忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[236]  [237]  [238]  [239]  [240]  [241]  [242]  [243]  [244]  [245]  [246
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
織機技能バード。「たかむすめ」さんです。

たかむすめ 鷹娘

捕獲されてしまった鷹(たか)を助けてあげた男のもとに、
その鷹が恩返しにやって来たというもの。
恩人である青年と老婆のためにはた織りをしてくれましたが、
約束を破って織ってる部屋の中を見てしまったため、
いなくなってしまいました。




能登の国の鳳至郡などにつたわる昔話にあるもので、鶴とかと大体同じ。
お米と交換に鷹を助けてあげたりします。








PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ちょうちんおいわのライバル。「やかんかさね」さんです。

やかんかさね 薬缶累

お湯を入れた大きなやかんに目口が生えて、
かさね(累)の顔が浮かび出てきたもの。


笠亭仙果『八重撫子累物語』に登場するもので、
村人たちが与右衛門の家で百万遍供養をおこなうときに、
累らのうらみで生じた人面疽が毒気を吹き、
いろいろなものを動き出させたり
目や口がついたりする場面に描かれてます。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
めらめら。「ひぐるま」さんです。

ひぐるま 火車

火につつまれた車輪に目のない口だけの女がのっているというもので、
火をふいてひとを襲うといいます。



中岡俊哉の編んだ妖怪図鑑などに見られるもの。
目が無いという部分は絵によっては活かされてもない場合がある。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
一ッ目蝸牛のやっぱり古い先輩。「みつめまいまいつぶろ」さんです。

みつめまいまいつぶろ 三ッ目舞螺

まいまいつぶろの化けたもの。顔の部分が人間っポかったりもします。



松村から売り出された豆絵『ばけものづくし』に見られるもの。
ばけまいまいつぶろ」(化舞螺)は、この題材の亜種のようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
べんりな調度品。「あしあらいたらい」さんです。

あしあらいたらい 洗脚盥

たらいの化けたもので、足が生えてて動きますし、手がついてて
ひしゃくなどで水かけを手伝ってくれます。
『通俗巫山夢』の口絵など(本当に口絵に描かれてるだけで本編には無関係)
十返舎一九の手がけた絵本などに見られる
特に呼び名も何もない小道具な妖怪。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
がぷがぶ耳掻き。「みみかきのしがみ」さんです。

みみかきのしがみ 耳掻の獅噛
ばくばくと歯がみをしてまわる獅子頭が
夜にとびまわるというもの。
正体は行李(こり)の中に入ってた耳かきだったソウナ。



赤本の『せん三つばなし』にあるもの。
みみかきの先に獅子のしがみのかたちの細工がつけられてたことを受けての
妖怪デザインのようです。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
陰火がもえでて酢章魚が起きる。「いんかだこ」さんです。

いんかだこ 陰火酢章魚

恨みが酢だこにのりうつったもの。
むくむくと動きだして酢をふきかけたりして来ました。



墨川亭雪麿の合巻『力瘤三八異伝』に出て来るもの、
殺されて胎内の子供を奪われた女の恨みが、酢蛸にのり移るという趣向ですが、
鈍念(犯人である悪僧侶)にすぐ庖丁を奪い返され、蛸はそのまますぐ調理されてします。
鈍念は胎児を黒焼きにして「孫児丹」というものをつくり
「食せざれども餓えず」というその薬効を手に入れようとしてたのでした。
(そのあと、主人公たちによって退治される)




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
蚤たちの、みもとひきうけにん。「ふるだたみ」さんです。

ふるだたみ 古畳

ふるいぼろぼろになりかかった畳(たたみ)。
困ってる蚤(のみ)たちを自分のところにかくまってあげるこころづよい? 親分肌。
物置などにすんでいて、お座敷にいるきれいな畳たちはキライ。
曲亭馬琴『敵討蚤取眼』に登場する、蚤への理解者で、
「いったい物置の切れ畳は毎年座敷の畳にばかり表替へされることを無念に思ひけるゆへ
 たちまち蚤の肩を持って やすやすとかくまいける
 今も古畳に多く蚤の居るのはこの理屈なるべし」
――などと、おもしろ展開をくっつけている画像妖怪よりの畳さんデス。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぷっくり。「おたふくのろくろくび」さんです。

おたふくのろくろくび お多福の轆轤首

ぽちゃぽちゃしたおたふくな顔の「ろくろくび」。


恋川春町の『妖怪仕打評判記』で描かれてるろくろくびで、
「おたふくのろくろくびとは今年が新版 とんだぼちゃぼちゃのお千代ときたもんだ」とあり
形容につかわれてる「ぼちゃぼちゃのお千代」というのは
江戸にいた舟饅頭(ふなまんじゅう)の女の名前。体がぽちゃぽちゃしてた。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、 
今月はいまのところぜんぶ画像妖怪ですネ。「ばけまいまいつぶろ」さんです。

ばけまいまいつぶろ 化舞螺

まいまいつぶろの化けたもの。
顔の部分が少し人間っポかったりもします。


「まいまいつぶろ」表記とデザインは、歌川重宣の豆絵
『新板化物づくし』に見られるもの。まいまいつぶろは蝸牛の呼び名の一ッ。





重宣とかの世代だと、春英・一九・豊国・国芳あたりが描いてたのを描いた! と、
そういうのに独自デザインした新手を混ぜて描いた! と、に完全に画像妖怪は割れるから、
まいまいつぶろ先輩は、さらに先輩表現がいる可能性も高い。
(化物づくしテーマな豆絵であるかもしれぬし、ふつうの絵本かも知れぬ)




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
昨日につづいての出荷ぁー。「うりのばけもの」さんです。

うりのばけもの 瓜の化け物

うりが化けたもの。「なすびのばけもの」と共に
うじゃうじゃ鍬(くわ)や鋤(すき)をもって出て来ます。


黒本『清明二本菊』に出て来るもの。
芦屋道満(あしやのどうまん)があやつってくる妖怪です。



和漢百魅缶」 通算4900体目のアップは
なす農民。「なすびのばけもの」さんです。

なすびのばけもの 茄の化け物

なすが化けたもの。「うりのばけもの」(瓜の化け物)と共に
うじゃうじゃ鍬(くわ)や鋤(すき)をもって出て来ます。
黒本『清明二本菊』に出て来るもの。
芦屋道満(あしやのどうまん)があやつる妖怪なのデス。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]