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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
たんぽぽあまい。「あめかいぼう」さんです。

あめかいぼう 飴買坊

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「お坊お坊あめ買いに行け」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。



綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばで、
信濃の国などで言われてたもの。
「あめ」は、「飴」と解説されてたりもしますが(『わらべ唄風土記』など)
「酢」を意図してる地方もあるのかも知れません。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おかいものたんぽぽ、成年。「すかいさけかい」さんです。

すかいさけかい 酢買い酒買い

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「酢買うて来い酒買うて来い」や「酢買って来い酒買って来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。





綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばは各地で言われてたもの。
「雨が降ったら泊まって来い」などとつづけたりします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
目的地あり・たんぽぽ。「あこうのしおかい」さんです。

あこうのしおかい 赤穂の塩買

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「赤穂へ行って塩買うて来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。


綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばで、
播磨の国などで言われてたもの。



みそかいしおかい」(味噌買塩買)や「さけかいぼう」(酒買坊)などは同様な例。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ゴールドになるもの。「がねのたましい」さんです。

がねのたましい 蟹の魂

肥後などでいわれてたもので、これ(がね=蟹、の魂)を地中に埋めておくと
金になると語られてたそうです。


実質は「かねだま」(金霊)のようなものと考えられますが、
詳しくはよくわかりません。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
だいこんさんのさき。「だいこんのしり」さんです。

だいこんのしり 大根の尻

大根のしり(さきっぽ)を率先して食べると出世する、と
俗に言われてたりしました。



大根のしり・しっぽは、歳末や正月に
「さいのかみ」「としがみ」などの供物の一ッになってたり、
節分のときに柊[ひいらぎ]などと共に飾ったりもしており、
年中行事のなかで使われてる部位でもありました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とっくりさげてるたんぽぽ。「さけかいぼう」さんです。

さけかいぼう 酒買坊

たんぽぽのことで、対馬の国などでのもの。
綿毛を吹きながら「酒買って来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれたことからの呼び名です。


綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばは各地で言われてたもの。
みそかいしおかい」(味噌買塩買)などは同様な例。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
らららたんぽぽのわたげが。「みそかいしおかい」さんです。

みそかいしおかい 味噌買塩買

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「味噌買うて来い塩買うて来い」や「塩買って来い味噌買って来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。


綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばは各地で言われてたもの。
「川が出たら帰って来い」、「雨が降ったら堂に泊まれ」などとつづけたりします。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
王になる骨。「ししのほね」さんです。

ししのほね 獅子の骨

立派な骨で、本来はすごい王者・国王にへんげするはずなのですが、
そういうことにはならなくて、みんなふしぎと失敗して
田畑に埋まったり、作物に栄養を与えるはたらきものにしか化けられないソウナ。



明治前期の戯文に見られるもので、
どこだかの「うまのほね」(芸者)が貴顕に玉の輿して夫人にへんげする、
といったことの対としてつくられてるもの。

類似の存在として「うしのほね」がいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
何が奥様に化ける。「うまのほね」さんです。

うまのほね 馬の骨

生っ白くてきれいな骨で、
貴婦人に化けるんだソウナ。
「うまのほね」(馬の骨)ということばを用いた戯文などに出て来る
「化ける」という表現を用いたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
泣いてるもーず。「きちきちもず」さんです。

きちきちもず きちきち鵙

鵙(もず)のことで、やぶのなかで泣いてるとされます。


「きちきちもずは何泣くか親がないか子がないか親もござれば子もござる
 たったひとりのばばさんが鷹から捕られてきょう七日なのかと思えば四十九日
 しじゅうくにちがたったなら嫁入り道具も買うてあぎょ機織り道具も買うてあぎょ」

などと唄われてたソウナ。



九州などで子守歌・鞠つきのときに唄われてたもので、
きちきちぼうず」(きちきち坊主)には泣く理由づけが唄われてないものがありますが、
こちらと比較することで繋がりがわかります。



つくつくぼうしつくぼうし」や「げんげばなげんげばな」などとは、
唄の内容が繋がっており、どうしてそういう内容なのかの関係を類推することが出来ます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
泣いてるぼうず。「きちきちぼうず」さんです。

きちきちぼうず きちきち坊主

やぶのなかで泣いてるとされます。
「やぶの中のきちきち坊主はなじょと泣くぞ親がないか子がないか
 親も子もござるけど伯母御の帷子(かたびら)いちまい借りにいた」などと唄われてたソウナ。


九州などで子守歌・鞠つきのときに唄われてたもので、
泣く理由づけが唄われてませんが、
つくつくぼうしつくぼうし」や「げんげばなげんげばな」などとは、
唄の内容が繋がっており、どうしてそういう内容なのかの関係を類推することが出来ます。



「きちきち坊主」については、「きちきちもず」とも呼ばれるものもあることから
鵙(もず)、あるいは「つくつくぼうし」、または「きちきちばった」(機織虫)、
彼岸花など、何であるのかについてはいくつも説があるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
泣いてる柔菜。「つくつくぼうしつくぼうし」さんです。

つくつくぼうしつくぼうし つくつく法師つく法師

土筆(つくし)のこと。野辺で泣いてるとされます。

「つくつく法師なぜ泣くの親がないか子がないか親もござる子もござる
 たったひとりの姉さんが鷹にとられてきょう七日なのか思えば四十九日
 しじゅうくにちの墓参り袴がのうて借りに行く」

――あるいは

「つくつく法師はなぜ泣くぞ親がないか子がないか親もごんす子もごんす
 たったひとり娘の子たかじょにとられてきょう七日なのかと思えば十五日
 じゅうごの玉を手に乗せて伯母御のかたへ参ったら」

などと唄われてたソウナ。



各地で鞠つきのときに唄われてたもので、
鷹(鷹匠)に身内がさらわれてしまう歌詞は、「げんげばなげんげばな」(げんげ花げんげ花)や
碇草を摘むときに唄われてた「ちゃんちゃんちゃがま」にも存在しており、繋がって来ます。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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