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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
じゃのこじゃのう。「じゃのこ」さんです。

じゃのこ 蛇の子

海馬(たつのおとしご)のことで、
竜蛇のこどもであると考えられてました。

能登の国などで呼ばれてたもの。
ひものにしたものが、お産のときのおまもりとしても用いられてました。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おひるまでのつとめ。「おじぞうさまのこもり」さんです。

おじぞうさまのこもり お地蔵様の子守り



夜明けから真昼までの時間帯に、赤ちゃんたちの面倒をみてる存在は
「じぞう」(地蔵)だとされ、昼以後はそれが「えんま」(閻魔)に入れ替わるのが
赤ちゃんが夜泣きをする原因のひとつだと考えられてました。




磐城の国の刈田郡などで言われてたもの。
白石ではこれを防ぐためにはお地蔵様から借りて来た
帽子・涎掛を身につけさせると泣かなくなると言い伝えられてたといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おひるからのお役目。「えんまさまのこもり」さんです。

えんまさまのこもり 閻魔様の子守り


昼過ぎから夜までの時間帯に、
赤ちゃんたちの面倒をみてる存在は「えんま」(閻魔)だとされ、
赤ちゃんが夜泣きをする原因のひとつだと考えられてました。



磐城の国の刈田郡などで言われてたもの。
白石ではこれを防ぐためにはお地蔵様から借りて来た
帽子・涎掛を身につけさせると泣かなくなると言い伝えられてたといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
疳の虫ガード。「きしもじんさまのこ」さんです。

きしもじんさまのこ 鬼子母神様の子

生まれた赤ちゃんを「鬼子母神」の子供だということにして、
魔物や災難からまもったり、
疳の虫や夜泣きをなくしたりする習わし。



信濃の国の筑摩郡などでは「法華につける」「鬼子母神につける」
などと称してたといいます。 また日向の国の宮崎郡では
お餅を鬼子母神にお供えして子供を預かってくれるように祈願をしたとも言い、
赤ちゃんをすこやかにまもってもらうための習わしとして各地にみられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ケンムンのはじまり。「きしもじんのこども」さんです。

きしもじんのこども 鬼子母神の子供

鬼子母神の99999人いる子供たちのうちのひとりで、
ケンムン」になったといいます。



むかし、鬼子母神が人間の子供たちを取って
食べつづけてたことを聞いた「おしゃかさま」は、
その末っ子を隠して鬼子母神を懲らしめました。



その後、改心した鬼子母神と子供たちに
「あびらさま」が神としての名を授けてあげたのですが、
そのうちのひとりダケが、たまたま名前をもらえず、
ガジュマルの木に暮らすようになって「ケンムン」になったんだソウナ。



奄美で語られてたケンムンのはじまりについてのはなしの一ッ。
神名(かみな)を授けてる「あびらさま」は、大日如来・阿弥陀如来のことかと見られます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおきな木樵人。「ききりべっと」さんです。

ききりべっと 木伐り別当

おおむかし、豊後の国の玖珠郡に生えてたという巨大な
おおきくす」(洪樟)の木を伐ったという巨人。



はじめのうちは、翌朝になると斧を入れてた箇所が
モトのように再生してたので作業が進まなかったのですが、
お告げにしたがって、出た木っ端や木くずを
全て燃やしながら伐り進めることによって、伐採に成功しました。



しかし、木が倒れたときの衝撃で「ききりべっと」は
山国川のほうへ刎ね飛ばされてしまい、死んだんだソウナ。







風土記などでは伐採した者の名や話は出て来ません。
この巨大な木を伐られたことによって、
大きな影が出来なくなり土地が利用しやすくなったとされます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしの巨木いまは山岳。「おおきくす」さんです。

おおきくす 洪樟

おおむかし、豊後の国の玖珠郡に生えてたという
巨大な樟(くす)の木。



これが伐られたあとの「きりかぶ」が
石のようになった山が断株山(きりかぶやま)、
伐ったときの木っ端や枝を焼いた灰が積もったものが
その周辺の山々であると伝えられてます。




「洪樟」や「洪樟樹」と表記されます。
「洪」の字は「おおき」「おおしき」「おおきなる」などと訓まれます。
各地で語られてる、太古の巨木のひとつ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしの巨木いまは無し。「ふたつもりのおおくす」さんです。

ふたつもりのおおくす 二ッ森の巨樟

おおむかし、阿波の国麻植郡の「二ッ森」という岡に
生えてたという巨大な樟(くす)の木。



枝がものすごく延びて往来をさまたげてたり、
とんでもなく大きな影が出来て人々は困ってたそうですが、
雷が落ちて焼けてなくなったのだソウナ。






各地で語られてる、太古の巨木のひとつ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
火にたきぎを入れるときは。「さかごのたきぎ」さんです。

さかごのたきぎ 逆子の薪

火のなかに薪を入れるときは、
細いほうを火に向かって入れるもので、太いほうを火に向かって入れると、
お産のときに赤ちゃんが「さか子」になって難産になると語られてました。


「薪は細いほうから火に入れろ」という教えのために語られてた俗信で、
各地にみられます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おっぱいが出なくなります。「ちちすいむし」さんです。

ちちすいむし 乳吸虫

赤ちゃんにあげるお乳が余ってしまったときに
適当に庭に捨てると、お乳が出て来なくなってしまうのでよくないといわれてました。


蟻(あり)や蚯蚓(みみず)などの虫たちが、
庭に無雑作に捨てられたお乳を吸ってしまうと、
そのひとのお乳は止まってしまうんだソウナ。



ありにちち」(蟻に乳)と同様のもの。
越中の国などで言われてたものですが、
特に総合的な呼び名は存在しないようです。



乳の出に関する俗信は他にも砂糖がよくないとするもの
ちぼしむし」(乳干虫)などもあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
イビルもぐら。「むしろのしたのもぐら」さんです。

むしろのしたのもぐら 莚の下のもぐら

戸外に莚(むしろ)などをひろげて昼寝をしてるときに、
その真下に「もぐら」が居たり、真下を「もぐら」が通り過ぎてったりすると、
生まれて来る子供がすこやかではなくなるとされて、
よくないとされてました。



肥前などをはじめ、
妊婦が戸外で昼寝するのをいましめた俗信にみられるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
闇にひそむ魔物たち。「ようないもの」さんです。

ようないもの

人間によくないことをもたらす魔物たちのこと。
長門の国などでいわれてるもの。
夜に子供を連れて歩くときは、ようないものに遭わないように
「へぐり」(鍋墨)を額にぬったといいます。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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