▼本日の妖怪（5199）ばけぶつばん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仏幡ふわふわ。「ばけぶつばん」さんです。

幡の化けたもの。目の玉とかが生えてたりします。

▼本日の妖怪（5198）めぐせえおおおとこ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
これは竈神のはじまりだよ。「めぐせえおおおとこ」さんです。

みにくい顔をした6尺以上も背丈がある大男。
何もせずにすわってばかりいたりしますが、
巨大な純金のうんこをします。

売れなかった門松をおじいさんが川の中に
「竜宮にさしあげます」と捨てたところ、
そのお礼として家にやってきます。

かまどの神のはじまりとして陸前の国の栗原郡などで語られてる昔話で、
「ひょうとく」などの仲間。

▼本日の妖怪（5197）どでかいうし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
「どでかいうし」さんです。



夜道の脇にとんでもない大きさの図体をした牛が
出て来てひとをびっくりさせるというもの。




美濃の国の池田郡などでは「かわそ」が
ひとをばかして見せてたなどと言われてたともいいます。

▼本日の妖怪（5196）ばけおやじ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおーいおーい。「ばけおやじ」さんです。

とぼとぼと夜道を杖をたよりに歩いてる老父のすがたの妖怪。
ひとに長い舌を見せたりしておどかすようです。

写し絵やそれを素材にした錦絵などに見えるもので、
与市兵衛をアレンジしたものとかんがえられます。

与市兵衛は『仮名手本忠臣蔵』の登場人物。
山崎街道での場面は「おーいおーい親仁どの」と大津絵節などにも唄われてます。

▼本日の妖怪（5195）たぬきのこぞう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしばなしユーザー。「たぬきのこぞう」さんです。

狸の化け種目のひとつで、男の子に化けた狸が山小屋や家にやって来て
「むかしばなし聞かせてくれ」などと居座ったりするというもの。
すきを見計らって人間を襲うという魂胆。

昔話に出て来るもので、だいたいは人間の側が
「こいつは少しあやしいぞ」と思い始めて、結果、狸ということがわかり、
睾玉に炭火や火箸で攻撃をされて退治されちゃいます。

▼本日の妖怪（5194）ばくろうぎつね

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
馬いりませんかね。「ばくろうぎつね」さんです。

狐たちが馬喰（ばくろう）と馬に化けて
お金持ちの家などにやって来て
馬を買ってもらっていったりするというもの。

買われた狐の馬はすきを見はからって狐に戻って逃亡して、
狐たちがまるもうけ。

羽前の国など各地につたわる昔話に出て来るもので、
この計画を立てている狐のふたりぐみをこっそり見かけた男が、
馬喰に化けて集合場所にやってくるはずの狐に先回りして馬喰役をやり、
お金だけ手に入れていってしまう、などのはなしもあります。

▼本日の妖怪（5193）ふけずのかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
不老長寿味ですのよ。「ふけずのかい」さんです。

食べると身体が老いることなく、
すこやかに永い永い寿命をえることが出来るというふしぎな貝。

『秋葉山略縁起』など各種の縁起にいての文書に
たからものとしてその名が出て来たりします。

「くけつのかい」（九穴貝）とはほぼ同じものであると考えられます。

▼本日の妖怪（5192）めだまだし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
目ん玉ごろぶらりん。「めだまだし」さんです。

目の玉がとびだしてるすがたの妖怪。耳も広くたれさがったかたちなのも特徴。

妖怪のデザインのみが羅列されている形式の絵巻物に見られるもの。
絵巻物上で名前はつけられてはいません。

▼本日の妖怪（5191）みっつめこぞう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鳴声はわいろわいろときこへます。「みっつめこぞう」さんです。

欲深林（よくぶかばやし）にすんでるという妖怪で、
目の玉が巴のようなかたちで三ッあり、
その鳴き声は「わいろわいろ」と鳴く不忠な性格のものだといいます。

天保のころに描かれた戯文にみられるもので、
林肥後守忠英・水野美濃部守忠篤・美濃部筑前守茂育を諷したもの。
欲深林は、「肥後国美濃部郡欲深林」と
三人をくみあわせて国どころが設定されてもいます。

この面々を排除したのは水野越前守忠邦であり、
この少し後の時代のものに「すいじゅう」（水獣）がいます。

▼本日の妖怪（5190）ひとつめこぞう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おめめがぽかん。「ひとつめこぞう」さんです。

村のはずれの道の辻などに夜ごとに出たというもので、
目がひとつだけぽかんとある姿で、ひとをおどかしてました。

村の者が誰も出歩けなくなって困るというので、
庄屋さんが退治したものには褒美を出すと宣言。
おくびょう者だったけれども、妻のおかげでにわかに胆がふとくなった男が、
これを退治に出て、見事に縄で背中にしばりつけて帰宅。
つかまえてきたぞ、とおろしてみると小判の山だったソウナ。

越後の国の古志郡の昔話などにみえるもの。
単純に目がひとつの妖怪であるという意味あいのようです。

▼本日の妖怪（5189）ちりゅうのか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かかかかかかか貸してあげなかったから。「ちりゅうのか」さんです。

三河の国の池鯉鮒につたわるもので、
むかしこの地をおとずれた旅の僧侶に
蚊をよけるための蚊帳（かや）を貸してあげなかったために、
蚊がよそにくらべて
何十倍もいっぱい出るようになったというもの。

旅の僧侶は弘法大師だったとされます。

▼本日の妖怪（5188）やまばんば

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にぎりめしヘビーユーザー。「やまばんば」さんです。

家でひとりで留守番をしているおかみさんをたずねて来ては
「まま喰いに来た」とか「にぎり飯してくろ」と
ごはんをたべさせてもらうことを要求しつづけてた妖怪。

おむすびをもらうと、髪のなかにあるあたまのてっぺんの口に
投げ入れてもぐもぐ食べてしまったといいます。

羽前の国の最上郡などにつたわる昔話にでてくる山姥です。
特殊な口でのごはんの食べ方などは、ごはん食べないお嫁たちと似ています。

「ままかせろ」（飯喰ろ）など、ごはんをねだりに来る妖怪のひとつとも言えます。