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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
かがみにやどる。「みこいわ」さんです。

みこいわ 巫女岩

隠岐につたわるもので、
むかし加茂那美神社のおまつりに招かれることになった巫女の舟が台風で沈没。
加茂湾に流れついたその巫女を埋めた塚は「巫女岩」と呼ばれるようになりましたが、
そこにしばしば美しい女のひとの姿が現われたんだソウナ。



ある男がその女と親しくなり、塚の岩の下にうまっていた鏡を
女のいうとおりに拾って来て、しばらくのあいだ夜ごとに会ってたりしましたが、
あるとき梵鐘をつくるために銅などを集めるということが行われて
その鏡も対象に。役人が家にやって来たので男が鏡を出して渡そうとすると、
しまっておいた鏡はいつの間にか消えており、
以後、女(巫女)も姿をあらわさなくなってしまったといいます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おなじみの化かし方。「にどびっくり」さんです。

にどびっくり 二度びっくり

羽前の国の米沢につたわるもの。
西海枝彦兵衛というひとの家で家督が譲られるときに、
あたらしい当主のまえに現われるという怪異の総称。


ある当主のときは、毛がもじゃもじゃ生えた目のある大きな足が
こたつから出て来て、まず第一びっくり。


それにおどろいていると、灯りをつけてお母さんがやって来たので
「足が、毛と目の足が!」としゃべってると、
「それはこんな足か、ははは」とお母さんが実はにせもので
第二びっくりだったといいます。




『米沢里人談』や『童子百物かたり』にあるもので、
享和のころ(1801-04年)には、もうすでに昔のはなしだったそうです。





5月の「和漢百魅缶」はじまりのアップは
超団体さま。「あぶ」さんです。

あぶ 虻

陸奥の国の津軽郡の常盤野にある木筒淵という淵の上流あたりに出たというもので、
そのあたりに立ち入ると数千数万の虻(あぶ)が舞いかかって来て、
そのひとにわさわさと群がりついて体中を刺しまくって来たんだトカ。


平尾魯仙という津軽のひとが書いた随筆『谷の響』には
この木筒淵じたいにも、入ってはいけないとか、魚をとっちゃいけないとか、
いろいろとおはなしがあったことも記されてます。








こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ千穐楽の30本目は 
きおくの実、はえます。「れいぼく」さんです。
れいぼく

歴児山に生えてる木で、まるい葉っぱで毛のある黄色い花、
おうちの木の実のようなかたちの実をつけます。


この実をたべると物を忘れるということがなくなるといいます。




こんげつの和漢百魅缶は、『山海経』に出て来る植物にしぼって
ニョキニョキと30本いきなされ! という主題で更新して参りました。
無事に30本ニョキニョキさせることが出来まして
まずは、芽でたい。芽でたい。




こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ29本目は 
珠ウッド。「さんしゅじゅ」さんです。

さんしゅじゅ 三珠樹

漢字で書くと「三珠樹」(三株樹とも書かれるようです)で
厭火人たちの住んでる厭火国の北にある赤水という川の近くに生えてるという木。

栢(このてがしわ等)のような木だそうで、
その葉っぱは珠(たま)になるといいます。




こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ28本目は
赤い花まるまる。「むじょう」さんです。

むじょう 無条

漢字で書くと「無条」で苦山に生えてる草で、
茎はなく赤い花をつけます。


これを食べると腫れて出来たこぶなどが治るといいます。


苦山には「さんこう」(山膏)とかが棲んでます。ブヒ。




こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ27本目は 
黄色いおめめパッチリ。「たく」さんです。

たく 擇

漢字で書くと、籜「竹かんむり+擇」で、竹かんむりな字ですが、草です。
甘棗山のふもとに多く生えてる草で、
黄色い花や、さや状の実をつけます。


これを服用すると眼がよく見えるようになるといいます。



こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ26本目は 
ぴかぴかルート案内。「めいこく」さんです。

めいこく 迷穀

漢字で書くと「迷穀」、招揺山に生えてる木で、
樹皮は黒くて四方に向かってひかる花をつけます。


これを持っていれば迷うことはなくなるといわれてます。



『山海経』のいちばんはじめ
南山経のトップバッターな感じの山が招揺山ですので
しゅくよ」(祝余)と同様に、はじまりな山海植物でござんすネ。





こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ25本目は 
神仙アローのモト。「しゅくじょう」さんです。


しゅくじょう 夙条

漢字で書くと「夙条」
休与山に生えてる草で、赤い葉でほそい茎がいっぱい生えます。


これは矢がらを作るのにとっても適してるんだソウナ。




こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ24本目は
パワーくだもの。「かいぼく」さんです。


かいぼく かい木

漢字で書くと「櫰木」で中曲山に生えてる木。
まるい葉っぱで赤いくさぼけのような大きさの実をつけます。


この実を食べると力が大きく増すといいます。



こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ23本目は
第二のもさもさ。「じょうそう」さんです。

じょうそう 条草

漢字で書くと「条草」で、きのうニョキらせました
符禺山に生えている「じょうそう」とは同じように「草ニ条多シ」と出て来るのですが
植物は違うもののようです。


石脆山に生えてる草で、にらのようなかたちをしており
白い花と黒い実をつけます。


これを服用すると疥(ひぜん)が治るといいます。




こんげつの「和漢百魅缶」ニョキニョキ22本目は
べろフルーツ。「じょうそう」さんです。

じょうそう 条草

漢字で書くと「条草」で符禺山に生えてる草。


葵(あおい)のような葉っぱをしていて赤い花、
赤ちゃんの舌のようなかたちの黄色い実をつけます。


これを食べると惑うことがなくなるといいます。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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