氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うしろすがたのよいすがた。「くびすじのさんぼんあし」さんです。
うしろすがたのよいすがた。「くびすじのさんぼんあし」さんです。
三本足に女の子のあたまがのっかってるかたちのもの。
歩きづらいそうです。
歩きづらいそうです。
襟足の部分が三本足(ふたつではなく真ん中にもう一本張り出してるかたち)になってることの
「三本足」を直接に描いた戯文に見られるデザインもの。
歩きづらいという表現は一荷堂半水『臍宿替』に見られます。
「三本足」を直接に描いた戯文に見られるデザインもの。
歩きづらいという表現は一荷堂半水『臍宿替』に見られます。
芸者さんたちが三本足のかたちに白粉をぬらないところを描く
三本足襟、三ッ襟なども存在しますが、
こちらはふつうに毛がそういうかたちの流行りがあったことを受けてのもの? のようです。
三本足襟、三ッ襟なども存在しますが、
こちらはふつうに毛がそういうかたちの流行りがあったことを受けてのもの? のようです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
こちらニューブリッヂ。「うじがわばしのたぬき」さんです。
こちらニューブリッヂ。「うじがわばしのたぬき」さんです。
むかし、神戸の相生町に出たというもの。
宇治川橋の横にあたらしくてきれいな見覚えのない橋が架かってるというもので、
足をのせてみると雲か霞か橋は無くなってしまい
川へドブン。
宇治川橋の横にあたらしくてきれいな見覚えのない橋が架かってるというもので、
足をのせてみると雲か霞か橋は無くなってしまい
川へドブン。
明治44年頃に噂があったそうで、
狸がこれを見せてたと言われてたそうです。
狸がこれを見せてたと言われてたそうです。
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伐られても蘇生。「ちをすうたいぼく」さんです。
伐られても蘇生。「ちをすうたいぼく」さんです。
羽後の国の角館などにつたわる昔話にあるもの。
長者さんの屋敷に生えてたという巨大な木で、
血を吸い取って長者さんを病気にしてました。
長者さんの屋敷に生えてたという巨大な木で、
血を吸い取って長者さんを病気にしてました。
病の原因がこの木のせいであるということを
鳥がしゃべってるのをたまたま耳にした男が、
これを伐り倒して解決しようとしますが、
ふしぎなことに次の日になると
伐ったはずのこの大木がまた元通りに。
鳥がしゃべってるのをたまたま耳にした男が、
これを伐り倒して解決しようとしますが、
ふしぎなことに次の日になると
伐ったはずのこの大木がまた元通りに。
困っていると、これまたたまたま
大木を見舞いに来た木たちがしゃべってるのを耳にして、
そのなかに「いくらおまえでも塩水をかけられたらだめだろ」というものがあったので、
それを試してみると大木が元通りになることはなく、
病が癒えた長者からたくさんのほうびをもらって金持ちになったトサ。
大木を見舞いに来た木たちがしゃべってるのを耳にして、
そのなかに「いくらおまえでも塩水をかけられたらだめだろ」というものがあったので、
それを試してみると大木が元通りになることはなく、
病が癒えた長者からたくさんのほうびをもらって金持ちになったトサ。
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キューコンバーの御礼。「ねずみのあねさま」です。
羽前の国の最上郡などにつたわる昔話に見られるもの。
キューコンバーの御礼。「ねずみのあねさま」です。
羽前の国の最上郡などにつたわる昔話に見られるもの。
ねずみの化けたもので、人間にお礼をしてくれたりします。
むかし、あるおじいさんの畑に
ものすごく大きなきゅうりがいくつも実ったので、
早速売りにでかけるのですが予想に反してひとつも売れず、
帰り道で見つけた小さいねずみに
それをみんなあげてしまいます。
ものすごく大きなきゅうりがいくつも実ったので、
早速売りにでかけるのですが予想に反してひとつも売れず、
帰り道で見つけた小さいねずみに
それをみんなあげてしまいます。
別の日、おじいさんが商売から帰って来ると、
きれいなあねさまが立っていて
「子にきゅうりをありがとうございました、ぜひお礼したいので、おらだの家に来てください」とご招待。もてなしを受けて
たくさんのお金ももらって家に帰りました。
きれいなあねさまが立っていて
「子にきゅうりをありがとうございました、ぜひお礼したいので、おらだの家に来てください」とご招待。もてなしを受けて
たくさんのお金ももらって家に帰りました。
そのはなしを聴いたとなりのおじいさんが、同じ目にあおうと考えて、
畑に余ってたへぼいきゅうりや
変色したきゅうりを持って歩いてねずみに与え、
同様にねずみの家に行きますが、
やってはいけない猫の真似をしてしまい、
二度と家に帰れなくなってしまったトサ。
畑に余ってたへぼいきゅうりや
変色したきゅうりを持って歩いてねずみに与え、
同様にねずみの家に行きますが、
やってはいけない猫の真似をしてしまい、
二度と家に帰れなくなってしまったトサ。
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ぴかぴかゆらゆらおおにゅうどう。「よつめのみっつめにゅうどう」さんです。
ぴかぴかゆらゆらおおにゅうどう。「よつめのみっつめにゅうどう」さんです。
明治42年に、東京本所の四ツ目のあたりに夜になると出る
とうわさされたもので、大きな三ッ目入道。
とうわさされたもので、大きな三ッ目入道。
「出たぁぁぁ」とおどろいた牛乳屋さんなどもいたようですが、
実のところは茅場小学校に点いてた電灯が風で動く木の枝で隠れたり、
ガラス戸に反射したりした動きがそんな風に見えたりしてた
と知れたんだトサ。
実のところは茅場小学校に点いてた電灯が風で動く木の枝で隠れたり、
ガラス戸に反射したりした動きがそんな風に見えたりしてた
と知れたんだトサ。
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けだものに化けるのである。「かにんべえのばけもの」さんです。
けだものに化けるのである。「かにんべえのばけもの」さんです。
伊豆の国の小下田などにつたわる昔話などに出て来るもので、
大きな蟹(かに)の化けたもの。出没する時は
なにか正体の知れない「けだもの」のようなものに化けてたといいます。
大きな蟹(かに)の化けたもの。出没する時は
なにか正体の知れない「けだもの」のようなものに化けてたといいます。
村の畑や野を荒らしまわったり、
毎年、子供をいけにえに出させていましたが、
旅の武士がこれを退治しようと進み出て、
「しそくはっそくにそくたいそく天に目のあり」という妖怪の発する問答から
「かにんべえ」の化けたものであると見破り、
洞窟の中にいたのをつきとめ退治をしました。
『岩竹』など、蟹が敵の正体であったというあたりの
足利時代以来のふるいものがたりのかたちが影響してる部分も
こういった蟹が大ボスなおはなしにはあるのかも知れませんね。
毎年、子供をいけにえに出させていましたが、
旅の武士がこれを退治しようと進み出て、
「しそくはっそくにそくたいそく天に目のあり」という妖怪の発する問答から
「かにんべえ」の化けたものであると見破り、
洞窟の中にいたのをつきとめ退治をしました。
『岩竹』など、蟹が敵の正体であったというあたりの
足利時代以来のふるいものがたりのかたちが影響してる部分も
こういった蟹が大ボスなおはなしにはあるのかも知れませんね。
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もぐらもぐらもぐら。「こうぼうさまのもぐら」さんです。
もぐらもぐらもぐら。「こうぼうさまのもぐら」さんです。
むかし、もぐらはいなかったそうで
弘法大師が人々が畑をたがやすのに便利になるであろう
と考えてもたらしたのですが、どんどん数が増えに増えてしまい
逆に畑を荒らしたりするようになってしまったソウナ。
弘法大師が人々が畑をたがやすのに便利になるであろう
と考えてもたらしたのですが、どんどん数が増えに増えてしまい
逆に畑を荒らしたりするようになってしまったソウナ。
もぐらというものはそれ以来、
とってもとってもとってもいなくならないトカ。
とってもとってもとってもいなくならないトカ。
周防の国の玖珂郡などにつたわる昔話にあるもので、
唐からあるいは四国から弘法大師が持って来たが
「弘法の誤り」であったというもぐらのはじまり。
唐からあるいは四国から弘法大師が持って来たが
「弘法の誤り」であったというもぐらのはじまり。
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風とおしのいいお寺にあつまろう。「けだもののばけもの」さんです。
犬や馬や猿などいろんなけもののばけものたちが
古い荒れ寺などにいるというもの。
風とおしのいいお寺にあつまろう。「けだもののばけもの」さんです。
犬や馬や猿などいろんなけもののばけものたちが
古い荒れ寺などにいるというもの。
むかし、ある旅の六部さんが宿にするために荒れ寺に入るのですが、
夜になるとこのばけものたちがぞろぞろと出没。
おどろいて逃げ出したのですが、馬が投げつけてきた馬のわらじが足に激突。
なんとか逃げのびた六部がその足をはっきり見てみると、
もしゃもしゃと馬の毛が生えていて、馬のようになってしまってたソウナ。
夜になるとこのばけものたちがぞろぞろと出没。
おどろいて逃げ出したのですが、馬が投げつけてきた馬のわらじが足に激突。
なんとか逃げのびた六部がその足をはっきり見てみると、
もしゃもしゃと馬の毛が生えていて、馬のようになってしまってたソウナ。
羽後の国の角館などにつたわる昔話に出て来るもので、
逃げるさいに当てられたものによって当てられた箇所が獣になってしまうという展開は
猫の住んでいる土地に行ってしまう昔話(ねこ岳のはなしなど)にも見られるもの。
逃げるさいに当てられたものによって当てられた箇所が獣になってしまうという展開は
猫の住んでいる土地に行ってしまう昔話(ねこ岳のはなしなど)にも見られるもの。
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植物性推奨。「いしゃのゆうれい」さんです。
植物性推奨。「いしゃのゆうれい」さんです。
むかし、禽・獣・鱗・介・虫とあらゆる生き物の薬効を試験して
その知識を書物にして世にひろめようとしていたとても賢い医者がいましたが、
あるとき、その弟子の医者のひとりが頓死。
しばらくするとその弟子の医者の幽霊が出現して
「吾が師、幽界では活物たちが師の書ひとたび世に出れば、
皆がその薬効目当てに有情の物の多くが捕り殺され尽すであろうと
禽獣などが言っており、もしかかることがあれば師にわざわいをなさんとも語っております、
諸人に殺生をさせぬため、書を出すのは止めたまえ」と告げて消えます。
その知識を書物にして世にひろめようとしていたとても賢い医者がいましたが、
あるとき、その弟子の医者のひとりが頓死。
しばらくするとその弟子の医者の幽霊が出現して
「吾が師、幽界では活物たちが師の書ひとたび世に出れば、
皆がその薬効目当てに有情の物の多くが捕り殺され尽すであろうと
禽獣などが言っており、もしかかることがあれば師にわざわいをなさんとも語っております、
諸人に殺生をさせぬため、書を出すのは止めたまえ」と告げて消えます。
それを聴いた賢い医者は、
生き物の薬効をおもに記していたいままでの草稿を焼き捨てて、
草木の薬効をおもに記した書を改めて世に出したソウナ。
生き物の薬効をおもに記していたいままでの草稿を焼き捨てて、
草木の薬効をおもに記した書を改めて世に出したソウナ。
『奇談雑史』などに見られる説話にみえるもの。
「幽界」という呼び方は原書にあるもの。
「幽界」という呼び方は原書にあるもの。
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■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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