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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
古きはじまりの巫祝。「ふせん」さんです。

ふせん 巫先

漢字で書くと「巫先」で
太古のむかしにいた、最初の巫(ふ)だとされる者。


漢の武帝の時代に荊巫たちがおまつりしてたとされる存在のひとつ。
巫(ふ)は巫祝・神医のこと、みこ。



桂湖村『史記国字解』での解説も、むかしながらの
『史記』の註をそのままつかってて、
「巫先 古の巫の最も先なる者 即ち巫咸の類なり」――とあります。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
毒木が強調されるケース。「あしきみ」さんです。

あしきみ

樒(しきみ)の木のことで、「しきみ」を
神事に使ってはいけないとするおしえのなかで、ことさら
毒木(どくぼく)の類であるということを強調する際に
設定されていた属性です。


「悪しきみ」という意味のことばの「あ」が省かれて
「しきみ」という名になったとする点や、お線香も材料に「しきみ」が用いられてると
「人の気をへらす」などとする点などが語られてたようです。



仏門とのかかわりを排除したおしえを説く神官たちのあいだでは
古くから出てたようで、伝書の類にも、
葬儀に用いるもので野獣を避けるための毒木でしかない、
香を用いることは天竺など熱国の習わしで日本古来のものではない、
神仏習合の結果の混用――などのことが理由として挙げられて来た様子。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
よく聴こえるように、「しちへんだんし」さんです。

しちへんだんし 七遍弾指

僧侶たちが飯食(ぼんじき)を鬼類・餓鬼たちにほどこしてやるときに
弾指を鳴らすことで、7回おおきな音でやるものだと教えられてました。


鬼類・餓鬼たちは人間が見ている状態では
こわがってものを食べることが出来ないため、弾指しおわったら、
ほどこした飯食に眼をやってはいけないともいいます。


『諸儀軌訣影』に「天等にき弾指三反。仏には一遍也。餓鬼は七遍而して
餓鬼のには声を高くせよとあり。餓鬼の中には耳のとをきもある故に声を高くして
弾指せねば得しらぬ也」――などとあるように、
7回おこなうのは、餓鬼たちのような鬼のなかには
耳のとおいものが多くいたりもするので、回数を多く、音も大きく立てる
ということがおしえられたりもしたようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天狗の内裏にあるやつ。「くすりのさけ」さんです。

くすりのさけ 薬の酒

てんぐ」(天狗)たちの暮らす世界の御殿にある、
ありがたい御酒(みき)。



お経のありがたい69384字のちからがこめられてるので、
9献のめば「国の主」にもなれると言い伝えられてます。




御伽草子の『天狗の内裏』に登場するもので、
源義経に対して天狗たちが飲むように進めます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぱくぱくビーフ。「てんこうじきちく」さんです。

てんこうじきちく 天狗食畜

漢字で書くと「天狗食畜」で
家畜にとってよくない日だと忌まれてる日のこと。



四季に応じて、該当するこよみのうえでの十二支の日づけが
子(春)卯(夏)午(秋)酉(冬)と移動します。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
伐採出来ません。「ふるいうめのき」さんです。

ふるいうめのき 古い梅の木

むかし、浪花のある大きな家の庭にあったという、
年を経た大きな梅の木。



あたらしく、その家に移り住んで来たひとが
「どうも木が大きすぎる」というので使用人に命じて
枝をどしどし伐らせようとしたのですが、翌日になると
使用人たちがいろいろな理由で
みんな辞めていってしまったんだソウナ。




その後も、この古い梅の木を伐らせようとしたときダケ、
毎回使用人たちが辞めていってしまうことがつづいたので、
主人は、どうもふしぎなことダと感じてたと言います。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
しょうめいあん」さんです。

しょうめいあん 傷明暗

漢字で書けば「傷明暗」で
極端に高いところ(明るい場所)低いところ(暗いところ)に
住居を設けた結果、からだのなかの魂魄をそこなってしまって、
病気になること。



高すぎ明るすぎは「陰」に属する魄をそこない、
低すぎ暗すぎは「陽」に属する魂をそこなうので、
なにごとも行き過ぎはよくなく、ちょうど良い住環境をととのえるべし
と教えられてたようです。




『黄帝宅経』に「居無高」「居無卑」および
「明多則傷魄 暗多則傷魂」などとあるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おんちょろちょろ。「よむかで」さんです。

よむかで 夜蜈蚣

夜に座敷にちょろちょろと出て来る「むかで」のこと。
縁起のよいもの、吉兆だと言われてました。



大隅の国や薩摩の国を中心にみられるもので、
「あさこぶ」(「こぶ」は蜘蛛のこと)と並べて称されてました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
よろこびのこえ。「かんじゃく」さんです。

かんじゃく 乾鵲

漢字で書くと「乾鵲」で、かささぎのこと。
すこし先の未来を知ることの出来る鳥だと考えられてて、
これが鳴くのはよいことをもたらす人が訪れたり、
よいことの起こったりする前兆だと言われてました。



鵲噪(じゃくそう)あるいは鵲声(じゃくせい)と呼んで、
その声の響きわたることは
ものすごく天気のよくなる予報、縁起のよいことだと言われてました。




喜鵲(きじゃく)乾鵠(かんこう)乾吉(かんきつ)干吉(かんきつ)などとも呼ばれます。
『淮南子』(氾論訓)では「猩猩知往而不知来 乾鵠知来而不知往」と
未来を知るということでは「しょうじょう」(猩々)とは真逆の一対として、
『西京雑記』(巻3)では「乾鵲噪而行人至 蜘蛛集而百事喜」と
よいことを知らせる存在としては蜘蛛とも一対として語られてたりもします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
葉っぱにたましいが入ってなるほう。「やまおとこ」さんです。

やまおとこ 木客

近路行者『繁野話』の巻3で、漢字には「木客」があてられてます。
山のなかにいる「山魅」のひとつとして脚色・描写されてるもの。
山のなかにいる一ッ目の妖怪で、とてもちからが強いといいます。



落ちて積もった葉っぱたちが、これになるので、
葉っぱが落ちた季節になると生じて、
葉っぱがなくなってしまうといなくなるとも言います。



目が一ッとか、ちからが強いとかの点は
やまわろ」(山童)や「やまおとこ」(山男)たちの性質が反映されてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雨が多いと魚介が増えるが……。「ざんぺんちゅうだ」さんです。

ざんぺんちゅうだ 暫変虫蛇

漢字で書くと「暫変虫蛇」で
天下の降水量がながくふえつづけることで、
本来のすがた(真形)から魚介類にかたちを変えている
蛇や虫たちのこと。




長いこと雨が降りつづいたあとには「魚鼈」(ぎょべつ)の類は献上しないものだ
――というおしえの説明理由としてつけられてることのある考え方。




もともとの『礼記』にある「水潦降 不献魚鼈」という文は
潦(ながあめ)で水かさの増した水辺では漁がしづらいので、わざわざ
魚鼈を捕って献上しない――という意味に読まれることが多いですが、
『論衡』では暫変した虫蛇が多い状態なので、それを捕って献上しない
――というはなしにしています。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺からいっしょに飛んで来たス。「てんじくのくさき」さんです。

てんじくのくさき 天竺の草木

天竺にしかないようなめずらしい異草や珍木たち。
筑波山は、太古のむかしに天竺から飛来して来て
日本の東の地に出来上がったふしぎな山なので、このような
ふしぎな植物がたくさん生い茂ってる、と語られてたんだソウナ。





『臥雲日件録』に、「筑波山とはどこにあるのぢゃ」という質問に対して、
城呂という琵琶法師が答えたことばのなかにあるということが知られてます。


霊山とされる山は、異国の霊山の一部が欠けて飛んで来て日本に生じた
――とされる縁起物語は多くあり、この城呂が語った内容も、そういった
縁起世界の思想設定に基づくものだと言えます。異草や珍木が生えてるのは、
仙境・浄界であることの象徴として語られやすい題材でした。



いっぽう、むかしから真面目な本などでは当然、
『詞林采葉抄』にある天照大御神は水波曲(すいはのきょく)を弾いて波が起こったので
「筑波」だとする古註やその派生などと同様、「怪誕」としてあつかわれてました。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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