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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第3弾、「からもんぐい」さんです。

からもんぐい 唐物喰

初物やら、めずらしいものを
もぐもぐ食べるのが好きな妖怪。



絵馬に描いたときも、らむね味だっちょ、を
もぐもぐさせて描きました。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第2弾、「ひこまばえ」さんです。

ひこまばえ 檜駒生

芽や草がぽろぽろ生えてる生木が、うまのようなかたちに化けたもの。
妖怪たちの乗りものになったりもします。



リデザインのモトになっちょる画像妖怪さんは、
歌川国芳が『仮名読八犬伝』の挿絵に描いてるものですが
そちらでも妖怪を乗せてる堂々たるおんまさん。





さて8月の「和漢百魅缶」へのアップは
今年も先週から東雲騎人さん、しげおか秀満さんとともに展示をさせていただいております
深川江戸資料館さんでの「妖怪絵馬展示」に、去年描かせていただいた、ひょーせんの分の
画像妖怪からの新手のリデザインの妖怪さんたちを、改めて描いて、どしどしご紹介をさせていただきます。
(今年のは、またぜんぜん別の画像妖怪さんたちを、画題にして描いております)
と、いうことで去年の深川江戸資料館の妖怪絵馬展に出た妖怪さんより、「てらいだ」さんです。

てらいだ 寺いだ

荒れた古寺などに出て来る、大きな首だけすがたの妖怪。
というイメージで進めさせていただきました。



実際、去年絵馬用に描いたときも、この「寺いだ」さんがトップバッターでした。
「首魁」というか「首座」ということですナ?








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
きつねのウソおさけ。「ぎゅうできしゅ」さんです。

ぎゅうできしゅ 牛溺酒

漢字で書くと「牛溺酒」。牛のおしっこということでげすナ。
きつねたちなどが行うという化け術で、
人間に化けてひとに近づき、
お酒と思わせて牛溺(うしのおしっこ)を進めるといったもの。




『宣室志』では、髑髏を瓢と見せて
その中にお酒と見せた牛溺を詰めて、
うつくしい婦人に化けて現われた化け狐が登場してます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
病気のスペシャル快癒法知ってるひと。「やくじん」さんです。

やくしん 疫神

漢字で書くと「疫神」で
疫病をつかさどるというもので、ひとを病気にも出来ますし
ひとの病気を完全に治してやることも出来ます。




羽後の国の仙北郡の杉山にいた、病気を治療してくれるとされた
神の婆さんと呼ばれる巫女のようなひとは、
若いころにこのかみさまを体に会得したことによって
ひとの病気を治してあげることが出来るようになったといいます。











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
文珠の山びと。「もんじゅせんにん」さんです。

もんじゅせんにん 文珠仙人

伯耆の国日野郡の大河内村につたわるもの。
山にある文殊堂に住んでたといい、
みよりのない子供を育ててやったりもしてたといいます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは。
おこめをとぐときに。「なむてんぐ」さんです。

なむてんぐ 南無天狗

甲斐の国の巨摩郡雨畑などにつたわるもので、
川などでお米をとぐときに白い水を流すときには
「南無天狗やまのかみさま」と唱えるものだ
と言われてたといいます。




天狗なのかどうかは不明ですが、山の中にいるふしぎな存在は、
このような唱えごとを受けて流された白いとぎ汁を
「白酒」として受け取ってるようで、
良いものととらえてると考えられてたようです。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
大足2足小足8足。「はちぶせのかに」さんです。

はちぶせのかに 八伏蟹

越中の国の砺波郡につたわる巨大な蟹で
夜な夜な化けてはお寺に現われて、住職などをばくばく食べてしまってました。




正体を見破られて退治されてしまったわけですが、
その甲羅が大人が8人ねそべってもよいぐらいに大きいひろさだったことから、
八伏(はちぶせ)という地名も出来たといいます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
我之王子 往朝東海 何故之殺。「おうじぎょ」さんです。

おうじぎょ 王子魚

唐の天宝年間に、荊州の漁師さんが釣ったという
五色のまるい花模様のあるふしぎな魚。




漁師さんはこの魚を食べてしまったわけですが、
数日後、「王子を食べたものは何者だ」という数十人のふしぎな声が
夜になると外からきこえてくるようになり、やがて漁師は
体がちりぢりになって苦しみ死んでしまったといいます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
切り方のご注意。「たなばたのわぎり」さんです。

たなばたのわぎり 棚機の輪切

出雲の国の島根郡などにつたわる俗信にあるもの。
たなばたの日(7月7日)から、翌日たなばた飾りに使った笹を
海にながしたりしおわるまでのあいだの時間に、
たべものを輪切りにして切ったりしてはいけない、といわれてて、
もし輪切りをしちゃったりすると大水が起こるなどと言われてたそうです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
にょろ。「にしきのようなるもの」さんです。

にしきのようなるもの 錦の様なる物

竜宮にあるという錦のような素材の衣で、
これをかぶせられると、人間界に帰って来たときに
すがたかたちが大蛇のようになってしまい、
みんなから怖がられてしまったといいます。





『地蔵堂草紙』に登場しているもの。
竜宮から帰って来るときに、これをかぶせられてしまった地蔵堂の僧侶は、
大蛇になったすがたを見ておどろくまわりのひとに気が付いてびっくり。
お経を唱えて悔いていると、蛇の背中がぱっくり割れて、
無事に人間の姿として蛇の中から出て来ることが出来たりします。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
どてっぱらから、ごはんが! 「はくぎょろうおう」さんです。

はくぎょろうおう 白魚老翁

漢字で書くと「白魚老翁」でありまして、
隋の文帝のころ、大興城のちかくの村で仏会を催してたところ、
見知らぬ白い服のおじいちゃんがやってきて
「ごはんを恵んでくれ」といって来たので、
村人たちはよろこんでごはんをわけてあげました。
数日後、村の近くの川にものすごく大きな白い魚があらわれたので、
これはすごいと村人たちが捕獲しようと大あらそい。




みごと白魚を捕まえることの出来た一家が、さっそく魚をさばいてみると
お腹からごはんがどっさり出て来て、数日後に起こった土手の決壊による大水で、
一家全員おぼれてしまったんだソウナ。 





 『広古今五行記』などにあるもので、「かぎょそう」(化魚僧)などと似たおはなしです。
あるいは日本でも「うなぎのきゃく」(鰻の客)や「いわなぼうず」(岩魚坊主)などがあります。
このまえの「さけのしゅっけ」(鮭の出家)とか食べ物がかかわらないもの近い感じですネ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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