりしてたようです。

▼本日の妖怪（5561）じゃきかんしん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
百脈奔散・五臓虚労。「じゃきかんしん」さんです。



漢字で書くと「邪気貫心」
妖怪や精怪にたぶらかされたり
襲われたりした人間たちがなることのある状態で、
五臓はよわまり百脈はみだれゆき、
身体は正常が保てなくなり
いのちを落としてしまうと言います。

▼本日の妖怪（5560）れいこうこう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
異香満室。「れいこうこう」さんです。



漢字で書くと「霊香膏」で

仙人たちが自作してるというあぶらぐすり。
ものすごくここちの良い異香がするといいます。

▼本日の妖怪（5559）へんとう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
毎変一頭、則受一生。「へんとう」さんです。



漢字で書くと「変頭」
遊興などの目的で無益な狩猟や殺生をしつづけたひとがなる
と考えられてた悪報で、ふつうには何も変化がありませんが、
道士などの目からみると、殺生した鳥獣蛇魚の顔にころころ変じており、
そのぶん寿命が浪費されてるんだトカ。

▼本日の妖怪（5558）しょうしゃしゅ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
上訴於天乞報其酷、皇天降命得以相讐。「しょうしゃしゅ」さんです。



漢字で書くと「焼煮手」で

寃魂などがうらみのある生者を天官へ申し立てて、
生きてるその人間に対して下すことのある悪報で、
両手がずきずきと痛み、
まるで煮たり焼いたりされてるような痛みがつづくのだトカ。

道士などに解寃をたのんで供養をした結果スッカリ治りました、
などという因果ばなしがいくつもあったようです。

▼本日の妖怪（5557）らんそく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
膿血横流、痛楚極甚。「らんそく」さんです。



漢字で書くと「爛足」で「爛足報」（らんそくほう）とも。

寃魂などがうらみのある生者を冥府へ申し立てて、
生きてるその人間に対して下されることのある悪報。
両足がただれて激しく痛み、
膿血を流しつづけるトカ。

道士などに解寃をたのんで供養をした結果
スッカリ治りました、などという因果ばなしがいくつもあったようです。

▼本日の妖怪（5557）らんそく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
膿血横流、痛楚極甚。「らんそく」さんです。



漢字で書くと「爛足」で「爛足報」（らんそくほう）とも。

寃魂などがうらみのある生者を冥府へ申し立てて、
生きてるその人間に対して下されることのある悪報。
両足がただれて激しく痛み、
膿血を流しつづけるトカ。

道士などに解寃をたのんで供養をした結果
スッカリ治りました、などという因果ばなしがいくつもあったようです。

▼本日の妖怪（5556）けいぜんこひ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴかっぴかっ。「けいぜんこひ」さんです。



漢字で書くと「炯然古扉」

むかし、お堂や廟観につかわれてた扉が残されてたが、
夜になるとぴかぴか光ったりしたというもの。
一切その木材は虫に喰われることもなく、
光るときはまるで表面がかがみのようだったトカ。