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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
太陽超光不足。「はい」さんです。

はい 悖

漢字で書くと「悖」で、
天下に深く濃い霧(きり)がかかり、はげしい風雨によって
木々や五穀がすべてだめになってしまうこと。
君主と臣下の関係が争い荒れつづけるとこれが生じるといいます。



五行志などでは、「霧」は恒陰(君主についての罰)に属しており、
これについてのいくつもの種類が示されてます。
恒陰はお日様のひかりがとどかなくなってしまう天変。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
もわもわ。「もうへき」さんです。

もうへき 罔辟

漢字で書くと「罔辟」で、
天下に暑さをまきおこして、太陽を隠してしまう蒙(もう)のこと。
臣下が禄をほしいままにあやつり、
親族に配りつづけてるとこれが生じるといいます。



「蒙」というのは靄(もや)のこと。
「罔辟」自体は、君主をだますという意味があることばです。
五行志などでは、蒙は恒陰(君主についての罰)に属しており、
これについてのいくつもの種類が示されてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水のどろどろ。「」さんです。

り 履

漢字で書くと「履」で、こちらも『荘子』に出て来てよく知られてたかた。
水に発生する沈(ちん)のなかにいるというおばけ。
「沈」は「どぶ」や水底の「どろ」などのこと。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごみの鬼神。「らいてい」さんです。

らいてい 雷霆

漢字で書くと「雷霆」で、『荘子』に出て来てよく知られてたかた。
家に発生する煩壌(はんじょう)のなかにいるというおばけ。
「煩壌」は「ちりあくた」あるいは「ごみ」などのこと。





いよいよ12月になりました、今月はじめの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちからのあるつゆ、「てんきゅう」さんです。

てんきゅう 天灸

漢字で書くと「天灸」で
八朔(8月1日)の朝に、葉っぱや草のうえに生じるというつゆのこと。
これで墨にまぜてからだの経絡(つぼ)に点じておくと
特別な効果があると言い伝えられてました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かさなることは良くぅない。「うのひがさね」さんです。

うのひがさね 卯日重

卯の日に祝言や葬式をおこなうと、そのあと
何度も何度も重なって発生することになると言われてて、
その日におこなうのを避けてました。



卯の日を特別な日にあてるのを避けることは
各地で行われてました。いっぽう、それ以外のことがらでは
「財産が増える」として卯の日を選ぶこともあります。




『和漢三才図会』などでは、卯の日が吉事凶事に避けられるのは、
鵜羽重(うのはがさね)などのことばからの連想かとしてます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひらひらたましい。「かんちゅかんちゅ」さんです。

かんちゅかんちゅ

黒い羽の蝶(ちょう)の一種のことで、
これを捕えることは忌まれてたといいます。



南九州で言われてたというもので、
楢木範行は「かん」というのは「神」という意味を持ってたのではないか
としてますが、詳しくは不明です。



捕獲することが忌まれてたことについては、
他の昆虫たちについての言い伝えと同様、
魂そのものあるいは魂が乗ってると考えられてたものの一ッだと考えられます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いんいん。「おおえん」さんです。

おおえん 大犬

越後などで言う、山に棲んでる大きな狼(おおかみ)などのこと。
夜道で人間のうしろからついて来て
ものすごい高さで跳び上がって頭上を飛び越えたりしたといいます。


「おくりえん」(送り犬)とも呼ばれており、
おくりおおかみ」(送り狼)たちとほぼ同じものです。




越後の長岡では大犬たちが人間の度胸試しとして、
飛び越えてくるなどと語られてたようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お彼岸につかわない花シリーズ。「いわつつじ」さんです。

いわつつじ 岩躑躅

いわつつじ(岩躑躅)は、
ほとけさまたちに供える花として用いられることが忌まれてました。



おおづち」(おとこえし・おみなえし)などに見られるように、
お彼岸やお盆に用いられる花たちは
色が「白い」花であることが重要視されてたようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
盆花シリーズ。「おおづち」さんです。

おおづち

お盆の時期に、ほとけさまたちに供える花(盆花)
として用いられてました。毎年、山に生えてるものを
決まった日に採りにゆくことがならわしになってました。



敗醤(おとこえし・おみなえし)のことで、
おおつち・おおづつ・おおづつばな――とも各地で呼ばれます。
白いものを山から採って来るとされており、
色の「白い」花であることが重要視されてたようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
この世をぴらぴら。「かかべ」さんです。

かかべ

蝶(ちょう)や蛾(が)の仲間のことで、
亡くなった者のたましい・精霊(しょうろう)が
そのかたちになってるとも語られてました。


陸中の国の紫波郡などで呼ばれるもの。






鳥居耀蔵の誕生日・妖怪の日の「和漢百魅缶」へのアップは、
頭部がござらん。「くびのねのないもの」さんです。

くびのねのないもの 頸根のないもの

あたまがなく、胴にそのまま
顔と手足がついてるような小さい妖怪。




歌川国芳が『狂句百味箪笥』などに描いてるデザインですが、
特に名称や呼び名はないようです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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