忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[234]  [235]  [236]  [237]  [238]  [239]  [240]  [241]  [242]  [243]  [244
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨のおしらせ、ウェザー。「あめむかで」さんです。

あめむかで 雨蜈蚣

伊豆の国などにつたわる俗信に見られるもので、
赤い足のむかでの足が真っ白なときは
雨が降るしらせだといわれてます。






PR
ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
欲雨時作牛吼。「おうりょうだ」さんです。

おうりょうだ 黄領蛇

漢字で書くと「黄領蛇」
四明山にいるというへびで、
牛のような鳴き声をあげて雨雲を呼んだりするといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
どこへすすむかわからんコン。「わかれみち」さんです。

わかれみち 岐れ道

伊勢の国の桑名郡美鹿などにつたわるもので、
道を歩いてるとそんな道はもともとなかったはずなのに、
いくつもいくつも知らない分岐路が出て来て、
進む先の道がよくわからなくなってしまうこと。




狐たちの化け種目の一ッであるともいわれてて、
すこし休憩をしてたばこでいっぷくしたりすると、
分岐路は消えて、
ふつうのいつもの道が見えて来たりするソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きちんと申請して埋めなさい。「べんじょのたたり」さんです。

べんじょのたたり 便所の祟り

不要となったお便所を埋めてしまうときに、
適切な処理をしてから埋めないと、便所神が怒って
いろいろなたたりが起こるといわれてました。




土佐の国では、便所をつぶすときには
社人(しゃじん)に専用の幣束などを切ってもらい、それに便所神をうつして、
きちんとした処理をおこなってから不要な便所を埋めます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きちんと申請して埋めなさい。「べんじょのたたり」さんです。

べんじょのたたり 便所の祟り

不要となったお便所を埋めてしまうときに、
適切な処理をしてから埋めないと、便所神が怒って
いろいろなたたりが起こるといわれてました。




土佐の国では、便所をつぶすときには
社人(しゃじん)に専用の幣束などを切ってもらい、それに便所神をうつして、
きちんとした処理をおこなってから不要な便所を埋めます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぎろぎろ、カゴだいきらい。「ひゃくまなこ」さんです。

ひゃくまなこ 百眼

常陸の国の茨城郡などにつたわるもので、
2月8日になるとひとびとのすんでるところへやってくるといわれてる存在。
「やくびょうがみ」(厄病神)のようなもので
悪い物をもってくるとされます。





自分より目の多いものをこわがるので、
家々では篭(かご)などをかかげて、これをびっくりさせます。
履き物を外に出していると持っていかれてしまう、というので
必ずその晩はしまっておくともいいます。







とざい、とーーーーーーーさーーーーーーーーーいーーーーーー。



さて、明けまして「和漢百魅缶」も本日より
アップを開始して参ります。それではどしどし初おどり、ご覧に達します。


よつあしのとりのこ(四足鶏子)
酉歳(とりどし)です、ということで『TYZ』さんには叶いませんが
(あちらさまは西暦の下2桁だけ干支ものをアップなさってらっしゃるので)
『和漢百魅缶』も鶏さんをひとつ。天智天皇の時代からタイムドカンして参りました。

きざんいちょう(岐山異鳥)
「異鳥」とだけあるので、具体的にはどういう鳥なのか
なかったので、サラっと描きましたが、これ「さんしんきゅう」(三身鳩)と
じゃっかん……カブってしまった感じのデザインに。……いろいろ居るんですよ! いろいろ!

ふんそう(焚巣)
焚書ならぬ焚巣。
どういう風に鳥たちが自分らの巣を焼きあげちゃうのかは
想像の域でしたので、口からボーっと出させていただきました。(基本すぎ)

くろがねのだいじゃ(黒鉄大蛇)
なにかが夢のなかでからだの中にひゅーーーんと入って来て(フェードイン)
それが特別な能力・妖力・神通力をもった人物の誕生になったのである。
――と、いうかたちのものは、縁起物語からお伽草子と広く出て来て、
やがていろいろな作品でも応用されていくわけですが、これは古浄瑠璃でのもの。

くつのだいじゃ(沓大蛇)
おなじく古浄瑠璃のなかから。
大陸が舞台になってるものは17世紀ころのほうが作品としては多くて、
これは、天竺とかが舞台の本地物語を素体にしたお芝居が多かった影響も濃いのと思われます。
沓をあたまにのせてる妖怪……、これでくつつら(沓頬)や、
百鬼夜行絵巻の沓の妖怪たち以外にも増えたわけですゾ。

ていせんばな(てい仙花)
新しくデザインしたもの。骨皮道人の「どさくさ」(どさ草)へのアンサー。

てめっだけ
おなじく『妖界東西新聞』などで先に登場してる新手妖怪さんの中から、
ひよこつながりで『和漢百魅缶』へ投入です。

きはくしゅ(鬼拍手)
大陸にも、お庭に植えてはいけないよ! とされてる木々は多くあるようで
向こうの風水関連の本などにも、いくつか伝承めいた理由が記されてる場合があるようです。
こういった、漢土の俗信ものも、もっと深めてゆきたいのデス。

いちがんどうじ(一眼童子)
画像妖怪としてのひとつめの、一ッ。
「ただ夜道にむかふよりいでて人をこわがらするばかり也」とあるあたりは
とうふこぞう(豆腐小僧)さけかいこぞう(酒買小僧)あぶらかい(油買い)などの
おかいもの妖怪さんたち(どれもやはり遭遇しておどろかせるタイプ)の
存在解説の部分証拠物件として、活用できるものでありますゾ。





と、以上つつがなく今年も連続興行からのアップはじめ、
いずれもさまにおかれましては、本年もどうぞよろしくご笑覧のほど
永当永当、おんよろしく願い上げたてまつります。






とざい、とーーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーー。











2017年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



2017年試筆『載星鶏喃』


■登場キャラ名前表
さぎんか(鎖銀花)
あまのじゃく(天邪鬼)
ばけひなどり(化雛鳥)




2016年もおおみそか。
描き納めのシーズンでございます、というわけで本年は
造物大女王さまとだっちょ・大化(おっか)を描きならべまして
歳末のごあいさつ。


造物大女王様 だっちょ 大化




また明年もよろしくお願い申し上げます。



氷厘亭氷泉(こおりんていひょーせん)


とざいーーーとーーーーーーざーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーー。


2016年ことしの「和漢百魅缶」もいよいよ千穐楽、
ラストのアップでござります。
恒例の連続アップ興行、あいつとめまして本年のご愛顧の御礼申し上げたてまつります。




■ せぼねのひ(脊骨火)
お灸に関するものをいくつか採り上げてみました。
以前には「にんじんむし」(人神虫)などもアップしましたが、
こちらは熱に関するもの。骨が焼けるって発想はおもしろいでゴスな。

■ きゅうそうちょう(灸瘡蝶)
蝶のようなものが関連して来るものは漢土にもだいぶあるようですが
にくげちょう」(肉化蝴蝶)とかもそうでしたが
なんかお肉とかに関係あるりもの、多いですね。

■ けつよ(血余)
緑色の毛が生えてる(「遍身緑毛巻」◆『奇疾方』)っていう描写がおもしろ病虫。

■ かべ(夢壁)
「寝る」という意味をもつ単語の「ぬる」からの連想で
「塗る」=「壁」(かべ)という連想から、恋やなにかの夢を詠んだ和歌に
「かべ」という表現がいくつも出て来るのではないでしょうか、という
歌の注釈書などにある解説から「かべ」というふしぎな夢の存在をピックアップしてみました。
言葉の上でのなんかへんなものというのも、やはりおとぎばなしの素材として
どんどん集めて出して行きたいですネ。

■ わくちんぜとわか(わく狆Z若)
病将さんたちは『妖界東西新聞』にいろいろと古株・新顔ふくめていろいろ出しておりますが
おくすりの武将たちはまだあんまりまとめて出してはいないので
キチンと並べてあげたりもしたいですね。というわけで、いちばん新顔の若武者? を
アップ、アップ。

■ とっくりぼうし(徳利帽子)
徳利帽子さんは、富川吟雪が絵本に描いてる
ごはんたいてるおばさんの絵が背景に置いてある徳利と
いいアングルに重なっちゃって
なんかメルヘンな帽子かぶってるみたいに見えちゃって生まれました。
吟雪のとっくりぼうし

■ ばけげんきんじどうあずけばらいき (化け現金自動預払機)
こういう器物に目や手足の生えたものは無限に出せる画像妖怪であると共に
器物の名前をお子さま衆におぼえさせる面もあるなァ、と、子供時代に思ってたので
未来のひとたち用にこういうものを描いてつくっておくのも
20世紀・21世紀のひとたちは必要なのではないかとも思います。
ああ、8色くらいしか画面に発色できなかったころの液晶画面、ふるし。

■ いばらきばばあ(茨木婆)
山東京山の合巻『大江山いり』に出て来るものです。
ご勅使に変装して日月の幡を奪い取りに来る場面、
完全に顔がババアだったりするのですが(勅使自体はババアではない)けっこうヒドイ。

■ しゅてんたろう(酒呑太郎)
茨木婆たちのボス。最後のみひらきの絵には、
官女部隊がうしろにずらりといたりもするのですが
さいごのほうで「作者曰」として京山シショーがつぶやいてるように
冊数が予定原稿よりも短く設定されてしまったので、おそらく
描けなかった展開に属するようです。ザンネン……なので、
弊社で描くときは、京山シショーが描けなかったぶん、
こちらで無限に発展創作しちゃいたいと思いますゾ。
(官女たちは、「阿修羅隊」みたいなイメージだと思ってる)





■ たけゆべほべん(竹湧別蒲鞭)
さて、いよいよ今年も酒呑太郎さんで本篇、これぎり。
いよいよ押戻しクンの登場です。ずどんずどん。

 たけゆべほべん 竹湧別蒲鞭





と、いうことで、9体連続アップ、つつがなくこなさせていただきました。
本年もたさんのご見物、まことにありがとうござりました。
いずれもさまにおかれましては、また来年もよろしくごひいきご愛顧のほど
ひとえに、おん願い、あげたてまつります。







とざい、とーーーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーー。













ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
飲酒こうもり。「さかやのこうもり」さんです。

さかやのこうもり 酒屋の蝙蝠

お酒がだいすきな蝙蝠(こうもり)。



こうもりが空を飛んでるのを見たときに囃し立てる童謡などにみられるもの。
肥後などでは
「酒屋のこうもり酒のましょ、焼酎のむかい酒のむかい、もちっとさがればまたのましょ」
とうたわれます。




この手の囃しことばは、江戸では「酢のましょう酒のましょう」と言われてたりして、
地域地域でみれば必ずしも
お酒だけでは無い模様。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
こつこつこつこっこ。「こめづか」さんです。

こめづか 米塚

肥後の国の田底村につたわるふしぎなもので、
この塚に耳をあててしずかに聴いてると
お米を搗いてる音がきこえてくることがあったといいます。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]