氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
とざいとーーーーーざーーーーーーーーーーーい。
さて今年もいつものとおり、ハロウィンの日は
「和漢百魅缶」連続興行は世界篇でございます。
今年は、『大世界妖怪魔神大図鑑』という本をつくったりもしましたので
その関係から、いままであまり資料を持って無かった地域
(とくに、弱めだった南アメリカや東南アジアやアラビアなど)の昔話の本なども
だいぶ買い付けて参りましたので、
今年もますますおめずらしき面々で香盤を組ませていただきました次第。
では、ごゆるりとご覧のほど、こいねがいましてございます。
■ ソエマナガ(Soemanaga)
いちばんはじめは、木魂ならぬ竹魂な方。
インドネシアの南スラウェシからです。
インドネシアとかフィリピンだとかあちらのほうでは
「稲の魂がお流れになる」とかいう理由で、稲の苗を育て育てしてる季節には
うりとかきゅうりとか汁の多い実を食べちゃダメだとかいう俗信もあるらしいんですが
そういうあたりは、河童とかにまた関係あったりするんでしょううかね?
ちょっと気になるあたりです。
■ ボエダク(Boedak)
インドネシアつづきで、こちらは米蔵に福をもたらすへびちゃん。
へびがまもってくれるというのはやっぱりねずみとかを食べてくれる点から
なんでしょうかね。こういうあたり、お米づくりゾーンの似た関係を妄想できますね。
■ ホアン(Juan)
つづいてはフィリピン。
鶏のはじまり、にまつわるおはなしです。
ホアンのお父さんのパブロ(Pablo)という魔法使いは働き者らしいですが
どういう仕事に精を出してたんですかね? やっぱり畑仕事でしょうか。
■ ツーヘッドジャイアント(Two headed giant)
こちらもフィリピンの昔話から。
原書が英語だけで原語未掲載だったので、そのまま。
おれのほうが大きいぞ、と何かを見せて巨人のキモをつぶさせる作戦は
東洋・西洋・きた・みなみ、いろいろと内容が豊富で
「このパターンで来たのかぁっ」と、いちいちたのしかったりもしますね。
(日本だと、巨大なわらじ! ――とかばっかりですが)
■ アンギスノロ
バリ島につたわるものです。
猿が体の部品にはいってるので「ぬえ」っポイとはじめは思ったりしましたが
ソウデモナカッタネ。
バリ島のおはなしの中では
羅刹(ラクササ)が苦行したりする点も面白いので
誰か採ろうと思ったのですが、鬼たちの特集(そのうちやりたい)のときに
温存しておいてもいいかなぁ、と、ぬかどこしました。
■ ピィ・カスー
タイから。ピィたちってどういう風に描き分けていこうか
実はまだ試行錯誤中なのです。
■ コーンクィー
こちらはベトナム。
弱点は多分ほかにもあるんでしょうね。ありそう。
■ ドン・ロボ(Dom Lobo)
東南アジアから、ごりごーんと飛び来て(れんぎどり航空)南アメリカへ。
ブラジルなどの昔話には、ヨーロッパの影響が強かったりもします。
このドン・ロボの出す問答の質問は、案外とけたひともいたんでしょうけど
「では、おまえが次は出してみろ、余が答えられなかったらば、命は助けてつかわす」
という方式が、その先のターンであって、確実に答えられて、死、という
いささか攻略無理のパターン。
■ エヘキャメ(Ehecame)
少し赤道に近寄ってメキシコ。
これに投げてやる食べ物を携行して森に行くということに対して
三原幸久せんせいは、「ひだるがみみたいだ」といったことを本に書いてたりします。
■ ウギン(Wugin)
同じく、メキシコ。めだまやき!めだまやき!めだまやき!
■ イチ
赤道から南下してお次はペルー。
ぽこぽことお腹を叩いたりするあたりは狸っポイですが、
笛をたしなんだりするあたりは、「サシペレレ」とかみたいに南アメリカ勢なご趣味。
■ バビィ・スーザン(Bubby Susan)
ジャマイカのことを書いた雑誌の文に「おっぱいスーザン」と訳されて載っていて
なんだこれは、と、その雑誌の文が参考にしたとおぼしきジャマイカの昔話の本を
先月、特派員経由でアメリカから買った結果の今回のご登場です。
■ ガト・ネグロス(Gato Negros)
ガトたちの行う死体への魔行動は、
完全に、東アジアの「死体のそばに猫ちかづけちゃだめ」と同じ。
なむペルーさんのん、とらにゃぁにゃあ。
■ ドゥエンデ
まぐそ菓子チェーンは、アンデスにもあり、世界に広くある様子。
■ アヤプリトゥ
「夜のように黒い」とかいう闇色ひよこ。
■ キラー・ブックシェルフ(Killer Bookshelf)
これは、別段きちんとした伝承資料があるものではなく、
完全なるハロウィンな感じのアメリカなどのデザイン妖怪。
うちの資料室とかの場合、あっちこっちにこいつが動き回れるほど
床が空いてないので、おそらく出て来てもヘイキだと思います。(ニガワライ)
■ ダンダン・アーハニ
イラクに、ごりごーんと飛びます飛びます。(たまる、擂木鳥マイレージ)
「お歯黒べったり」風味にいうなれば「鉄の歯がっちり」。
■ニーメ・クン
一寸法師みたいな感じですが、「半分ひよこ」な展開でストーリーが進むので
やはり、そっちの仲間の昔話のようです。
■ アバーフ
魔物にきかれちゃいけないよ、魔がさすから、といった
素朴な、されど、尊い言い伝えをみつけたので、搭載しました次第。
もう少し時間の余裕がとれたら、北地のめんめんも、もうちょい出動させたかったです。
■ リーミィ
おいえ騒動≒おかゆ騒動。
道具がくちをきいたり、そのうち功を経ると化けたり、
そういったものが、どのくらい存在してたのかは
わかるようで、案外はっきりつかみづらかったりもして、
原書(あるいは語学よりな原語記載の本)な民話の本も、
もっといろいろ読まないといけないなぁ、と、さらにかぶとを締めたい感じです。
■ しんほうなほ(森彭那保)
おっぱいスーザンの本を特派員に頼んだころに、
チベットのまんだらがいろいろ載ってるらしい図録も注文したのですが
届かず(いまだに来ない)予定してたチベット枠1席が、おあずけになるところでしたが、
以前から持ってるチベットの本の中に、先々週、
【西蔵の絵で踊ってる虎ふんどし連合の中から、さきほど決まったベストふんどしマン】
として選抜された「あたまだけサソリ」(←写真を見たteraさんのつぶやき)なおかたが居たので
(↑ これが、その選抜のときのチャンピオンフォト 真ん中がそれ)
21体目として、本日の午後、急遽本日の主任格としてラストにアップされました。
以上、今回も杜撰ながら各地より、寄せてみましての世界篇、
いかかでございましたでしょうや。
おたのしみいただけましたら、幸甚幸甚。
4000を超えましても、なお、一層の精進につとめ
今後も末永くアップして参りたいと存じますので永当々々、お引き立てのほど
よろしくねがいたてまつりそろ。
とざい、とーーーーざーーーーーーーーーーいーーーーーーーー。
さて今年もいつものとおり、ハロウィンの日は
「和漢百魅缶」連続興行は世界篇でございます。
今年は、『大世界妖怪魔神大図鑑』という本をつくったりもしましたので
その関係から、いままであまり資料を持って無かった地域
(とくに、弱めだった南アメリカや東南アジアやアラビアなど)の昔話の本なども
だいぶ買い付けて参りましたので、
今年もますますおめずらしき面々で香盤を組ませていただきました次第。
では、ごゆるりとご覧のほど、こいねがいましてございます。
■ ソエマナガ(Soemanaga)
いちばんはじめは、木魂ならぬ竹魂な方。
インドネシアの南スラウェシからです。
インドネシアとかフィリピンだとかあちらのほうでは
「稲の魂がお流れになる」とかいう理由で、稲の苗を育て育てしてる季節には
うりとかきゅうりとか汁の多い実を食べちゃダメだとかいう俗信もあるらしいんですが
そういうあたりは、河童とかにまた関係あったりするんでしょううかね?
ちょっと気になるあたりです。
■ ボエダク(Boedak)
インドネシアつづきで、こちらは米蔵に福をもたらすへびちゃん。
へびがまもってくれるというのはやっぱりねずみとかを食べてくれる点から
なんでしょうかね。こういうあたり、お米づくりゾーンの似た関係を妄想できますね。
■ ホアン(Juan)
つづいてはフィリピン。
鶏のはじまり、にまつわるおはなしです。
ホアンのお父さんのパブロ(Pablo)という魔法使いは働き者らしいですが
どういう仕事に精を出してたんですかね? やっぱり畑仕事でしょうか。
■ ツーヘッドジャイアント(Two headed giant)
こちらもフィリピンの昔話から。
原書が英語だけで原語未掲載だったので、そのまま。
おれのほうが大きいぞ、と何かを見せて巨人のキモをつぶさせる作戦は
東洋・西洋・きた・みなみ、いろいろと内容が豊富で
「このパターンで来たのかぁっ」と、いちいちたのしかったりもしますね。
(日本だと、巨大なわらじ! ――とかばっかりですが)
■ アンギスノロ
バリ島につたわるものです。
猿が体の部品にはいってるので「ぬえ」っポイとはじめは思ったりしましたが
ソウデモナカッタネ。
バリ島のおはなしの中では
羅刹(ラクササ)が苦行したりする点も面白いので
誰か採ろうと思ったのですが、鬼たちの特集(そのうちやりたい)のときに
温存しておいてもいいかなぁ、と、ぬかどこしました。
■ ピィ・カスー
タイから。ピィたちってどういう風に描き分けていこうか
実はまだ試行錯誤中なのです。
■ コーンクィー
こちらはベトナム。
弱点は多分ほかにもあるんでしょうね。ありそう。
■ ドン・ロボ(Dom Lobo)
東南アジアから、ごりごーんと飛び来て(れんぎどり航空)南アメリカへ。
ブラジルなどの昔話には、ヨーロッパの影響が強かったりもします。
このドン・ロボの出す問答の質問は、案外とけたひともいたんでしょうけど
「では、おまえが次は出してみろ、余が答えられなかったらば、命は助けてつかわす」
という方式が、その先のターンであって、確実に答えられて、死、という
いささか攻略無理のパターン。
■ エヘキャメ(Ehecame)
少し赤道に近寄ってメキシコ。
これに投げてやる食べ物を携行して森に行くということに対して
三原幸久せんせいは、「ひだるがみみたいだ」といったことを本に書いてたりします。
■ ウギン(Wugin)
同じく、メキシコ。めだまやき!めだまやき!めだまやき!
■ イチ
赤道から南下してお次はペルー。
ぽこぽことお腹を叩いたりするあたりは狸っポイですが、
笛をたしなんだりするあたりは、「サシペレレ」とかみたいに南アメリカ勢なご趣味。
■ バビィ・スーザン(Bubby Susan)
ジャマイカのことを書いた雑誌の文に「おっぱいスーザン」と訳されて載っていて
なんだこれは、と、その雑誌の文が参考にしたとおぼしきジャマイカの昔話の本を
先月、特派員経由でアメリカから買った結果の今回のご登場です。
■ ガト・ネグロス(Gato Negros)
ガトたちの行う死体への魔行動は、
完全に、東アジアの「死体のそばに猫ちかづけちゃだめ」と同じ。
なむペルーさんのん、とらにゃぁにゃあ。
■ ドゥエンデ
まぐそ菓子チェーンは、アンデスにもあり、世界に広くある様子。
■ アヤプリトゥ
「夜のように黒い」とかいう闇色ひよこ。
■ キラー・ブックシェルフ(Killer Bookshelf)
これは、別段きちんとした伝承資料があるものではなく、
完全なるハロウィンな感じのアメリカなどのデザイン妖怪。
うちの資料室とかの場合、あっちこっちにこいつが動き回れるほど
床が空いてないので、おそらく出て来てもヘイキだと思います。(ニガワライ)
■ ダンダン・アーハニ
イラクに、ごりごーんと飛びます飛びます。(たまる、擂木鳥マイレージ)
「お歯黒べったり」風味にいうなれば「鉄の歯がっちり」。
■ニーメ・クン
一寸法師みたいな感じですが、「半分ひよこ」な展開でストーリーが進むので
やはり、そっちの仲間の昔話のようです。
■ アバーフ
魔物にきかれちゃいけないよ、魔がさすから、といった
素朴な、されど、尊い言い伝えをみつけたので、搭載しました次第。
もう少し時間の余裕がとれたら、北地のめんめんも、もうちょい出動させたかったです。
■ リーミィ
おいえ騒動≒おかゆ騒動。
道具がくちをきいたり、そのうち功を経ると化けたり、
そういったものが、どのくらい存在してたのかは
わかるようで、案外はっきりつかみづらかったりもして、
原書(あるいは語学よりな原語記載の本)な民話の本も、
もっといろいろ読まないといけないなぁ、と、さらにかぶとを締めたい感じです。
■ しんほうなほ(森彭那保)
おっぱいスーザンの本を特派員に頼んだころに、
チベットのまんだらがいろいろ載ってるらしい図録も注文したのですが
届かず(いまだに来ない)予定してたチベット枠1席が、おあずけになるところでしたが、
以前から持ってるチベットの本の中に、先々週、
【西蔵の絵で踊ってる虎ふんどし連合の中から、さきほど決まったベストふんどしマン】
として選抜された「あたまだけサソリ」(←写真を見たteraさんのつぶやき)なおかたが居たので
(↑ これが、その選抜のときのチャンピオンフォト 真ん中がそれ)
21体目として、本日の午後、急遽本日の主任格としてラストにアップされました。
以上、今回も杜撰ながら各地より、寄せてみましての世界篇、
いかかでございましたでしょうや。
おたのしみいただけましたら、幸甚幸甚。
4000を超えましても、なお、一層の精進につとめ
今後も末永くアップして参りたいと存じますので永当々々、お引き立てのほど
よろしくねがいたてまつりそろ。
とざい、とーーーーざーーーーーーーーーーいーーーーーーーー。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
電気不使用。「おのずとあくしょうじ」さんです。
電気不使用。「おのずとあくしょうじ」さんです。
障子がすーーーっと触れてもないのに開くというもの。
何度しめなおしても、またすーーーっと開いたりして、
きりが無かったりするといいます。
何度しめなおしても、またすーーーっと開いたりして、
きりが無かったりするといいます。
明治の頃、水戸のある旅館にこれが起きたときは、
鼬(いたち)がひとを化かすために術を使ってこれを起こしてたトカ。
鼬(いたち)がひとを化かすために術を使ってこれを起こしてたトカ。
10年目突入後もバリバリゆくほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
宇治拾遺のなかからニュー、「かんのんきょうのへび」さんです。
『宇治拾遺物語』にあるもので、
この蛇に刺してつかまった小刀が、家の観音経の経典に
刺さってたことから、経文が大きな蛇に変じてたんだ、
とわかったというおはなし。
宇治拾遺のなかからニュー、「かんのんきょうのへび」さんです。
むかし、いい鷹(たか)を捕ろうとして
足を踏み外して深い深い谷に転落した男が、
日頃おがんでた観音経を一心に唱えてたところ、
2丈ばかりもある大きな蛇が谷底から出現。
「これは喰われておれもおしまいだ」
と男が震えてましたが、蛇は全く男には目もくれず
するすると谷からあがろうとのびてゆくので、
持ってた小刀をこの蛇につきたててつかまり、
無事に深い深い谷から脱出できた、というもの。
足を踏み外して深い深い谷に転落した男が、
日頃おがんでた観音経を一心に唱えてたところ、
2丈ばかりもある大きな蛇が谷底から出現。
「これは喰われておれもおしまいだ」
と男が震えてましたが、蛇は全く男には目もくれず
するすると谷からあがろうとのびてゆくので、
持ってた小刀をこの蛇につきたててつかまり、
無事に深い深い谷から脱出できた、というもの。
『宇治拾遺物語』にあるもので、
この蛇に刺してつかまった小刀が、家の観音経の経典に
刺さってたことから、経文が大きな蛇に変じてたんだ、
とわかったというおはなし。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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