忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[263]  [264]  [265]  [266]  [267]  [268]  [269]  [270]  [271]  [272]  [273
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ひとつぶ、ひとたいぼく。「あわのたいぼく」さんです。

あわのたいぼく 粟大木

陸前の国の気仙郡につたわる昔話などに出てくるもの。
むかし、稲子沢長者という長者のだらだらしたむすこが
「毎日だらけててはいかん、粟(あわ)をやるからこれを自分で育ててみろ」と
命じられて育成を開始。
しかし、種のまき方や雑草のとり方で間違いをしてしまって、な
ぜか1本ものすごく巨大な、大木のような粟が出来てしまったというもの。





木こりたちを呼んで切り倒したところ、
そのときの風圧で長者さんは何里も離れたところにあるお寺の
屋根の上にまで吹き飛んでしまったりしたトサ。











PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
紅白ごはん製造機。「おにのしゃくし」さんです。

おにのしゃくし 鬼杓子

鬼たちがごはんを炊く時につかうふしぎなめしじゃくしで、
お釜のなかに水を入れて
このしゃくしでぐるぐるかき混ぜていると
釜にたっぷりのごはんが出来るというもの。



二種類用意されているそうで、
片方は白い米のごはん、
もういっぽうは小豆のごはんが出来るという仕様。





丹後の国に伝わるもので、「おむすびころりん」と同じように
穴の中へ入って行ってそこで何かをもらってくるかたちのおはなしのひとつ。
おむすびを落として鬼の穴へはいったじいさんがこれをもって帰って来て、
試してみるとそのとおりに釜にたくさんのごはんが炊けたんだそうな。





おにのこめ」(鬼の米)などとは同様な展開のむかしばなし。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おむすびシックス。「だいじゃのよめさま」さんです。

だいじゃのよめさま 大蛇の嫁様

山の中に住んでいる大きな大蛇が、
人間の女の姿に変じて
男のもとにお嫁にやって来たというもの。
毎日おむすびを6ッ食べます。





いつも夜になると姿が見えなくなってしまう、
ということを気付いた男が眠らずにあとをつけていったところ、
山の中の大蛇であることが知れたんだソウナ。





磐城の国の白川郡などにつたわる昔話に出てくるもの。
端午の節句に菖蒲湯にはいることのはじまりという部分が
加えられているものもあるそうです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
いし変化。「かいこいし」さんです。

かいこいし 蚕石

越後の国の魚沼郡須原村などにつたわるもの。



むかし、天候不順から桑(くわ)の葉っぱがどうしても足りなくて、
このままでは育てても蚕(かいこ)がみんな死んでしまうと思い、
女が泣く泣く川に流したところ、その蚕たちはひとかたまりになって
そのままの形で石に変化し、下流にながれついたトカ。













 

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うぉーーーん。うぉーーん。「おおけなかねのつぼ」さんです。

おおけなかねのつぼ 大けな金の壷

丹後の国などにつたわる昔話に出てくるもので、
地面の中に埋まってる壷。



よいおじいさんが中身をみると
大けな金(小判など)がざくざくと入ってますが、
わるいおじいさんがそれを横取りしようと奪うたびに
中から巨大な蜂(はち)が、うぉーんと飛び出て来て、
おじいさんを刺していってしまったトカ。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
荼割万人。「とがいき」さんです。


とがいき 荼害鬼

漢字で書くと「荼害鬼」です。
(お茶じゃなくて、まんだらの荼の字ですゾ)




魔王あるいは鬼王の下にしたがっているという病魔で、
ひとびとの心をまどわしたり、疑獄につきおとしたりと
さまざまな苦害をもたらします。





「荼」の字は「屠」の字との音の通じからつけられたものであるともいいます。
「荼割」と書かれることもあるようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨乞バージョン。「あんちんきよひめ」さんです。

あんちんきよひめ 安珍清姫蛇

肥後の国の天草郡などにつたわるもので、
雨ごいをするときに、張子(はりこ)や藁(わら)を材料にしてつくられて
海や池の中に投げ込まれる大きな蛇のつくりもののこと。
または、その言い伝えにまつわる蛇のことをいうソウナ。





鐘を水につけたりする雨乞に、
唄やお芝居などで知られた「きよひめ」(清姫)の筋書きが
むすびついたとみられるものです。





天草郡教良木村でいわれていた「清姫」の例では、
むかし、蛇が蛙をたべようとしてたところ人間がそれをとどめて
蛇が蛙を食べそこなったことがあったのですが、
時がながれて、そのときの蛙は安珍という男性、
蛇は清姫という女性の人間にそれぞれ生まれ変わり、
食べそこなった恨みから、清姫は安珍を追いかけ鐘ごと燃やしてしまいます。
そのあと、僧侶がお経をあげたのちに蛇に変じてしまった清姫ののどに
とどめを刺した際に大雨が降ったので、
その展開を藁でつくった大蛇で再現をして、雨ごいをしたといいます。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨をふりふり。「ごうへい」さんです。

ごうへい 号屏

雨をつかさどるかみさま(雨師)のひとり。



『捜神記』に雨師の名前として挙げられてるほか、
張協の「雑詩」という詩の中に書かれています。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
びゅごーーーー。「アマイノウ 」さんです。

アマイノウ

宮古島につたわるもので、たつまき・つむじかぜのこと。



むかし、年をとって目を悪くした長者がいて、
3人の息子たちがこの長者を海に落としてしまおうと画策。
しかし鱶(ふか)によって長者は助けられて無事に屋敷に帰ってきます。



長者は「これからは鱶を大事にしよう」と息子や娘たちに告げますが、
息子たちは今度はこの鱶を殺そうと海に出発。




鱶を殺しに息子たちが行ったということを知った長者は、
屋敷の屋根の上にあげてもらい、葺いてある萱(かや)を手さぐりで抜いて振ると
アマイノウが巻き起こって鱶を殺そうと海に入ってた息子たちを
舟ごと連れ去っていってしまったソウナ。





長者の名前は「西銘カバニヤ」などであると言われます。
この昔話を受けて「家の者が出かけているときには屋根を葺いてはいけない」
などの俗信が出来たともされてるようです。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
砂をつめるこうげき!! 「かいかい」さんです。

かいかい 蟹怪

漢字をあてれば「蟹怪」
満州あたりにつたわるはなしにあるもので
蟹(かに)の化けたものだったのではといわれてます。




むかし、劉祖という日頃からけちな男が
友人からお酒を贈ってもらって、よろこんで夜道を歩いてると
見知らぬあやしい男が「その酒を少しわけてくれろ」と出現。



断わってスイスイ歩いてゆくと、
さっきの男が何人もの男をつれて劉をとりかこんで
酒を奪い取ってしまいます。




劉は男たちから砂を口やら耳やら鼻やらに詰め込まれて失神。
「こいつを食べながら酒をのもう」と男たちがはさみ状の腕でさわろうとすると、
ぶーっと劉のおしりからおならが噴出。





「くさい、こいつの中身は腐ってるのではないのか」ということになり、
あやしい男たちはお酒だけをのんで、そのまま劉を放置して
どこかに行ってしまったんだソウナ。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
へいお茶あがりませ。「ちゃどくろ」さんです。

ちゃどくろ 茶髑髏


がいこつが着物をきて
お茶やお菓子などをはこんで来て
ひとをびっくりさせたりするというもの。





青本などに描かれてるもの。
ばけもの屋敷の表現などに出てくるおどかし方で
さどうこぼうず」(茶道小坊主)などと同じ。








ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
しゃげー、しゃげーっ。「わかまつのたか」さんです。

わかまつのたか 若松鷹

若松の木の上に巣をかけてるという鷹(たか)のとりで、
その巣の中をあるひとがみてみたら
黄金のたまご(あるいは黄金の花など)が9つもあって、
1つをかみさま(宇賀神? など)にお供えして
残りの8つを自分のものとして長者となった、といいますソウナ。



奥羽越などのあたりを中心にうたわれてた
祝い唄などの歌詞にみられるもの。
「てんじょうの鷹」や「とのの鷹」や「とうどの鷹」などと
いろいろ歌詞での呼び方は存在します。








プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]