▼本日の妖怪（4318）ばくちのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ちょうはんコマそろいました。「ばくちのようかい」さんです。



あちこちで隠れておこなわれてた「ばくち」の化けたもの。
くちが大きい。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』にある解釈。天保のご趣意で禁じられたことを受けてのもの。
馬が口をあけてる姿から「ば・くち」となったのかなと想像できます。

▼本日の妖怪（4318）きりみせのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ニイサン、ヨッテラッシャイナ。「きりみせのようかい」さんです。

浅草などにあった「きりみせ」たちの化けたもの。
手の生えた采配［さいはい］をもってます。

歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』や『浮世の有様』などにある解釈。
天保のご趣意で浅草で営業していた切見世などが取締られ
店主たちが処罰されたこと受けたものと考えられます。

「おかっぴきのようかい」は同じ妖怪のまた別の解釈。

▼本日の妖怪（4316）おかっぴきのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
御用の向きだぜ。「おかっぴきのようかい」さんです。



町方でぜいたく品などを厳しく取締りまわった「おかっぴき」たちの化けたもの。
手の生えた采配（さいはい）をもってます。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意でぜいたく品が禁ぜられたのち、店々を岡っ引がきびしくかぎまわったり、
道を歩いてる上等な着物をきた娘が岡っ引に着物をはがれたりした
ということを受けてのものと考えられてます。

▼本日の妖怪（4315）べっこうやのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
こここここうら。「べっこうやのようかい」さんです。



「べっこう屋」たちの化けたもの。きらきら甲羅。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』や、石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。


天保のご趣意で鼈甲細工が禁じられたことを受けてのものと考えられます。

▼本日の妖怪（4314）つのざいくのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ご婦人向きのほう。「つのざいくのようかい」さんです。


つやつやな「つのざいく」の化けたもの。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。

『浮世の有様』の中にある解釈。
かたつむりのツノからの連想と考えられます。



角細工というのはおそらく四ッ目屋などの取り扱い品のほうのもので、
ご趣意によって取り締りがあったことからのものと思われます。

「みせもののようかい」は同じ妖怪のまた別の解釈。

▼本日の妖怪（4313）みせもののようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
かたつむかたつむ。「みせもののようかい」さんです。


おおがかりな規模のつくり物（大きな動物や人形などをいろんな素材などでつくるもの）な
「みせもの」の化けたもの。



歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。

『天保雑記』にある解釈です。
天保のご趣意によって、寺社の開帳などにあわせて
大がかりな見世物を設置興行することが禁ぜられたことを受けてのものと考えられますが、
どうしてかたつむりがそれと解釈されたのかは詳しく記されてません。

▼本日の妖怪（4312）とうひゃくのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
100文ちゃん。「とうひゃくのようかい」さんです。

天保のご趣意によってあらたに鋳造された「当百銭」の化けたもの。
天保通宝。

歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
「流行錦絵の聞書」などに見られる解釈。
天保通宝についてる「当百」という字の「当」の字からの解釈のようです。

▼本日の妖怪（4311）もくぎょこうのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぽくぽく。「もくぎょこうのようかい」さんです。



ひとびとがよりあつまって念仏をおこなう「もくぎょこう」の化けたもの。
ぽくぽくかちかち。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
各種の当時の書き物や
石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。



富士講や木魚講などの講活動が
ご趣意によって禁じられたことを受けたものと考えられてます。

▼本日の妖怪（3410）きせるやのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
がんくび・すいくち・かねのらお。「きせるやのようかい」さんです。

高級な細工をとりあつかってる「きせる屋」の化けたもの。
ものすごく高級価格。

歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。



高級さゆえに天保のご趣意で取り締まられた煙管屋たち
と見たと解釈されますが、実際に貼り紙がこれだったのか、
絵のどのあたりが煙管を連想させるものだったかはよくわかりません。

▼本日の妖怪（4309）よたかのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
あそんでいきなヨ、げこげこ。「よたかのようかい」さんです。



夜にお客をひく「よたか」たちの化けたもの。ひきがえる。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。

石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中や
『浮世の有様』などに記されてる例にある解釈。
ご趣意によって私娼が取り締まられたことを受けてのものと考えられてます。

「ひゃくしょうのようかい」は同じ妖怪のまた別の解釈。

▼本日の妖怪（4308）ひゃくしょうのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
げこげこ村。「ひゃくしょうのようかい」さんです。

人返しにされてしまった「ひゃくしょう」の化けたもの。
葉っぱまとったかえるさん。

歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』にある同図の妖怪の解釈などにあるもの。
ご趣意によって出された江戸に出て来た農民たちの「人返し」のお触れがモト。

▼本日の妖怪（4307）しょうぶどりのようかい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
バトルコケココー。「しょうぶどりのようかい」さんです。

闘鶏の「にわとり」たちの化けたもの。あらあらしいお顔。

歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』にある同図の妖怪の解釈などにあるもの。
闘鶏ばくちや闘鶏用の鶏のかけあわせなどの品種高騰が
ご趣意によって禁ぜられたことを受けたものかと考えられてます。