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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぽこぽこぱかぱかすちっすたっ。「ばていのひびき」さんです。


ぱていのひぴき 馬蹄響

大正のはじめごろには言われてたというもので、
千葉の習志野練兵場にとても腕のいい騎兵がいたけど、落馬をして死んでしまい、
その落馬した場所の近くでは
馬蹄のぽこぽこ響く音などがする、などというもの。





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10月のはじまりの「和漢百魅缶」へのアップは 
狐のライバルのまたもうひとつの一勢力。「かいく」さんです。


かいく 怪狗

漢字で書くと「怪狗」で、ひとを害したり化かしたりする狗(いぬ)。

「妖狐怪狗」(『呉山浄端禅師語録』など)といった感じで
妖狐(ようこ)との一対として描写されたりもします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おだんごおこめくだものおそなえほしい。「だいこん」さんです。

だいこん 餒魂

漢字で書くと「餒魂」で
まつられることが無い状態におかれた霊魂・霊鬼たち。
法会などが近くであって、
たまたま何かがお供物として出される機会がない限り、
餓え苦しんでたりするといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ごはんおくれごはんおくれウサギ。「ままかせろ」さんです。

ままかせろ 飯喰ろ

男の子がひとりで留守番してる家にやってきて
「ままかせろ、ままかせろ」と言って来たというもの。




何日間もごはんを要求してくるので、あやしんだ家の者が斬りつけてみると、
尾っぽのようなものが落ち、血のあとをたどっていくと
うさぎだったソウナ。



このときのこと以後、うさぎの尾というものは
短い、といわれます。



羽前の国の最上郡の昔話に出て来るもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
たたみから手がうごかせない! 「すりつきだたみ」さんです。

すりつきだだみ 搨付畳

畳に手のひらがペタっとすりついてしまって、
うまく身動きがとれなくなってしまうというもの。
亡霊や妖怪が人間をおどろかすために行ったりするようです。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
赤い軍装でござる。「せきそうへい」さんです。

せきそうへい 赤装兵

日露戦争のときに戦場に出現したというふしぎな兵隊で、
上下真っ赤な軍装をしてたといいます。




あるロシア兵が語ったところによると、
何千何万もの赤い兵が出て来て、石を投げつけてきたりしたといいます。
その後、戦死している普通の日本兵の身の回りを調べたところ、
石の入ったおまもりぶくろを持ってる者がいたりしたので、
「あの赤い兵隊は、おまもりぶくろに入っている神が現われて、石を投げてたのでは」
などと考えられたりしたといいます。






明治世代あたりには、四国の狸や、各地の天狗などに関する言い伝えに
ふしぎな兵隊となって、日清・日露のいくさのときに御神助があった、とされるものが多いですが
この赤装兵のはなしとかは、それの基本種のおはなしのような感じです。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
天井から庖丁ぐっさり。「ほうちょうねこ」さんです。

ほうちょうねこ 庖丁猫

羽前の国の最上郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
人間のことばは完全に理解のできるねこで、
魚料理をぬすみ食いしてたりするのを、家に泊まってる行商人などが
目撃したり注意したりするのですが、
その夜、天井の梁(はり)の上から
魚をさばくようなするどいほうちょうを落としてきて、
目撃者を殺そうとしたりします。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
鳥居からポロ。「おちへんがく」さんです。

おちへんがく 落扁額

いくら掛けても鳥居の扁額(へんがく)が落っこちて来てしまい、
掛けなおしても掛けなおしてもそれがつづくというふしぎ。



神仏が人間に対して何かの要求をしているときに
このようなことを起こして示したりするといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
天駈るおむまさん。「ふうば」さんです。

ふうば 風馬

漢字で書くと「風馬」
天を風のように素早い速度で駈けるというふしぎなうま。
仙人や風雨の神などがこれに乗るといいます。


「祷雷祷天文」などには、雲車(うんしゃ)と並んで見えたりしています。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おみずのかみさま。「ひっちんどん」です。

ひっちんどん ひっちん殿

薩摩の国につたわる水に関するかみさま。



「ひっちんさん」「ひっちんさま」などとも呼ばれます。
ひっちん講(ひっちんこ)といって、お彼岸の時季にこれをまつる行事などがあって、
お酒やお団子がお供えされたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぴかぴか浮いて、ひょんと沈む。「くがにぬたま」さんです。

くがにぬたま 黄金珠

むかし、きたない身なりの見知らぬばあさんを、おじいさんが家に連れて帰るのですが、
おばあさんが「こんな汚いのは早く追っ払え」と追い出してしまいます。
すると見知らぬばあさんは「一生、かかじていくえーよー」と言い捨てて
煙のようになって消えてしまいます。





後日、おばあさんが海へとうふづくりのための水をとりに行くと、
海に純金のおおきな珠がどんぶりどんぶり浮いてるのでびっくり。
すくいあげようとしますが、手をのばすと沈み、
しばらくするとまた浮かぶという
ふしぎな挙動を珠がするのでさらにびっくり。





しつこく追いかけましたが、最後に珠は煙に変じて消えてしまい、
以後、おじいさんとおばあさんの家はまったく豊かになることがなかったソウナ。



沖縄の中頭郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
「一生、かかじていくえーよー」というのは
「一生、あくせく働いて生きろ」といった意味。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ゆうやけこやけ、べにをこぼいた。「てんじくばばさ」さんです。

てんじくばばさ 天竺婆様

てんじく(天のこと)にいる存在で、
手持ちの紅(べに)を空にこぼして、夕焼け空をつくりだします。




「夕焼け小焼け 天竺ばばさが 紅をこぼいた いらぬ紅なら売ってくれ」
など、夕暮れ空に向かって
こどもたちのくちずさんでいたうたにみられるもの。



信濃の国などにみられる童謡です。










プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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