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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
山の中に山の中に。「かくれあんじつ」さんです。

かくれあんじつ 隠庵室

山あいにある庵(いおり)に目や手が生えてたりするもの。




高井鴻山の描いてる妖怪だらけの山水画などに
見られるかたちのものです。












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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
にせもの畜肉。「きつねのうさぎ」さんです。

きつねのうさぎ 狐の兎

きつねたちのつかう化け術で、経帷子(きょうかたびら)をつけた死体とかを、
ぶったおれてる兎(うさぎ)に見せて、人間に拾っていかせたりするというもの。




昔話などに出て来るもので、ほんものの兎をかついでる狐から
兎をせしめた爺に対する狐の仕返しとして使われたりしてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
のしのし葉っぱ。「はかぶり」さんです。

はかぶり 葉被り


あたまにすずしげに葉っぱをかぶってる妖怪。




歌川貞重の絵本など、絵として描かれてるもの。
かぶってる葉っぱは、かぼちゃなのか蓮なのかはハッキリしません。











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ほうきの粉。「ほうねんぼし」さんです。

ほうねんぼし 豊年星

江戸などでいわれてたもので、ほうき星(彗星)のこと。
空に見えたりするのは豊年のきざしだなどと言われたりもしてたようです。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
くさきもなびく。「てんかほうひぼし」さんです。

てんかほうひぼし 天下放屁星

空にぷくぷく翔ぶ星。これがあらわれるのは
天下大屁(たいへい)国土安全であるトカナントカ。




ほうき星(彗星)の文字狸かえとして戯文などにみられるもの。
天下泰平などが結び付けられたりしてるのは
「ほうき星が出ると豊年万作がくる」といった俗信などを踏まえてるみたいです。














ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
朝「今日はあれをしよう」……夕方起きる。「ごんごうどっくり」さんです。

ごんごうどっくり 五合徳里

ぐでぐでと意思も無く眠ってるだけの、
べにょべにょした骨のない徳利(とっくり)のようなもの。




戯文にみられるもの。五合は一升ぶん入らないということから来てる
「いっしょうつまらない」という意味のしゃれ言葉が基礎になってます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
材料のふるさとダ。「ごんげんさまのうまれどこ」さんです。

ごんげんさまのうまれどこ 権現様の生れ所

権現様を造る材料となった桐(きり)の木の切り株やその周辺のこと。
切り株からは決まってひこばえ(芽)が出ることはなく、
周辺は草が荒れた感じになるのがふしぎだったといいます。



「ごんげんさま」というのは
獅子舞の「しし」を呼ぶときにつかわれてるよびかた。



陸中の国の下閉伊郡などにつたわるもの。
獅子舞やお神楽に向かうとき近くを通る時は
唄をささげて拝んでから行くものダといわれてたそうです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
マウンテンママ。「こんぴらだいごぜん」さんです。

こんぴらだいごぜん 金毘羅大御前

山の神々の母親だというかみさま。



山伏神楽の『山の神』などに見られるもの。「ならばだいおう」(ならば大王)との間に
12人のかみさま(干支に関連される)を生んでいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
山のお父ぎみ。「ならばだいおう」さんです。

ならばだいおう ならば大王


山の神々の父親だというかみさま。



山伏神楽の『山の神』などに見られるもの。
12人のかみさま(干支に関連される)を生んでいます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
書を所望かの。「むらさきのばいおう」さんです。

むらさきのばいおう 紫野梅翁

ひとのようなすがたになって大きな家にやって来て、
その家のもとめに応じて書をかき、
お酒をもらったり、いくばくかの謝礼をもらって去って行ったという狸。
紫野梅翁という名を名乗ってたり
旅の僧侶のすがたで現われたりしたといいます。





越前の舟橋で犬に食い殺されていなくなった
とも言われてましたが、その後も
同様の筆致の書をかいて去る旅の僧侶があったりしたそうで、
生死は定かでなかったようです。



諾々斎青渓『奇事談』にあるもので、
梅翁と名乗ってやって来たとき、
言葉は発さず、すべてかな書きの筆談で会話や書の要望などをきいてたそうです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ことしも11月は酉の日がとりをテーマに描くということで「いちの酉」である本日は、
がおー。「よたか」さんです。

よたか 夜鷹

夜おそくまで起きてたりする小さい子がいたりすると
さらいにくるぞなどといわれてたこわいもの。


羽後の国の仙北郡などでうたわれてた
「寝なやば鼠にひかれる起きれば夜鷹にさらわれる」という文句などにも
「よたか」は出て来るもので、そのあたりが
おそろしてものとして単語発達したものと考えられます。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
死んだもんだ。「しろつつじ」さんです。

しろつつじ 白躑躅

相模の国の高座郡などにつたわるもの。
白い色をしたつつじを家に持ち込んだり植えたりすると
「それは死んだもののすることだからいけない」とか
「墓の木だからだめだ」といわれてたんだそうです。






うすももつつじ」(淡桃躑躅)のように、
白いつつじは大して問題とされてない場合もあります。








プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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