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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
のりものであり魔除け。「しじゅうくにちのもち」さんです。

しじゅうくにちのもち 四十九日の餅

土佐の国の幡多郡の月灘村などにつたわるもの。
亡くなったひとのたましいは49日のときにつくる四十九日の餅のうちの
ひとつ(屋根のうえに投げ上げる)に乗っかって家から出て
ほとけさまのもとへ飛んでゆくと言われてたそうです。



そのとき屋根の上に投げた以外の四十九日の餅は、
魔除けなどにも使われてて、海に出るときに持っていると
海の魔物がよってこないとも言われてたソウナ。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
地蔵の化けたやつ。「ぬけくびじぞう」さんです。

ぬけくびじぞう 抜首地蔵

阿波の国那賀郡の土須峠にあったもので、
よく若い女の「ぬけくび」に化けて通るひとをおどろかしたり、
いろいろと化かして来たりしたという地蔵像。



斎城という武士が出て来た「ぬけくび」を
怖じずに斬ったところ、それ以後は化かすようなことはしなくなったといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
田村麿をペチャンコ。「ふどう」さんです。


ふどう 不動

坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)がもろこしを征伐に出たとき、
もろこし側が数万の兵と共に出して来たという
ものすごい怪力の持ち主。


不動たちは海上で激闘をしかけてきて、
田村麿は討たれてしまったといいます。




『広益俗説弁』に坂上田村麿と藤原利仁が勝手に合成されて
さらに変化していった俗説であろうとして載ってる
坂上田村丸(麿)利仁のはなしに出て来ます。

海外のものすごい存在として「不動」が出て来るのは、
きのうの「いきふどう」(生不動)など古い説話や俗伝にはいくつもあったものと見えます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
怪力怪盗。「いきふどう」さんです。

いきふどう 生不動

天智天皇のころ、道行(どうぎょう)という沙門が
熱田の宮から草薙剣(くさなぎのつるぎ)を盗んでゆく
――というおはなしの中に出て来るもので、
道行が住吉明神のちからで剣の盗難に失敗したあと、
剣をふたたびに奪いにやってきたというものすごい怪力の持ち主。


この「生不動」は剣を盗み出しますが、
熱田明神によって蹴り殺されてしまったといいます。



『広益俗説弁』のなかに、
道行が草薙剣を盗んで新羅へ行こうとしたら風雨などで失敗したという『日本紀』の記述や、
『古語拾遺』らある熱田から草薙剣を盗もうとして動けなくなった盗賊の話などが
複合して変化していった俗説であろう――として載ってるはなしに出て来ます。



海外のものすごい存在として「不動」が出て来るのは、
昔話の「仁王」と似ている感覚のもので、古い説話や俗伝には
いくつもあったものと見えます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
干菓子。生菓子のってます。「ばけかしぼん」さんです。

ばけかしぼん 化菓子盆

菓子盆の化けたもの。顔が生えたり、つめが生えたりしてます。
黒本など絵草紙に描かれてる画像妖怪です。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うしろから音・音。「こそこそ」さんです。

こそこそ

美作の国大庭郡の徳山などにつたわる
夜道を歩いている人の後ろについて来て
「こそこそ」と足音をさせるおばけ。


立ち止まると向こうも「こそこそ」という音を止め、
また歩き出すと同じようについて来たそうですが、
ついてくる以外には何もしなかったそうです。




相模の「あとおいこぞう」越前の「びしゃがつく」下総の「ぱたぱた
大和の「べとべとさん」淡路の「かりかり」などのお仲間ですね。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おおきな蘆の株。「ろだいおう」さんです。

ろだいおう 蘆大王

漢字で書くと「蘆大王」よんでのごとくのキングです。


明のころ、琉球へ向かう途中だった孫表(そんひょう)というひとが
白石磯(はくせきき)というところで見つけたものすごく大きな蘆(あし)に対して


「おまえは蘆大王という風格じゃな」


と声をかけたところ、それ以後、この蘆大王がたびたび風雨を巻き起こして、
礼拝して行かなかった者の舟をてんぷくさせる始末に発展。



礼拝のための蘆王廟(ろおうびょう)というものが建立されて、
ひとびとが何とかこれを暴れさせないようにしてましたが、
役目をおえて琉球から帰って来た孫表は再び白石磯でその様子を見てビックリ。



「蘆大王は神などでは無い」とその廟を打ち焼いたところ、
もう蘆大王のたたりも何も起こらなくなったといいます。






銭希言『獪園』などにあるおはなしで、
りくんしん」(李君神)などと同じ構造のかみさま。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
とべとべボウル。「ひわんさん」さんです。

ひわんさん 飛碗盞

漢字で書くと「飛碗盞」。
邪鬼や精怪などがおこなうことのひとつで、
祭壇や仏壇などにのせられたお碗や盞(さかづき)や土器(かわらけ)などを
室内で浮かせたり飛び交わせたり、
中に入ってる水などをひとにぶっかけたりするというもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
赤づくめちゃん。「こうとうしょう」さんです。

こうとうしょう 紅灯照

漢字で書くと「紅灯照」あるいは「紅灯罩」
義和団(ぎわだん)が育成・編成して
洋楼粉砕活動などを実行させようとしてた法術使いたち。


12才から18才の少女たちが法術を学ばされたといわれてて、
すべて真っ赤なもので服装をかためて
紅灯(あかいちょうちん)を提げた姿。


俗に、扇などを振ると敵方の鉄砲や大砲は動かなくなり、
ほうきにのって空を飛んだりするなどと言われてました。




実際に法術がどうだったかというと
……少々あれれれ? な感じだったり、
法術を教わる訓練だ!! と集められた術師匠のおばさんのもとでは
ふつうの下女仕事ばかりやらされた、とか、なんだかあんまりな
実体側面もつたわってるようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
レインボーさん。「びじんこう」さんです。

びじんこう 美人虹

漢字で書くと「美人虹」で
空に出る虹(にじ)のこと。

『異苑』あるいは『爾雅』の注などに記されてるもので
大昔に亡くなった夫婦がそれぞれ青い色と赤い色とになって
空にあらわれるようになったといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
目薬キライキライ。「しゃくもくじん」さんです。

しゃくもくじん 赤目神

漢字で書くと「赤目神」で、広東につたわるもの。
子供たちに紅眼病(結膜炎)を流行らせたりするという疫神です。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
エレキ鬼魂。「こんでんき」さんです。

こんでんき 魂電気

19世紀のおわりごろ、江蘇省などでいわれてたうわさばなしに出て来るもので、
死んだひとの魂から「電気」をつくってるといわれてたもの。

いろんな家から位牌を買い取ってはおまじないをかけて、
位牌から霊の鮮血を出し、それをモトに「電気」はつくられてるんだぜ、
という噂が広まり、それを本当だと思って「位牌かってくれませんか」と
電信局などに位牌をもって来た人民もおったソウナ。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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