忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[246]  [247]  [248]  [249]  [250]  [251]  [252]  [253]  [254]  [255]  [256
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おっかさんを輸送。「てんぐむすこ」さんです。

てんぐむすこ 天狗息子

常陸の国などにつたわるもので、
母親がいつか行ってみたいなァとつぶやいた遠隔地の寺社や祭礼に、
息子が「良いと言うまで目をとじててくれ」という条件付きで、
あっという間に連れってってくれた、というもの。




行き帰りのときは約束をしっかりまもったものの、
帰宅後に息子の言う「しばらく眠るけど、起きるまで部屋をあけないでくれ」という言葉に、
つい気になってしまった母親が、部屋をのぞいてみると、
息子の眠りすがたは「てんぐ」になっていたのでびっくり。
見られたことを気付いた息子は、天狗のすがたのまま姿をどこかに消してしまう、
といったおはなし。





母親の行きたいとする場所は、伊豆の国の三島、尾張の国の津島、伊勢の国の伊勢など、
常陸の国からはかなりの遠隔地。




PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
夏のぼうしのむだづかい。「いものはふすべ」さんです。

いものはふすべ 芋葉痣

畑のなかに生えてるおいもの葉っぱを
ちぎってかぶって遊んでたりすると、
顔だとかに「ふすべ」(ほくろや小さいあざのようなもの)が出来る、
といわれてたもの。



夏の田んぼ仕事とかのときに、
笠の下にぬらしたおいもの葉っぱを入れてかぶる、などの
ほうほうがあったりもしますから、
おそらくそういう用途以外でのむだづかいを
いましめたりする感じのもの? なのでしょうかしらん。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おこしのもの防犯システム。「たちのだいじゃ」さんです。

たちのだいじゃ 太刀の大蛇

金売り吉次に連れていかれる途中、
駿河の国の吹上の浜で見捨てられてしまった牛若丸(うしわかまる)が、
弱ったからだで動けずにいるとき、
ごろつきたちが牛若丸の持ってる立派な太刀を奪おうとしたのですが、
その太刀が大蛇にたちまち変じて、
悪漢たちを追い払ったというもの。




古浄瑠璃の『吹上秀衡入』などに見られるもの。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
退役お神楽戦士。「いんきょじし」さんです。

いんきょじし 隠居獅子

古くなってお祭りなどで使われなくなった獅子頭(ししがしら)で、
家に大切にされたりして
まもりがみのような感じになったりしてたともいいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、 
仏書に見えたる機能宝珠。「えんこうじゅ」さんです。

えんこうじゅ 焔光珠

漢字で書くと「焔光珠」(燄光珠)とあるもので、
この世界の北にあるというしあわせの大陸・倶盧洲に存在してるとされるふしぎな珠。
釜の下に置くと自然に光を発してお米を炊き、
炊き上がるころになると自然に光が消えるといいます。





これがあるので火をおこさなくても
ごはんたきが出来るのだトカ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第10弾、「ぬけくびいも」さんです。

ぬけくびいも 抜首芋

鬼の首のような大きさのおばけいも。
妖怪たちのたべものとなっていて、里いもみたいな食べごこち。





(実際に展示した絵馬での絵には、運んでる雑兵な妖怪さんたちもいました)





これで、去年の深川江戸資料館の妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの
和漢百魅缶への搭載も全10体完了でございます。
今年の10体はどんなものなのかは、2016年8月21日まで
深川江戸資料館でおこなわれている妖怪絵馬展にてご覧になれますので
よろしければお運びくださいませ。





ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第9弾、「びいこうたい」さんです。

びいこうたい 微威交替

参勤交代のような列をつくって歩き回る妖怪。
長い鎗(やり)とかも首の長い妖怪。



毛鎗や旗指物などがろくろくびのような長い首の妖怪で描写される方法は
十返舎一九などがよく自らの作品に描いていたもの。
行列のお顔たちは、 ↓ 豊国が描いてる錦絵からとってるものですが



ごぞんじの筋のかたには勝川春英の「びいがんごぼう」の絵を
豊国がリデザインしたものであると知れるとも思われます。
春英→豊国→氷泉 という手順なわけ。
ほんじつの「和漢百魅缶へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第8弾、「すすきりん」さんです。

すすきりん 煤麒麟

真っ黒い炭のすすのような火をまとって
宙をかけまわる怪獣。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第7弾、「ししっとげ」さんです。

ししっとげ 志しッ棘

体のあちこちや、手足の爪がとてもとげとげしてる妖怪。






画題として採ったのは、『百鬼夜行絵巻』に出て来る
とげとげのある妖怪(熊みたいな真っ黒い手がとびだしてる革篭の出て来る直前のやつ)です。
このとげとげの妖怪さんは、ことし(2016年)の妖怪絵馬展でも、
ひょーせんは画題として、別のバージョンの絵巻物から採って、また別のを描いてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第6弾、「いざなびぼうし」さんです。

いざなびぼうし 誘帽子

人の多いところや盛り場などにいるのが好きな妖怪で、
そういうところを歩いてるひとの肩の上にのっかったりします。




画題として採ったのは、『百鬼夜行絵巻』に出て来る
帽子をかぶってる妖怪(釜の妖怪や蓋の妖怪のつぎあたりによく居る紺色のやつ)です。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第5弾、「えおなす」さんです。

えおなす 笑緒茄

顔が大きなまるくてきれいな
茄子(なす)の妖怪。







なすとか、とうがんがあたまになってるひとの絵が描いてあって
それらがお化粧をしてる絵、というのは徳川時代にいくつもあって、
そういったものの絵の中から画題をとったものです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第4弾、「すみよつで」さんです。

すみよつで 炭四ッ手

手のひらが炭の粉のような
真っ黒いものまみれになってる女の妖怪。




手のひらが真っ黒く塗られて描いてある
ゆきおんなとかを画題にしてるわけですが、
どういて雪女のほうが真っ黒なのかはシラナイシラナイ。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]