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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ポイ捨てしたらいけません。「ありにちち」さんです。

ありにちち 蟻に乳

赤ちゃんへの授乳時に、乳がはって余ってしまうお乳を
むやみに庭などにしぼって捨てたりするといけないとされてるもので、
蟻(あり)がこれをなめとってしまうと、
もうお乳が出なくなってしまうといわれてました。




なので、お乳をしぼって捨てるときは蟻にとられないように、
川の流れに向かってやるようになどといわれてたソウナ。




近江の国の高島郡などをはじめとした各地にある俗信。
乳の出に関するものには他にも砂糖がよくないとするもの(「ちぼしむし」)などもあります。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
捕っちゃだめだよ。「かみのこい」さんです。

かみのこい 神の鯉

川の神のつかわしめとして存在してるという鯉(こい)で、
これが通る流域には「かっぱ」などが出ない
などとすることもあるようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
農作物ダメージ。「おおのくろうやすもと」さんです。

おおのくろうやすもと 大野九郎泰基

豊後の国の大野郡につたわるもので、
むかし古庄重能(ふるしょうしげよし)との合戦に敗退して切腹をした
大野九郎泰基の霊がたたりを起こして、
田畑の作物をだめにしてしまったといいます。




二十年ごとに
滝つぼに里の乙女をひとりずついけにえにささげなくてはならない、
ということになってましたが、
ある年のこと、そのことを記していた碑の「二十」の文字が
「二千」に変わり、いけにえを出さなくてよくなった、
というはなしも残ってるそうです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
くまのめはかくそう。「くまじゅうろう」さんです。

くまじゅうろう 熊じゅうろう

阿波の国につたわるもので、熊(くま)のこと。
熊を山でしとめたりしたときは、熊が倒れたらすぐさま
布やふんどしで熊の両目をおおいかくし、
その上に腰かけて「しし猿かと思うたら熊じゅうろうであったか、
熊じゅうろうであったら撃たんのじゃった」と唱えないと、
その熊にたたられることがあるといわれてたソウナ。



熊を猟などで殺したときは、
両目を隠さないといけない、頭を埋めないといけない
などの言い伝えは広くあるようです。





4月のはじまり新年度、「和漢百魅缶」へのまずアップは
目の玉びよよんとかげ。「しちぶさんぶ」さんです。

しちぶさんぶ 七分三分

播磨の国の佐用郡につたわるもので、
目の玉が高く飛び出てるという蜥蜴(とかげ)のようなからだをしてる
というくちの大きな怪蛇。




山の中の古いほこらの中などにいるともいわれますが、
いるのかいないのかよくわからない存在なんだといいます。





3月の「和漢百魅缶」 へのアップ千穐楽は
のびーるのびる。「まつのきのながいて」さんです。

まつのきのながいて 松の木の長い手

播磨の国佐用郡三日月村の山のすその道にあった
松の木に出たというもので、
枝の上からながい手がのびておりて来て、
したをとおるひとの頭をつかんで来たりしたといいます。





地蔵を建てたところ、
出て来ることは無くなったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
笑っちゃうよ。「けらけらけら」さんです。

けらけらけら けらけら螻蛄

ひとが着物のきかたを間違ってると
螻蛄(おけら)が、けらけらけらけらと笑うというもの。



馬鹿な聟さまをあつかった笑い話などに出て来るもので、
聟さまが左前に着物をきて歩いてると
けらけらけらけらと笑われたので
一緒に歩いてる妻の着物(妻はふつうに右前できてる)をみて
「お前の着物のえり間違ってるから笑ってるぞ」と言うというもの。











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
化かすものはキツネ。「やまぶしのつか」さんです。

やまぶしのつか 山伏塚

信濃の国の伊奈郡宮田村の大久保にあるもので、
山伏が行き倒れたという場所に建っている塚。




むかし、この場所をとおると
狐に化かされるというひとがとても増えたので、
これはここで死んだ山伏をていねいにとむらってあげなかったせいだろう
ということで村人たちがつくってあげた塚だといいます。





塚が出来た後は、ここで決まって狐たちに化かされるということは
ぱったり無くなったそうです。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
妖怪ありて住人に災いあり。「やしきのようかい」さんです。


やしきのようかい 屋敷の妖怪

屋敷にすみついていた妖怪で、いろいろにあやしいことを起こして、
住んでるひとを驚かしたりします。




殿様の参勤交代にお供をして安芸の国の広島に住むことになった武士が
自分の住むことになった屋敷のすぐ近くに
とても良い空き屋敷をみつけ「こちらに住みたい」と要請。
すると「この屋敷は妖怪ありて住むとわざわいあり」と告げられるのですが、
「そんなことはかまわん」とお引っ越し。





毎日のように「やなり」(家鳴)が起こったりして
確かに妖怪な屋敷だったのですが、武士はかまわずに生活。




すると、ある日、江戸から伯父上がやってきて
「この屋敷はみなも忌み憚っておる、住むのは止めよ」とご意見。
「……わざわざ伯父上がそのようなことを言いにこちらまで来るはずは無い、あやしいぞ」
と武士はたちまちこれを斬ってしまいます。




しかし、死体はいつまでたっても伯父上のまま。




「これは大変なことをしてしまった……」と思い、切腹をしようとしますが
「どうせ切腹するのなら、もっと確かめておこう」と伯父上の死骸の首をはねてみると、
遺骸は消え去り、おそろしげな老人すがたの妖怪が出現。
「御身ほどの剛勇の者ははじめてじゃ、我は立ち退くによって、ここに永住なされよ」
と退散しましたソウナ。











『耳袋』にあるもの。武士の名前などは
聞いたが忘れちゃったそうです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
婦人をぬすむを好む。「ろうえんようき」さんです。

ろうえんようき 老猿妖鬼

漢字で書くと「老猿妖鬼」
晋州の含山という山の中にひそんでたという妖鬼で、
正体は年をへた猿(さる)だったといいます。



山からおりて来ては女をさらってましたが退治され、
つかまってた女たちは無事に助け出されたといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
枇杷の木の下で、「びわかじょし」さんです。

びわかじょし 枇杷下女子

漢字で書くと「枇杷下女子」



熙寧6年(1073)、陸竜図のやしきの東南隅に生えてた
大きな枇杷(びわ)の木の下に現われたというもので、
夜中に何人もの女子が木の下でしくしくと泣いてたというもの。
近づいてみるとスッと姿が消えたトカ。




熙寧7年と8年(1074-1075)に起こった大ひでりや流行病の
きざし(鬼兆)だったのではないかといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぽこ、にょろりん。「きっちゅうだ」さんです。

きっちゅうだ 橘中蛇

むかし、賈潭というひとが升くらいの大きさのある
大きな橘(たちばなの)実を手に入れたのですが、
何かふしぎともぞもぞ動くので、あやしんで皮をむいてみると、
中に小さいふしぎな赤いへびがいたんだソウナ。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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