氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
三笑シショーの本より。「いしのきよひめ」さんです。
福亭三笑の黄表紙『従夫道成寺』(それからどうじょうじ 1801)に登場する主人公。
子供たちにいじめられていた石をたすけて持ち帰った「まさごの庄司」のもとに
その石が変化して現われたうつくしい娘。
まさごの庄司の娘として成長し、
彼が病にふせったときは身売りをしてお金をつくったりもしました。
その後、「くめの平内」と結婚しますが平内が芸者とかけおち。
怒り狂って道成寺(どうじょうじ)に出現。ふたたび石と化し
「玄翁法師」によって鎮められました。
この清姫は悲しくなったり怒ったりすると石に変わってしまうという設定で、
玄翁法師(三国妖狐伝などで殺生石をうちくだく役で出て来る玄能を援用した登場人物)によって
「浅草のあさじが原の一ッ家で婆が旅人を殺すときに石のまくらをつかっていたので、
その罪からこのような者とうまれかわったのだ」ということが明かされます。
三笑シショーの本より。「いしのきよひめ」さんです。
福亭三笑の黄表紙『従夫道成寺』(それからどうじょうじ 1801)に登場する主人公。
子供たちにいじめられていた石をたすけて持ち帰った「まさごの庄司」のもとに
その石が変化して現われたうつくしい娘。
まさごの庄司の娘として成長し、
彼が病にふせったときは身売りをしてお金をつくったりもしました。
その後、「くめの平内」と結婚しますが平内が芸者とかけおち。
怒り狂って道成寺(どうじょうじ)に出現。ふたたび石と化し
「玄翁法師」によって鎮められました。
この清姫は悲しくなったり怒ったりすると石に変わってしまうという設定で、
玄翁法師(三国妖狐伝などで殺生石をうちくだく役で出て来る玄能を援用した登場人物)によって
「浅草のあさじが原の一ッ家で婆が旅人を殺すときに石のまくらをつかっていたので、
その罪からこのような者とうまれかわったのだ」ということが明かされます。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
土蜘つくるの中のさいだいのようかい。「せきおうのようかい」さんです。
おはらいばこにされた「中野播磨守」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』や、石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。
碩翁(せきおう)こと中野播磨守清茂(なかのはりまのかみきよしげ)は
小納戸頭取だった幕臣のひとりで、徳川家斉の最大の庇護をうけてた者のひとり。
水野忠邦が老中になったときにすぐに排斥され、
向島にあった広大な隠居所などもとりつぶされました。
さて、これで2015年半期のおりかえし。
いつもの例の押戻でございます。どしんどしん。
「押戻し」というのは、歌舞伎に出て来る役柄の一ッで、
おばけや怨霊が舞台から放ち立たないようにする人の事。
こんかいは「たけどりさずま」(竹鳳三司万)あいつとめます。
どしんどしん。(押戻し音)
土蜘つくるの中のさいだいのようかい。「せきおうのようかい」さんです。
おはらいばこにされた「中野播磨守」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』や、石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。
碩翁(せきおう)こと中野播磨守清茂(なかのはりまのかみきよしげ)は
小納戸頭取だった幕臣のひとりで、徳川家斉の最大の庇護をうけてた者のひとり。
水野忠邦が老中になったときにすぐに排斥され、
向島にあった広大な隠居所などもとりつぶされました。
さて、これで2015年半期のおりかえし。
いつもの例の押戻でございます。どしんどしん。
「押戻し」というのは、歌舞伎に出て来る役柄の一ッで、
おばけや怨霊が舞台から放ち立たないようにする人の事。
こんかいは「たけどりさずま」(竹鳳三司万)あいつとめます。
どしんどしん。(押戻し音)
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
感応寺ぶっこわし事件。「なかやまのようかい」さんです。
下総の中山法華経寺の僧侶「日啓」と「日尚」の化けたもの。
ほうそうよけな真っ赤っかごしらえ。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
中山法華経寺の日啓と日尚は徳川家斉とお美代の方に絶大に庇護をされて
将軍様御祈祷所の看板もちょうだいしてましたが、
家斉の歿後に権威凋落。
天保12年(1841)10月5日、両者とも女犯の罪のかどで
遠島のおしおきを受けています。
また同年同日に天保4年(1833)に庇護によって江戸の鼠山に再興されていた感応寺が、
水野忠邦の命によって廃寺処分されたことも受けての解釈のようです。
感応寺ぶっこわし事件。「なかやまのようかい」さんです。
下総の中山法華経寺の僧侶「日啓」と「日尚」の化けたもの。
ほうそうよけな真っ赤っかごしらえ。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
中山法華経寺の日啓と日尚は徳川家斉とお美代の方に絶大に庇護をされて
将軍様御祈祷所の看板もちょうだいしてましたが、
家斉の歿後に権威凋落。
天保12年(1841)10月5日、両者とも女犯の罪のかどで
遠島のおしおきを受けています。
また同年同日に天保4年(1833)に庇護によって江戸の鼠山に再興されていた感応寺が、
水野忠邦の命によって廃寺処分されたことも受けての解釈のようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おさしみおさしみ。「りょうりぢゃやのようかい」さんです。
酌女とかで売り売りな「料理茶屋」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意で酌女など娘たちをかかえつかって営業してる料理茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。
おさしみおさしみ。「りょうりぢゃやのようかい」さんです。
酌女とかで売り売りな「料理茶屋」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意で酌女など娘たちをかかえつかって営業してる料理茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
チャガマチャガマ。「みずぢゃやのようかい」さんです。
茶くみ女とかで売り売りな「水茶屋」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』や『藤岡屋日記』などにある解釈。
天保のご趣意で茶くみ女など娘たちをかかえつかって営業してる水茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。
チャガマチャガマ。「みずぢゃやのようかい」さんです。
茶くみ女とかで売り売りな「水茶屋」の化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』や『藤岡屋日記』などにある解釈。
天保のご趣意で茶くみ女など娘たちをかかえつかって営業してる水茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きらきら錺もの。「かざりしょくのようかい」さんです。
高級なしなものをつくる「かざり職人」たちの化けたもの。
牙がぎざぎざ。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。
高級さゆえに天保のご趣意で錺職たちが禁止やお仕置きをされたことを
受けたものと考えられます。
ぎざぎざな牙が「やすり」に比されたものかとも推測できますが
詳しい理由は不明。
きらきら錺もの。「かざりしょくのようかい」さんです。
高級なしなものをつくる「かざり職人」たちの化けたもの。
牙がぎざぎざ。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。
高級さゆえに天保のご趣意で錺職たちが禁止やお仕置きをされたことを
受けたものと考えられます。
ぎざぎざな牙が「やすり」に比されたものかとも推測できますが
詳しい理由は不明。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
不正工事費。「いんばぬまのようかい」さんです。
下総の「いんばぬま」の工事が化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
不正工事費。「いんばぬまのようかい」さんです。
下総の「いんばぬま」の工事が化けたもの。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』などにある解釈。
水野忠邦(老中)や篠田藤四郎(勘定方)の計画づくりによって実施された
印旛沼開鑿工事を受けてのものと考えられます。
水野忠邦(老中)や篠田藤四郎(勘定方)の計画づくりによって実施された
印旛沼開鑿工事を受けてのものと考えられます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
私はなまなま。「いけのはたのようかい」さんです。
不忍池のまわりにあった「茶屋」たちの化けたもの。
水あり、蓮あり、出会いあり。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意によって上野にあった出会い茶屋などは一斉お取り払いになりました。
私はなまなま。「いけのはたのようかい」さんです。
不忍池のまわりにあった「茶屋」たちの化けたもの。
水あり、蓮あり、出会いあり。
歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意によって上野にあった出会い茶屋などは一斉お取り払いになりました。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
カテゴリー
最新記事
(11/27)
(11/26)
(11/25)
(11/24)
(11/23)
最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
アーカイブ
新・妖怪党 部署一覧
Logo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
最新トラックバック
フリーエリア