氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
「和漢百魅缶」通算4100体目のアップは
垢嘗(あかなめ)とかの先輩格・上司分。「きじのおねんぐ」さんです。
『大佐用』vol.59 の「大佐へ報告」(『利根西の民俗』から)でも登場しましたが、
群馬郡以外にも山田郡(『山田郡誌』)などにもおなじようなものがあったので、堂々の
お酉さまの日の鳥しばりに、雉の御年貢の登場です。
上野国につたわるもので、
身体や手を洗わずに汚くしてると雉(きじ)が
「御年貢を取りに来る」といわれてたもの。
汚くしてちゃいけませんよ、のいましめ部分に
どういうものが出て来るのか、といったあたりも
俗信をいろいろ見ていくと各地にじつは出て来るのかも知れませんナ。
垢な妖怪に関するヒエラルキー。
垢嘗(あかなめ)とかの先輩格・上司分。「きじのおねんぐ」さんです。
『大佐用』vol.59 の「大佐へ報告」(『利根西の民俗』から)でも登場しましたが、
群馬郡以外にも山田郡(『山田郡誌』)などにもおなじようなものがあったので、堂々の
お酉さまの日の鳥しばりに、雉の御年貢の登場です。
上野国につたわるもので、
身体や手を洗わずに汚くしてると雉(きじ)が
「御年貢を取りに来る」といわれてたもの。
汚くしてちゃいけませんよ、のいましめ部分に
どういうものが出て来るのか、といったあたりも
俗信をいろいろ見ていくと各地にじつは出て来るのかも知れませんナ。
垢な妖怪に関するヒエラルキー。
雉の御年貢・堀田さまのあかねぶり・垢嘗・垢舐・阿伽吸(垢吸い)
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぬかバリアー。「こしょうじょう」さんです。
酒樽を浜辺に置いて、お酒にさそわれた子猩々が
そこに入って酔いつぶれて眠ったら、
そのまわりにぐるりと円をえがくように「ぬか」をまいておくと
そこから子猩々は出られなくなってしまうので、
「出してやるから親にたのんで珊瑚(さんご)を採って来い」
と頼むと、みごとな珊瑚を採って来てくれたといいます。
ぬかバリアー。「こしょうじょう」さんです。
越中の国の水橋の海などにつたわるもので
海に住んでるという猩々の子供。
海に住んでるという猩々の子供。
酒樽を浜辺に置いて、お酒にさそわれた子猩々が
そこに入って酔いつぶれて眠ったら、
そのまわりにぐるりと円をえがくように「ぬか」をまいておくと
そこから子猩々は出られなくなってしまうので、
「出してやるから親にたのんで珊瑚(さんご)を採って来い」
と頼むと、みごとな珊瑚を採って来てくれたといいます。
猩々たちは糠(ぬか)をまたいで進むことが出来ないらしく、
動けなくなってしまうんだとか。
親の猩々たちは日頃から
「ひとのしかける酒の罠にはまってはだめだ」と注意してるらしいのですが、
どうしてもアルコールのかおりには負けるソウナ。
動けなくなってしまうんだとか。
親の猩々たちは日頃から
「ひとのしかける酒の罠にはまってはだめだ」と注意してるらしいのですが、
どうしてもアルコールのかおりには負けるソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
池づくりガンバッタ。「はちまんのもりのおに」さんです。
豊前の国の下毛郡にある
大貞八幡の森にすんでたという鬼たち。
「ひとを喰えば千里眼になれるらしいから、ひとが喰いたい」
と日頃から言っていたので、八幡さまが
「一夜のうちにおまえら鬼の数だけ池を造ることが出来たら、食べてよい、
できなければ森からも去るのだぞ」
と約束、あともう少しで完成というところまで
鬼たちは工事をもりもり進めましたが、
八幡さまが鶏(にわとり)の足をあたためて早く鳴かせ、
鬼たちを所払いにしてしまったソウナ。
池づくりガンバッタ。「はちまんのもりのおに」さんです。
豊前の国の下毛郡にある
大貞八幡の森にすんでたという鬼たち。
「ひとを喰えば千里眼になれるらしいから、ひとが喰いたい」
と日頃から言っていたので、八幡さまが
「一夜のうちにおまえら鬼の数だけ池を造ることが出来たら、食べてよい、
できなければ森からも去るのだぞ」
と約束、あともう少しで完成というところまで
鬼たちは工事をもりもり進めましたが、
八幡さまが鶏(にわとり)の足をあたためて早く鳴かせ、
鬼たちを所払いにしてしまったソウナ。
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むかしゃ木のみき、大狐。「おくりきつね」さんです。
むかしゃ木のみき、大狐。「おくりきつね」さんです。
上野の国の山田郡梅田村につたわるもの。
むかし夜道をあるいてると
うしろの草むらなどをがさがさっと音をたてながら
そのひとが家にたどりつくまでの間、あとをついて歩いて来て、
安全をまもってくれたというもの。
むかし夜道をあるいてると
うしろの草むらなどをがさがさっと音をたてながら
そのひとが家にたどりつくまでの間、あとをついて歩いて来て、
安全をまもってくれたというもの。
もともとは、夜道で大きな倒木に化けて
人の通行をじゃましてたのしんでたりしてたという大狐で、
山伏にこらしめられて以後、山伏の命令で
送り役をするようになったんだソウナ。
「大狐」という表現は、房総や三河などにも確認出来てるので
「巨大」とかいうよりも、「古狐」みたいな、ニュアンスなようです。
わりと昔話などのなかでは一般的な表現なのかな?
人の通行をじゃましてたのしんでたりしてたという大狐で、
山伏にこらしめられて以後、山伏の命令で
送り役をするようになったんだソウナ。
「大狐」という表現は、房総や三河などにも確認出来てるので
「巨大」とかいうよりも、「古狐」みたいな、ニュアンスなようです。
わりと昔話などのなかでは一般的な表現なのかな?
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■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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