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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
天井ずんずんずん。「てんじょうさげ」さんです。

てんじょうさげ 天井降

天井がいきなりさがって迫って来る、というおそろしいことで、
ばけもの屋敷や亡霊などが「やなり」(家鳴)などと共に
よく起こしたりすともいいます。



天井自体がさがって迫って来るようですが、
気が付くとモトに戻ってるそうで、ひとを実際
ぺちゃんこにしたりはしないようです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
桜のしたで死んじゃった。「ごていはく」さんです。

ごていはく 呉鄭伯

むかし、金陵(金谷苑)にうつくしい桜を見に来て
そのまま桜を見ながら死んでしまった呉鄭伯(ごていはく)という才人の髑髏。



風が吹くごとに「鄭伯、鄭伯、鄭伯」という
ふしぎな音が聴こえてきたので
ふしぎに思って音のするほうを探してみたところ、
目のところから草が生えた、この髑髏が見つかったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」への新年度はじまりましてのアップは!
なれずしー。「さはつ」さんです。

さはつ 鮓髪

漢字で書くと「鮓髪」で
鮓(すし)の中にまじった髪の毛のことで、
魚肉などを腐敗させて
ひとに害をなすものに変化するとされます。




髪の毛が変化をして体に変調を起こす虫になるという点では
はつちょうちゅう」(髪徴虫)の一種に近いものです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
嘈嘈がやがや。「きしょ」さんです。

きしょ 鬼蛆

漢字で書くと「鬼蛆」で
厠(かわや)の中でなにかざわざわがやがや詈声が聴こえてくるので
一体どこからなのだろう、とふしぎに思ってたら、
それは蛆(うじ)たちが騒いでる音だったというもの。




むかし、徐半園というひとがこれに遭遇したそうで、
そこの厠はもともとお墓だったところで、
その蛆たちは鬼(霊)たちなのだったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
遭遇こわいマン。「きんとう」さんです。

きんとう 金東

漢字で書くと「金東」
珞巴族につたわる霊鬼で
肉錫(横死したひとたちの霊がなるという鬼たち)のひとつ。



これに出遭ってしまうと突然死してしまうといいます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
病魔ちゃんです。「なしゅん」さんです。

なしゅん 那梭

漢字で書くと「那梭」で、哈尼族につたわる病鬼。
人間たちにやまいをもたらす魔物とされます。



7月の中旬の巳(へび)の日などに、
これを追い払う行事などがおこなわれます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ライス消費。「こめかみいわ」さんです。

こめかみいわ 喫米岩

美濃の国の可児郡久々利村につたわるふしぎな石で、
この石の上に米つぶを置いておくと
いつのまにかあとかたもなく消えてしまい、
この石は米を食べる、と語られてましたとか。




なんだかこいつとソックリなやついたような気がするゾ
とお感じになられたかたは和漢百魅缶をすみまで見てるおかた。
こちらの岩石・喫米岩さん、
吉備の国につたわる「こめかみいし」(米噛石)とかとは、ほぼ似た伝説の岩石なのですネ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おひさしぶりの新手デザイン枠。「そんたく」さんです。

そんたく 忖澤

ねんてき」(鯰公)たちに知識をさずける鯰の霊獣。











そんたく(忖度)というふつうの官員言葉が
やたらと報道関係でクローズアップされてる3月でしたので
先週描いた白澤とのぬえ合成からでアリマス。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
肌より深く髄のうち。「じゃこつひ」さんです。

じゃこつひ 邪骨痺

漢字で書くと「邪骨痺」
骨髄などにしびれなどの病気をもたらす病毒。
熱を起こしたり、酸痛を起こさせたりもします。


「骨痺」(こつひ)を説いた医書などに見られるもので、
「邪在骨」(じゃざいこつ)という表記でも示されます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぴりぴり痛い、肌、真皮。「じゃきひ」さんです。

じゃきひ 邪肌痺

漢字で書けば「邪肌痺」
肌の上やその内側の肉にしびれなどの病気をもたらす病毒。
熱を起こしたり、はれものを起こさせたりもします。




「肌痺」(きひ)を説いた医書などに見られるもので、
「邪痺」(じゃひ)という表記でも示されます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
穢血淋漓。「うまのち」さんです。

うまのち 馬の血

馬を苦しい目にあわせたり
むやみにいじめたり殺したりした者などの目の前に、
じわじわべっとりとひろがって見えるという血だまり。
特定の人物にしか見えないようで
他の者の目には一切みえないそうです。




むかし、松平讃岐守の家中にいた遠藤十太夫の息子が
神社に参詣したときにこれを見たといい、
その後は7日間も馬のようにいななきながら寝込んでしまったので、
十太夫はそれまで盛んに行ってた馬の取引や矯正を廃して
馬頭観音を念じつづけて暮らしたソウナ。







ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
釘が痛いしお腹が空いた。「かしわでのおみひろくにのちち」さんです。

かしわでのおみひろくにのちち 膳臣広国父

豊前の国の京都郡にいた膳臣広国(かしわでのおみのひろくに)の父で、
死後に地獄での苦しみと飢えからいろいろな畜生のすがたになって
広国の棲んでる家に出没したことがあったというもの。



7月7日には蛇のすがたになって来ましたが杖で追い払われ、
5月5日には赤狗のすがたになって来ましたが家の犬たちに吠え出されたのですが、
正月1日に狸(ねこ)のすがたになって来たときは
うまいことお供えものなどを食べることが出来た、とのハナシ。




地獄では日に3度、釘を刺しまくられた体を300回ずつ打たれる責め苦などを受けており、
広国に対して「追善供養をしてくれれば身が助かる」と告げたといいます。






『日本霊異記』にあるはなしで広国が南国(死後の世界、地獄)を見て来て蘇生をした
というはなしに登場します。膳臣広国は、『今昔物語』では膳広国と表記されたりもします。





「狸」という字が「猫」の意味として出て来てるとこがポイントとして
よく紹介されたりもすることのあるおはなしです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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