▼本日の妖怪（5447）キキリサイムルセ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うじゃぐじゃうじゃぐじゃ。「キキリサイムルセ」さんです。

アイヌにつたわるもので、うじゃうじゃと出て来る妖怪や魔民などの群衆。
物語などに出て来ます。

「キキリサイムルセ」自体は「虫けらのうごめく群れ」を意味した形容詞。
敵方の木っ端武者なども示します。

▼本日の妖怪（5446）せいめいづか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
疫病は石で。「せいめいづか」さんです。

遠江の国大須賀の沖之須にある石をつんである塚で、
疱瘡（ほうそう）などの流行り病の起こったときは
ここから石を借りて来て、無事に済んだらお礼として
石をひとつ増やして返しに行くとされてました。

ふしぎとして、どんな色の石をおそなえしても必ず、いちにちくらい過ぎると
石の色が小豆色にかわってしまうということがいわれてます。

▼本日の妖怪（5445）いちもくれんのかんむり

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
風のかぶりもの。「いちもくれんのかんむり」さんです。

「いちもくれん」（一目連）のかぶっていたという冠。
伊勢の国の桑名の多度山にある 冠石（かんむりいし）と呼ばれる岩が
それであるとされてます。

▼本日の妖怪（5444）けつこだいりききおう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
地獄のおかた。「けつこだいりききおう」さんです。



漢字で書くと「血湖大力鬼王」で、
地獄にある血湖（けつこ）のかたわらにいる大きな獄卒。
血湖地獄は、ひろい湖いっぱいにある血をのみほすまで
えんえんお碗ですくってのみつづけなければならないところですが、
少しでものみのを休んだりしてると、この獄卒がやってきて
持ってる狼牙棒でビシバシ苦拷してくるソウナ。

▼本日の妖怪（5443）アカングワーユ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ちちとと。「アカングワーユ」さんです。

琉球などに伝わるもので、
人間のような顔をしている人魚。

「アカングワー」は「あかご」、「イユ」は「さかな」の意味で、
呼び名はそれをつづけたもの。

▼本日の妖怪（5442）さがりす

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
いのどーーん、さがりんすよー。「さがりす」さんです。

台の物のうえの酒肴（おさかな）を
アッチコッチ食い散らかしてしまう、くちきたない妖怪。
特に好きなのは葡萄（ぶどう）らしい。

お座敷にだされた台の物をさげるときに
雛妓などがかける呼び声の「さがりんすー」がモトになってるもので、
「さがりんす」と「りす」のぬえ合成。


葡萄と結びつけられることが多いのは、
葡萄が台の物に出てたというよりも、
絵画の画題として「栗鼠に葡萄」が親しまれてた点から。

▼本日の妖怪（5441）ひょうたんどろぼう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ひょたん。「ひょうたんどろぼう」さんです。

ひょうたんをぶらぶら吊り下げながら歩いて来るゆうれい。

地口などにあるもので、
「牡丹灯篭」（ぼたんどうろう）からのもの。

▼本日の妖怪（5440）ぎんのたわら

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
五穀無量。「ぎんのたわら」さんです。



福の神や稲荷、鬼、狐狸などが持ってるとされる
ふしぎな俵（たわら）で、中にはさまざまな穀物
（こめ、あわ、むぎ、まめ、ごま、ひえ、そばなど）が
見た目の容量以上につまってて、どんどん出て来るといいます。

▼本日の妖怪（5439）ウェナイヌニッネ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ニッネヒケ。「ウェナイヌニッネ」さんです。

アイヌにつたわる妖怪で、
物語などに登場してくる悪い魔物です。

▼本日の妖怪（5438）きじょのしゃれこうべ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
そのほか霊宝あり。「きじょのしゃれこうべ」さんです。



鬼女が成仏したあとにこれが残された、などと言い立てられて
見世物や寺社の開帳などに出されてたがいこつ。

▼本日の妖怪（5437）くりのろうぼく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こっぱが切る切る。「くりのろうぼく」さんです。



飛騨の国の大野郡二本木村につたわるもので、
山の中に生えてた大きな栗の古木。



神様の木だとされてましたが、
ある男がこれを黙って伐ってしまおうと画策。
斧をいれたのはよかったのですが、
伐ったところから出たこっぱがたちまち飛びあがりだして男を襲撃、
きずだらけになって逃げ戻った男はそのまま病気になって
ほどなく死んでしまったソウナ。

▼本日の妖怪（5436）はねおばけ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
つくつくこきこき。「はねおばけ」さんです。

羽子板に使われる羽根の化けたもの。

豆絵などに見られる妖怪で、
道具や身近なものなどを妖怪にした絵のなかに見られるもの。