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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
たきびぱちぱち。「きのせい」さんです。

きのせい 木の精

土佐の国の幡多郡のあたりの山に出たといわれてるもので、
木をきる仕事をしてる杣人(そまびと)たちがたき火をたいてると
どこからともなく見知らぬひとがやって来て、
一言もことばを発さずにただ黙って
火にあたっていったりするんだトカ。





山の中に生えてる樹木がそんな風にすがたを変えて
現われてるとかいわれてたソウナ。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
音がさらさら。「みよしにゅうどう」さんです。

みよしにゅうどう 三好入道

種子島につたわるもので、ものすごく背が高い。
夜道にあらわれてさらさらさらさらと
布をまとって歩いていくような音がしたりしたといいますが、
すがたは黒い影みたいでよく見えないソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おちゃあがれ。「めもはなもなきこぞう」さんです。

めもはなもなきこぞう 目も鼻も無き小僧

顔の中に目も鼻もくっついてないという子供すがたの妖怪。
お茶をもってきて「どうぞ」と進めてくるなどのいたずらで
ひとをびっくりさせます。



絵草紙などに出て来るもので、「さどうこぼうず」(茶道小坊主)の変型。
はじめからこういう顔で登場しておどろかせるパターン。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
かねまっくろ。「ししおんな」さんです。

ししおんな しし女

10丈ぐらいもあるという巨大な女のあたまで、
とつぜん現われては鉄漿(おはぐろ)まっくろな歯をみせながら
「しししししし」と笑ってくるというもの。



けらけらおんな」(倩兮女)などの仲間。
「ししと笑いて」というのは『公平入道山めぐり』など浄瑠璃などに見える笑い方。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぶわーん。「はえむしあずき」さんです。

はえむしあずき 蝿小豆

飛騨の国の吉城郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
むかし、きたない乞食坊主がやって来た時に
小豆(あずき)を煮てたばあさんが、



「これは小豆じゃないよ、はえむしを煮てるんだ、あげられないよ」


と分けてくれという頼みを断ったところ、ふたをあけた鍋の中は
はえむしに変わってたというもの。




乞食坊主の正体は弘法大師だったとされてて、
大師の日(11月23日)を過ぎないうちに煮たりすると小豆は
「はえむしみたいにクサイ」といわれたりもしたソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぴかぴかきらきら剣さん。「どうけんせい」さんです。

どうけんせい 銅剣声

『聞見後録』などに記載のあるもの。
むかし、お百姓さんが牛たちをつかって畑の土おこしをしてたところ、
畑の土の下から何か声がしてきて牛たちも人々もびっくり。
調べてみると銅剣があったので、持ち帰って牛小屋に置いておいたところ、
今度は夜になるとぎらぎらとひかり輝きわたって
牛たちがまたまたびっくり。




びっくりして牛小屋の外に投げ捨てたところ、
銅剣はたちまち飛び上がってどこかにいなくなってしまったソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
みずぎわあいいろもこもこ。「すいさいせいてん」さんです。

すいさいせいてん 水際青靛

漢字で書くと「水際青靛」。
水ぎわの水面に発生するという青いもので、これがあらわれるのは
風雨による荒天がやってくることの兆しであるといわれてたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
夜中に女の声で泣く(ものまね)。「だいびゃくち」さんです。

だいびゃくち 大白雉

漢字で書くと「大白雉」



貴州などにつたわる昔話にでてくるもの。
ものすごく大きな図体をした真っ白い体の雉(きじ)で、
ものすごいつむじ風と共にひとをさらっていったり、
夜中にひとのような声をたててひとびとをこわがらせたりします。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おおきておおきいおおびと。「おにごえのおに」さんです。

おにごえのおに 鬼越の鬼

磐城の国磐前郡の御台境にいたという
巨人のように大きなおに。




御台境と好間のあいだにある山道に住みついて、
好間からくる悪い賊を追い払ってくれたりもしたといいます。




このおにがいたことから
山道に鬼越という名前がついたといいます。
また、この鬼の足跡だとされる
巨大なくぼ地などもあるソウナ。






下総にも「おにごえのおに」(鬼越の鬼)はあります。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
森のおかみさん。「だいきんたいたい」さんです。

だいきんたいたい 大菌太太

漢字で書くと「大菌太太」
貴州などにつたわる昔話のなかに出て来るもので、
とってもおおきなきのこ(大菌)。




人間によってぼこぼことつけられた傷を見て、
ていねいになでて治してくれたかわいそうな男の子に対して、
いろいろな贈り物をくれたり、助けたりしてくれました。





「太太」は「おかみさん」とかの意味。
森にすんでる悪獣たちなどから「大菌太太」の愛称で呼ばれてるもの。











ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
勝手に触れられるのきらい石。「さざれいし」さんです。

さざれいし さざれ石

安芸の国の福王寺におさめられてるふしぎな石。



不用意に持ち出されたりすると怒るらしく、
毛利輝元がさざれ石を城に持ってきたときは電光雷鳴を起こし、
福島正則が扇でぽんぽん叩いたときはものすごい大雷雨を吹き荒し、
豊臣秀吉がこのさざれ石を所望して聚楽第(じゅらくだい)に取り寄せたときは
巨大な明王のようなものが眠っているときにあらわれて
眉間近くに剣の刃を突き向けてきたソウナ。






むかし、紀伊の国の千里浜でみつかり内裏に献上され、
醍醐天皇から藤原公忠に下賜され、さらにそれを武田氏信が手に入れ、
福王寺に納められたとされてます。










さざれ石について『和訓栞』の記事は
『大佐用』vol.63の「しおりのぞき」のコーナーにて。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おくすりオンリーごはん。「きつねのくすり」です。

きつねのくすり 狐煎薬

小さいころからいろいろと良い薬草だけを
ごはんとして与えたきつねを
薬と共に生きたまま油で煎ってつくるという
ふしぎな秘伝のくすり。



『耳袋』に載ってるはなしでは、
有馬家の江戸屋敷で宿直のときなどにつねに犬が置かれてるのは、
以前このくすりをたまたま知って製造しようとして失敗し、
きつねたちが原因の怪事が続出したためダという
うわさが記されてます。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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