氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
2023年、今年も一年ありがとうございました。
31日の描き納めということで、
さぎむすめ(鷺娘)を描きました。
■さぎむすめ(鷺娘)
■だっちょ
■からかさおばけ(唐傘おばけ)
この鷺娘は、2024年の新春用に
今年もぜんぶ描き下ろし製作した『百鬼御用 妖怪かるた』のために
今週つくったキャラデザインです。
そちらもあわせてよろしくどうぞ。
BOOTHでPDFデータをダウンロード販売中です。
いずれもさまにおかれましても、
明年もわらずのお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
31日の描き納めということで、
さぎむすめ(鷺娘)を描きました。
■さぎむすめ(鷺娘)
■だっちょ
■からかさおばけ(唐傘おばけ)
この鷺娘は、2024年の新春用に
今年もぜんぶ描き下ろし製作した『百鬼御用 妖怪かるた』のために
今週つくったキャラデザインです。
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明年もわらずのお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いよいよ2023年も舞い納め、
千穐楽連続アップ興行がやって参りましたので、
本年最後の12体を連続アップさせていただきます。
それではひとくちメモと共にどうぞおたのしみのほど、
とざい、とーーーーーーーーーざーーーーーーいぃーーーーーーーーー。
■ しゃたんふくがい(沙灘覆蓋)
お魚がどっさりと流れて来て砂浜が埋まってしまうこと。
いちばんはじめにこれを配置してしまったので
いきなりメチャクチャ大量に、こまっかいお魚さんたちを描くことになりました。
■ くさくきのたま(草木精)
草や木の精霊たち。
木が「くき」なのがよみかたの響きのたのしいあたり。
■ きしゅう(帰終)
今月の和漢百魅缶は大陸の古い経書緯書に出て来るものから
いろいろと選抜していったので、そういう傾向にのっとって
『抱朴子』などに出て来るけれど、どんな獣なのかよくわからない獣、
帰終さんを召喚して来ました。
猩々と対句になってることがあるので、寓類に近いのかな……
という要素も加味してみたりはしましたが、結局よくわからない部分がまだ多いでスネ。
■ たぬきのみこし(狸神輿)
『豆狸のバケル』みたいなやつじゃないか、というカンジですが
狸や狐、あるいは天狗たちの化け術のジャンルのひとつとして
人間たちがやってることと、そっくりおなじことをやってくる、
そっくりおなじ音をさせてくる――という分野があって
これもそのうちのひとつ。お葬式も真似すれば、ご祭礼も摸写するわけですね。
■ かふくちゅう(果蝠虫)
あたらしい病虫シリーズ。ニパウイルスなので
「ニパ」→「にぱ」→「にぱんせんじ」(二番煎じ)という地口で
『妖界東西新聞』に出演させたので、「あくちゅう」(悪虫)とほぼ同じデザインの
つかいまわしなのは意図的なやつです。
■ さんかのつき(三歟月)
「あたらしく家を建てるにあたって……」の
暦まわりについての俗信などに見られるもののひとつ。
■ ばいのばい(倍の螺)
むかしの商人たちが年末年始にえんぎかつぎのために
食べてた「ばいがい」についての俗信。商売繁盛大繁盛。
■ クリームようかい(クリーム妖怪)
生クリームの妖怪として今年デザインしたもの。
うるし塗りのおしゃもじを持たせることでシックに。
■ かぎょたいじょう(河魚大上)
今回の連続興行のいちばんはじめの「沙灘覆蓋」の対として
『漢書五行志』に出て来るお魚についての考え方をアップしました。
ここでは「魚」は「陰類」に属しており、魚に関する異常な現象は
君主に対しての「民」の反応や感情があらわれるのございますゾと出ており
「ぎょひにゅうろ」(魚飛入路)などにあるような
「魚」は鱗があり、鱗は鎧などを示しており「兵事」に関係することが
示されるのでございますゾという占いの仕方とは
すこし(重なる部分もあるものの)異なるようす。
■ ぎゅうめいふ(牛鳴釜)
釜が鳴ることについては、和漢でいろいろな占い・俗信に出て来るのですが
こちらは、それを意図的に発生されることができるゾ
というふしぎな術についての記載から。
「たくぼくのう」(啄木脳)や「かんたい」(鸛胎)などのふしぎな丸薬のつくりかた同様、
『淮南萬畢術』という書物に原文があるというかたちで類書などに引かれてるものです。
■ すみのあねさん(隅の姉さん)
鼠の「年取り」に関する年中行事にからんで伝えられてた
ねずみたちの呼び方のひとつから。
こちらにもお料理が関わって来るので、「倍の螺」と対になるかたちでスネ。
■ かぶくつわ(蕪轡)
高井鴻山の描いてる、絵・デザインしか存在しない画像妖怪たちも
いっぱい描いてゆきたいですネ、ということで、中でも
「これを最強妖怪にしてみたい」と選出したこちらの妖怪を
11月24日の「妖怪の日」にあわせてきちんとリデザイン・清書してみたのが
こちらの「蕪轡」です。鴻山デザインのシリーズは
以前からちからをそそいでる忠太デザインのシリーズと同様、つづけてゆきますゾ。
これで12体、つつがなく舞い納めましたが
年の瀬でございますから、もちろん
妖怪たちをおしかえす、押戻しキャラクターも描きおろし更新です。
どしんどしん。たけふいくうさいえもん(竹不異空斉右衛門)です。
どすんどすん。
それでは、2023年もたくさんアップをして参りましたと同様、
明年も勤めてゆきたいと存じますにつき
いずれもさまにおかれましては、かわらずご愛顧お引き立てのほど、
ひとえにおんねがいあげたてまりまする。
とざい、とーーーーーーざーーーーーーいーーーーーーーー。
いよいよ2023年も舞い納め、
千穐楽連続アップ興行がやって参りましたので、
本年最後の12体を連続アップさせていただきます。
それではひとくちメモと共にどうぞおたのしみのほど、
とざい、とーーーーーーーーーざーーーーーーいぃーーーーーーーーー。
■ しゃたんふくがい(沙灘覆蓋)
お魚がどっさりと流れて来て砂浜が埋まってしまうこと。
いちばんはじめにこれを配置してしまったので
いきなりメチャクチャ大量に、こまっかいお魚さんたちを描くことになりました。
■ くさくきのたま(草木精)
草や木の精霊たち。
木が「くき」なのがよみかたの響きのたのしいあたり。
■ きしゅう(帰終)
今月の和漢百魅缶は大陸の古い経書緯書に出て来るものから
いろいろと選抜していったので、そういう傾向にのっとって
『抱朴子』などに出て来るけれど、どんな獣なのかよくわからない獣、
帰終さんを召喚して来ました。
猩々と対句になってることがあるので、寓類に近いのかな……
という要素も加味してみたりはしましたが、結局よくわからない部分がまだ多いでスネ。
■ たぬきのみこし(狸神輿)
『豆狸のバケル』みたいなやつじゃないか、というカンジですが
狸や狐、あるいは天狗たちの化け術のジャンルのひとつとして
人間たちがやってることと、そっくりおなじことをやってくる、
そっくりおなじ音をさせてくる――という分野があって
これもそのうちのひとつ。お葬式も真似すれば、ご祭礼も摸写するわけですね。
■ かふくちゅう(果蝠虫)
あたらしい病虫シリーズ。ニパウイルスなので
「ニパ」→「にぱ」→「にぱんせんじ」(二番煎じ)という地口で
『妖界東西新聞』に出演させたので、「あくちゅう」(悪虫)とほぼ同じデザインの
つかいまわしなのは意図的なやつです。
■ さんかのつき(三歟月)
「あたらしく家を建てるにあたって……」の
暦まわりについての俗信などに見られるもののひとつ。
■ ばいのばい(倍の螺)
むかしの商人たちが年末年始にえんぎかつぎのために
食べてた「ばいがい」についての俗信。商売繁盛大繁盛。
■ クリームようかい(クリーム妖怪)
生クリームの妖怪として今年デザインしたもの。
うるし塗りのおしゃもじを持たせることでシックに。
■ かぎょたいじょう(河魚大上)
今回の連続興行のいちばんはじめの「沙灘覆蓋」の対として
『漢書五行志』に出て来るお魚についての考え方をアップしました。
ここでは「魚」は「陰類」に属しており、魚に関する異常な現象は
君主に対しての「民」の反応や感情があらわれるのございますゾと出ており
「ぎょひにゅうろ」(魚飛入路)などにあるような
「魚」は鱗があり、鱗は鎧などを示しており「兵事」に関係することが
示されるのでございますゾという占いの仕方とは
すこし(重なる部分もあるものの)異なるようす。
■ ぎゅうめいふ(牛鳴釜)
釜が鳴ることについては、和漢でいろいろな占い・俗信に出て来るのですが
こちらは、それを意図的に発生されることができるゾ
というふしぎな術についての記載から。
「たくぼくのう」(啄木脳)や「かんたい」(鸛胎)などのふしぎな丸薬のつくりかた同様、
『淮南萬畢術』という書物に原文があるというかたちで類書などに引かれてるものです。
■ すみのあねさん(隅の姉さん)
鼠の「年取り」に関する年中行事にからんで伝えられてた
ねずみたちの呼び方のひとつから。
こちらにもお料理が関わって来るので、「倍の螺」と対になるかたちでスネ。
■ かぶくつわ(蕪轡)
高井鴻山の描いてる、絵・デザインしか存在しない画像妖怪たちも
いっぱい描いてゆきたいですネ、ということで、中でも
「これを最強妖怪にしてみたい」と選出したこちらの妖怪を
11月24日の「妖怪の日」にあわせてきちんとリデザイン・清書してみたのが
こちらの「蕪轡」です。鴻山デザインのシリーズは
以前からちからをそそいでる忠太デザインのシリーズと同様、つづけてゆきますゾ。
これで12体、つつがなく舞い納めましたが
年の瀬でございますから、もちろん
妖怪たちをおしかえす、押戻しキャラクターも描きおろし更新です。
どしんどしん。たけふいくうさいえもん(竹不異空斉右衛門)です。
どすんどすん。
それでは、2023年もたくさんアップをして参りましたと同様、
明年も勤めてゆきたいと存じますにつき
いずれもさまにおかれましては、かわらずご愛顧お引き立てのほど、
ひとえにおんねがいあげたてまりまする。
とざい、とーーーーーーざーーーーーーいーーーーーーーー。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
久能変形。「たくぼくのう」さんです。
漢字で書けば「啄木脳」で、きつつきの仲間の「のうみそ」
久能変形。「たくぼくのう」さんです。
漢字で書けば「啄木脳」で、きつつきの仲間の「のうみそ」
ふしぎな薬の材料になるという言い伝えがあります。
3月3日に捕獲して1年のあいだ丹砂と大青を餌に与えて育ててから、
これを摘出して雄黄と混ぜてつくった丸薬を10粒つくり、
毎朝それをひと粒ずつ東を向きながら服用しきると、
感情によって変形することが出来るようになるんだトカ。
これを摘出して雄黄と混ぜてつくった丸薬を10粒つくり、
毎朝それをひと粒ずつ東を向きながら服用しきると、
感情によって変形することが出来るようになるんだトカ。
『俊霊機要』に記述があるものだそうで、
怒ると神鬼のようになり、喜んでると常人のように「変形」すると説かれてます。
怒ると神鬼のようになり、喜んでると常人のように「変形」すると説かれてます。
変わるのは顔(表情)だけとも解釈されてますが、
具体的にどう「変形」するのかは少しワカラナイ部分でもあります。
具体的にどう「変形」するのかは少しワカラナイ部分でもあります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
木からにょきにょき? 「どくきゃくほう」さんです。
漢字で書くと「独脚蜂」で
木からにょきにょき? 「どくきゃくほう」さんです。
漢字で書くと「独脚蜂」で
嶺南にあるといわれてるます。黒い蜂(はち)のようで、
樹から生えてて動くことは出来ないといいます。
樹から生えてて動くことは出来ないといいます。
『本草綱目』では樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ます。焼研して油とまぜたものが
腫癰(はれもの)などに効果があると考えられてました。
この世に生じる例として出て来ます。焼研して油とまぜたものが
腫癰(はれもの)などに効果があると考えられてました。
小原春造は「独脚蜂記」で本草書にある独脚蜂のようなものではないか
として図入りで蜂の図を示しており、樹蜂(きばち)の類が卵を産んでるときの様子が、
このような情報になっていたのではないかとも考えられてます。
として図入りで蜂の図を示しており、樹蜂(きばち)の類が卵を産んでるときの様子が、
このような情報になっていたのではないかとも考えられてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
樹から気化する。「じゅしょうに」さんです。
漢字で書くと「樹小児」で
樹から気化する。「じゅしょうに」さんです。
漢字で書くと「樹小児」で
樹木から自然に生じるという存在で、嶺南の地にあるものだとされます。
『本草綱目』の独脚蜂の項目のなかで挙げられてるもので、
樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ますが名称が示されるだけなので
詳しくはわかりません。
樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ますが名称が示されるだけなので
詳しくはわかりません。
虫の気化についての文に蝶・蜂・蟻などと並べて挙げられてる点から、
虫などの一種なのかと思われもしますが、
独脚蜂は樹から生えてて動けないという存在なので、
地域は異なるものの「にんめんじゅ」(人面樹)のような
人間のかたちをした植物の一部を示してるのかもしれません。
虫などの一種なのかと思われもしますが、
独脚蜂は樹から生えてて動けないという存在なので、
地域は異なるものの「にんめんじゅ」(人面樹)のような
人間のかたちをした植物の一部を示してるのかもしれません。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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