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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
産物華美だが鬼魅つどう。「だくいんへんき」さんです。

だくいんへんき 濁陰偏気

漢字で書くと「濁陰偏気」で
土地の持ってる精気や霊力のちからの均衡が
極端にかたよっており、生ずるものにもかたよりが出るという考え方。


かたよりがあるので特定の産物・生物に全く適さないかわりに、
適してる産物・生物については
ずばぬけてすぐれたものが存在するといいます。


ただし、このような地は極端であるがゆえに、
鬼神や鬼魅のあつまりつどいやすい地だともされます。



基本は「せいきせいえい」(精気盛盈)と同じような考え方。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地域地域で気運は異なる。「せいきせいえい」さんです。

せいきせいえい 精気盛盈
漢字で書くと「精気盛盈」で
天地をおなじくしていても、
それぞれの土地によって精気や霊力は異なり、
発生する金石草木や生物の特性や強さは
異なって来るという考え方。



各地にそれぞれの違いがあるという点で、
きうんこんそく」(気運昏塞)は相反する考え。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
だんだん弱まる薄くなる。「きうんこんそく」さんです。

きうんこんそく 気運昏塞


漢字で書くと「気運昏塞」で
天地が出来上がってから年月が過ぎてゆけばゆくほど、
金石草木の気がうすくなって弱くなり、
生物たちも弱くなる結果として数が増えていってしまう、という考え方。



西川如見『水土解弁』の冒頭では、この考え方にもとづいた問いが出され、
それに「必ずしもそうとは言えない」と反駁するかたちで
はじめの内容が展開されてゆきます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
石は数億数万数千年かけて育つ。「おおいわ」さんです。

おおいわ 大石

大きい岩石は、太古のむかしから存在してればしてるほど、
すこしずつ成長した結果として大きいのであって、
巨大であれば巨大であるほど、
ものすごく古い時代から存在してるものだと考えられてました。



岩石のできかたについてのむかしの考え方のひとつ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぬるぬるサムライマン。「うなぎのとのご」さんです。

うなぎのとのご 鰻殿御

美しい姉様(あねさ)のもとに夜な夜な通って来る、
おさむらいすがたの殿御(とのご)で、正体は
沼の大きな鰻(うなぎ)だったというもの。



どこのお方か尋ねても教えてくれないので、
糸のついた針を殿御の着物にこっそり刺しておいて、
翌朝あとをたどって行ったところ、沼に到って
針に刺されたせいで死んでしまった大きな鰻を見つける
――というのが主な展開。



磐城の国の伊具郡などで語られる昔話に出て来るもの。
沼のぬしのような鰻だとも称されます。
「針」(鉄気)が死因になるのは、蛇たちの弱点要素がつながってる様子。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
縄でぐるぐる調子もぐるぐる。「どろぼうさがし」さんです。

どろぼうさがし 泥棒探

金品を盗んだ犯人がわからない際に行なわれてたまじないで、
辻や寺社にある庚申塔(こうしんとう)を
ぐるぐると荒縄できつくしばって願掛けをすると、
犯行の張本人はたちどころに病気になってしまうので、
判明するのだと語られてました。



志摩の国では、「荒縄は左巻きにしばる」
などの決まりも見られたようです。


天草の「がらんどん」なども同様の内容が語られてる例。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あの世ゆきの身代わり。「でっころぼう」さんです。

でっころぼう 偶子坊

葬儀の日が暦の「友引」にあたってしまったときなど、
つづいて死者が出ないようにするために
棺の中に入れる藁(わら)でこしらえた小さい人形のこと。



伊勢の国などで呼ばれてた言い方。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
海におるぞい。「かんこぼし」さんです。

かんこぼし

志摩の国の英虞郡などに分布しているかっぱの仲間。
海で泳いでいる人間の尻を抜いたり、引きずり込んだりします。



だんごしなみ」(だんごし波)のころに、「ゆがわ」を刻んだものを食べると
「かんこぼしに尻を抜かれない」とも語られてたようです。



かんころぼし」も同様のもの。
志摩や紀伊のあたりでは人間たちの生活環境の影響で
海が生息地になってるものが多くいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
照らす河童を。「みみずのとうしん」さんです。

みみずのとうしん 蚯蚓の灯芯

蚯蚓(みみず)をじっくりお日様で乾かしたものを
灯芯のように用いてともした明かりをつかうと、
すがたを隠してる「かっぱ」(河童)のすがたが、ありありハッキリ見えるんだトカ。



車前草(おおばこ)などを灯芯に用いて
魔物を見る様式の言い伝えのひとつのようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
イン・ザ・おちょーちん。「ちょうちんのしがい」さんです。

ちょうちんのしがい 提灯の死骸


墓場の提灯(ちょうちん)が、ばらッと口をあけて破け、
中から死骸が出て来ることで、ひとをおどかすようなおばけ。



興行されてた八幡の籔知らず(おばけ屋敷)や
それをさらに題材とした作品に見られるもの。
四谷怪談の芝居に見られる「提灯ぬけ」の演出から連想されて
さらに個別につくられていったもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あの世の道にいるやつら。「がきいぬ」さんです。

がきいぬ 餓鬼犬

あの世へ向かう道でうろうろしてるもので、
亡者たちを襲うといいます。



これに投げつけるための「犬団子」というものを
仏事や施餓鬼のときにつくってあげることで、亡者たちは
餓鬼犬を払いのけながら道中を進むことが出来ると語られてたようです。



武蔵の国の埼玉郡などで言われてたもの。
「犬団子」の材料には、地面に落ちた屑米や籾をあつめて挽いた粉が使われます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おだんごごはんの日。「だんごしなみ」さんです。

だんごしなみ だんごし波

志摩の国の英虞郡などで言われるもので、
海で働くひとたちが「だんごし」を食べるとされてる日の前後に、
海がものすごく荒れること。「土用波」とも。



「だんごし」は、ごはんに小麦団子と小豆を入れたもの。



6月あるいは正月に「だんごし」を食べるとされる日があったそうです。
また八朔(8月1日)も同様のものを食べるとされてたようです。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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