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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
山の中にチャイルド。「けしぼうず」さんです。

けしぼうず 芥子坊主

信濃の国の佐久郡の川上村などにつたわるもので、
けしぼうずな男の子の姿で深い山の中などに現われるといいます。


正体はむじなだとか。





阿波の「けしぼうず」や「おけしぼうず」などと同趣向なものですが
山にきれいな女の人が出る、といった伝承と同様に
山に小さな子供が出る、といったものは各地にずらずら出て来そうなかんじですね。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
米をどうぞダ。「なりた」さんです。

なりた

無限にお米がでてくる袋をくれたというふしぎな鬼神。
赤いたふさぎ(ふんどし)をしていて、眼はひとつだったといいます。



むかし、越前にいた世恒(よつね)という男が毘沙門天に熱心に願掛けをした結果、
「高い高い山に行ってそこで なりた と呼べ、そしてこの文(ふみ)を渡せば良い」と
お告げと手紙をもらいます。


山へ行って「なりた」と呼んだところ、この鬼神があらわれて袋をくれ、
これによって世恒は長者になったといいます。





『宇治拾遺物語』や『古本説話集』に収録されてるはなしにあるもの。
山の上で呼ぶ声は「なりた」ですが、『今昔物語』にあるほぼ同じ話
(名前が世経になっており、たのむのも毘沙門天では無く吉祥天)では
「修陀」となっています。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
カカカカカココココココココココゴゴゴコ(鳴き声)。「ごう」さんです。

ごう 囂

『山海経』の北のほうに出て来るもので漢字で書くと「囂」。
梁渠山などに住んでるという鳥であります。


目がひとつで翼が四つ、犬のような尾が生えてるといいます。
鳴き声はかささぎのようで、これを食べると下痢や腹痛に効くんだトカ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おふたりさま宿泊おことわり。「ばきいのくび」さんです。

ばきいのくび 妻の首

種子島につたわるもので、先妻の霊によって首だけにされてしまった後妻。


妻が首だけになってしまったので、夫はそれを籃(かご)に入れてかつぎ、
旅に出るのですが首がしゃべりだしたりしてしまうせいで
どこへ行っても泊めてくれるところがないので困り果ててしまいます。



怒った夫は、やっと泊めてもらえた家に
首を放置して逃げだしてしまったので、首はごろごろごろごろと転がってそれを追跡。
夫が隠れているところを見つけてかみ殺してしまいましたトサ。





追いかけて来る首のむかしばなしには
ほかに「こだま」などもあります。



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赤牛ペット。「たかなみのいけ」さんです。

たかなみのいけ 高波池

越後の国の頸城郡の小滝につたわるもの。



何か行事があるときなどに必要な数だけお膳やお椀を貸してくれましたが、
あるひとがお椀のふたを不注意で壊してしまい、ちゃんとそれを返さずにいたところ、
もう貸し出しをやめてしまいました。



それ以来、池の水面にはよく高波がたつようになり、
「返さなかったことを怒ってるんだ」と言われてたソウナ。



むかし、小滝にいた平山長者という長者が、領主の言うことを聴かずに
盛大な節句働きをしたために打ち首になり、長者の妻が赤牛と共に池に入水したのが
池でお膳を借りられるようになったはじまりだとも言われてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おしりをたたこう。「たんぷくたがま」さんです。

たんぷくたがま

越後の国の蒲原郡平沢村などにつたわるもの。


むかし、とてもこわがりな男が山番をしていたとき
「ばけものの声がしてこわい」といって逃げて来たので、
弟が確かめにいったところ、



川にふくべ(ひょうたん)が浮かんでいて
「たんぷくたがまの尻をたたけば宝物」とうたっており、
それを化物だと勘違いしたことが判明。



弟がそれを家に持ち帰って兄に見せ、ためしにそのふくべの尻をたたいてみると、
宝物が出て来てふたりはしあわせに暮らしたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
産婆さま。「さくらばあさん」さんです。

さくらばあさん 桜婆さん

因幡の国の八東郡皆原村などにつたわってるもので、
皆原村のちかくに大桜と呼ばれてるところにあるお墓。


むかし産婆だった「さくらばあさん」という
身よりの無いばあさんが埋葬されてるそうで
女性が安産祈願などをすると効果があるといわれてました。


お菓子をお供えしていたそうで、子供とかがその菓子を見て
「欲しいなぁ」などと思ったり言ったりすると、
墓の中からさくらばあさんが「ほしけりゃ持って帰れ」と
呶鳴ったりする声が聴こえてくる、などとも言われてたソウナ。





和漢百魅缶││2015.03.22
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
目がまっかっかっかっかっか。「めくされむし」さんです。

めくされむし 目腐虫

ひとに取り憑く病の虫の一種。
めくされ(眼病によって出来る目のふちの真っ赤なただれ)を起こすのがおしごと。



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竜宮リストラ事件。「もた」さんです。


もた

隠岐につたわるもの。


むかし亀を救けて竜宮に行った源太夫という男は
乙姫さまとむつまじく暮らしますが、竜宮に仕える侍女にも恋慕。
そのことに怒った乙姫は竜宮の侍女たちをすべて追い出して解雇。
よるべを失くした侍女たちが変化したのが
「もた」という鮫(さめ)なのだソウナ。
「もた」「もたま」「もたも」は「どちざめ」などのこと。



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お茶をとってきたマホー。「まほういづな」さんです。

まほういづな 魔法飯綱

魔法飯綱の法という術でつかわれるもので、
天狗だという。


隠岐の高崎山・焼火山の住持をつとめていた良賢(りょうけん)という和尚は
この術を身につけていたと言われており、
これをつかって山での忘れ物を届けてもらったりしたといいます。


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手先の精密なほうのOTANE。「やだのおたねさん」さんです。

やだのおたねさん 矢田のおたねさん

出雲の国松江の矢田にいたおきつねさん。

女性に化けて人家にやって来て
ものすごい早さで裁縫をして着物を仕上げたりしたそうですが、


あとになってからその着物を出してみると


いつの間にか糸がぱちぱち切れていて、
ばらばらになってしまってたトカ。


境港の「おたねさん」とは別のおきつねのようで
上方のほうへお嫁に出たとも言われてます。



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ワンワンのおばちゃん。「いぬのおば」さんです。

いぬのおば 犬伯母

降ってくる雪のこと。
雪が降ると犬たちが喜んでかけまわったりするのは
これがやって来るからだ、と言われてたもの。
ことばの上にあるもので、「犬の伯母雪」とも。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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