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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
胡瓜だけではないですぜ。「どようのなまねぎ」さんです。

どようのなまねぎ 土用の生葱

夏の土用の入りの日には、生の葱(ねぎ)を食べると
腹に虫がわかないといわれてました。



越前の国の今庄などでは、生葱と胡瓜を刻んでつくった膾(なます)にして食べてました。


土用のほか、祇園の日に「胡瓜」と「葱」を結びつけてる地域は
丹波の国など各地にもみられます。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きゅうりがおやど。「あくびょうがみ」さんです。

あくびょうがみ 悪病神
祇園(ぎおん)さまのおまつりの日には、
畑の胡瓜(きゅうり)に悪病神たちがいるので、
胡瓜畑に立ち入ってはいけないと考えられてました。



丹波の国の多紀郡などで言われてたもの。
悪病神は疫病神・厄病神と同義のことば。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
渡って来る疫神たちの場。「マサルカオヤントネ」さんです。

マサルカオヤントネ

春を過ぎたころのマサル
(海辺ちかくの浜防風・浜麦などのたくさん生えた砂地の草叢)のことで、
海を渡って来た疱瘡(ほうそう)などの伝染病をもたらす
「パコルカムイ」の眷属たちがねぐらにしてる場所だと考えられてました。



アイヌに伝わるもので、「ヤントネ」は「宿」の意味で、
「マサルの上に宿をとる」という意味のことば。




「パコルカムイ」たちには、渡り鳥たちの要素が含まれてて、
マサルのような場所が関係のある場所として結び付けられてるのはそのあたりから。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふくろタイプ怕鬼。「ふくろをもったおじさん」さんです。

ふくろをもったおじさん 袋を持ったおじさん

大きな袋を持ってて、
そこに悪い子供や、外と晩くまで遊んでる子供を入れて、
さらって行ってしまうとされてました。



信濃の国の安曇郡などで言われてたもの。
ふくろ状のものに子供を詰めてさらってしまうという語られ方は
怕鬼要素のある存在にはよく語られるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
端午の魔除け。「くさのはな」さんです。

くさのはな 蓬草

5月の端午の節供のころに家の戸口にぶらさげてたという、
よもぎの葉っぱをいっぱい束ねたもの。
邪気や魔物を追い払うとされます。



「くさのはな」という呼び方は相模の国などでのもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うるしエキス。「うるしのおわんのうぶゆ」さんです。

うるししのおわんのうぶゆ 漆のお椀の産湯

漆(うるし)塗りのお椀を浮かべて沸かしたお湯を
赤ちゃんの産湯として用いると、
その赤ちゃんは漆にかぶれにくい丈夫な身体になる、と言われてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あんこウェア。「わらのうま」さんです。

わらのうま 藁の馬

藁(わら)で作られた小さな馬で、
赤ちゃんがすこやかに育つように、牡丹餅をぬりつけて屋根に飾られたりしました。


信濃の国の諏訪郡などで、
赤ちゃんのお食い初めのときにおこなわれてたそうです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
冥途のおじゃまもの。「あのよのあくま」さんです。

あのよのあくま あの世の悪魔

あの世にいるというわるいもので、
亡者の邪魔をして来るとされます。
これをさけるために死者に持たせる頭陀袋(ずだぶくろ)のなかには、
これに投げつけたり目つぶしにしたりて時間をかせぐための
「石」「灰」「糠」などを紙に包んだおひねりを入れてあげるとされてました。



死者に持たせる頭陀袋の中身についての
説明として語られるなかに出て来る存在で、
さんずのかわのまもの」(三途の川の魔物)なども、近い同様な例。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天下に勇壮に。「」さんです。

ぶ 武

漢字で書くと「武」で
宗彝(そうい)の文様として用いられる「とら」で、
王者の「剛勇な武威のちから」を象徴するために身につけられます。


宗彝(そうい)は王者の身に着ける袞衣(こんえ)につけられる模様「十二章」のうちのひとつで、
対となる存在として「い」(蜼)が向かい合わせ、あるいは並んで配置されます。



モトモトは「こ」(虎)でしたが、唐の太祖(李虎)と名が重なる避諱から
「武」と称されたのが「武」という呼び方のはじまり。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
天下を正常に。「」さんです。

い 蜼

漢字で書くと「蜼」で
宗彝(そうい)の文様として用いられる「おながざる」で、
王者の「物事を制御するちから」あるいは「孝」を象徴するために身につけられます。
宗彝は王者の身に着ける袞衣(こんえ)につけられる模様「十二章」のうちのひとつで、
対となる存在として「ぶ」が向かい合わせ、あるいは並んで配置されます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
出陣フードひだり。「まんじゅのうちあわび」さんです。

まんじゅのうちあわび 干珠の打鮑

出陣の際に食べられる打鮑(うちあわび)は、
満珠(潮満珠)を象徴する霊物であるともされてました。


出陣の際には細いほうから広いほうに向けて
「末広」に食べるのが縁起がよいと言い伝えられてました。



武士の戦陣での作法や秘法についての伝書にみられる
古註な解説で、搗栗と打鮑をなぜ食べるのかという説明を
神話や神功皇后の説話に結び付けたもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
出陣フードみぎ。「かんじゅのかちぐり」さんです。

かんじゅのかちぐり 干珠の搗栗

出陣の際に食べられる搗栗(かちぐり)は、
干珠(潮干珠)を象徴する霊物であるともされてました。



武士の戦陣での作法や秘法についての伝書にみられる
古註な解説で、搗栗と打鮑をなぜ食べるのかという説明を
神話や神功皇后の説話に結び付けたもの。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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