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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
井戸コケココー。「おおしまのひめさま」です。

おおしまのひめさま 大島の姫様

信濃の国の伊那の大島城のお姫様で

城が落ちたときに家宝である金の鶏をだいて
城の大井戸に身を投げたといいます。

彼岸の月はじめごろになると
荒れ果てた大井戸の跡から
鶏の鳴き声が聴こえることがあったといいます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
つんつんおでんぶ。「しりつき」さんです。


しりつき 尻突き

文化から天保あたりのころ
江戸に出たというなぞのもの。

夜など歩いてるひとのおしりの肉を
チクッと刃物のようなもので突いていったといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
寒さは秋の彼岸から。「おすわのもりのたぬき」さんです。

おすわのもりのたぬき おすわの森の狸

三河の国の碧海郡、重原のおすわの森にいたというたぬきで、
寒い日などには人間に化けてひとの家にもぐりこんで、
温まっていったりしたこともあったといいます。

ぽこぽこ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨の酒井屋敷前。「かつのすけのばけもの」さんです。

かつのすけのばけもの 勝之助の化物

文政2年(1819)4月に

「水戸家のおかかえ大鼓打(おおつづみうち)の山本勝之助が
 赤羽根からの帰り道に、酒井家上屋敷の前で雨のなか出遭った」

と、江戸でうわさになった妖怪。

勝之助が「こんなばけものであった」と描いた絵まで
一緒になって広まったのですが、実際のところは
事実無根であったというハナシ。




奥方に「こんな天気の悪い日にあなたさまはお酒を呑むと
必ず転びますからぜったい呑んではいけませぬよ」と言われてた山本勝之助が、

結局出先で進められて呑んでしまって
帰り道にズテンと転倒。


泥だらけになってしまった着物に関するいいわけとしてこしらえたのが
「酒井さまの前で化物に出遭って逃げたら泥だらけになった」
という、この〔つくりばなし〕で、


翌朝弟子たちが来たときにひっこみがつかずに
これを絵まで描いてしゃべってしまったことで
噂がお江戸にひろまってしまったそうです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ごろごろあぁぁぁぁおぉぉぉぉ。「こだま」さんです。

こだま 谺

山の中でひとの発した声に反応して呼び返してくるもの。


むかし、旅の僧侶が山道で追いはぎに襲われたので
何とか抵抗して崖に叩き込みます。

その後、逃げ込んで泊めてもらったのは
何とその追いはぎの家。

崖の下から戻って来た追いはぎが自分の妻から
事情を聴いてるのを耳にした僧侶は脱走。

後から追いはぎが追跡して来ますが
熊に食べられて死亡。



それに安心した僧侶が追いはぎの家に戻ると、
追いはぎの妻が僧侶に言い寄って旅に付いて来てしまいます。


ついて来られるのが厄介になってしまった僧侶は
途中の山道でこれを殺害。

しかし、殺したその追いはぎの妻の首が僧侶のあとを
「おぉぉぉぉ」と叫びながら延々と追尾。
あちこち途中の家で箱に詰めて逃げたり桶に伏せて逃げたりしますが、
延々と追尾されて困惑。


あるとき山の中で鹿(しか)の群れがいたので
ポイとその中に首を投げ飛ばしたところ、
鹿たちは首をぽんつくぽんつく突き飛ばし廻して遊びまくり、
遂に追いはぎの妻の首は粉々になってしまい、ついて来ることはなくなりました。


粉々になった首が山の中に散らばり、
ひとの声に反応するようになったのが、こだまのはじまりなんだトカ。




陸中の国の江刺郡などにつたわる昔話にあるものです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
キラッキラッキラッジーゾー。「きんのじぞうさん」です。

きんのじぞうさん 金の地蔵様

陸中の国の葛根田(かっこんだ)谷で
目撃されたことがあるというふしぎなお地蔵。

ぴかぴかした黄金で、むかしこれを見たひとが
後日またこれを探し出そうと谷をあっちこっち歩いたものの、
もう二度と見ることは無かったといいます。

「金の精だったんじゃないのか」とうわさされたソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
カマオーケストラ。「かまうた」さんです。

かまうた 釜歌

陸中の国の江刺郡などにつたわるもので、
いきなり釜が歌いだすというもの。


歌い出したらなるべく早く(歌いおわらないうちに)
女物のこしまきをかぶせると、残ってる歌の文句が長ければ長い分だけ、
そのひとの家に財産が舞い込むといわれてました。


腰巻をかぶせると歌を止めるのですが、
この腰巻をかぶせるとよいというのは釜鳴に多く見られる俗信です。

わわわわ~♪


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
パタパタ。「ちょうちんこぞう」さんです。

ちょうちんこぞう 提灯小僧

提灯(ちょうちん)に翼の生えたすがたのもの。
徳川末期ころのおもちゃ絵や、
かるた等に描かれてることの多いもの。



こんな感じ。どちらも「ちょうちんこぞう」という呼び名が
脇につけられてるので、どちらかがどちらかの真似にのは明らかです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
三尾さん。「みおやまのかいぶつ」さんです。


みおやまのかいぶつ 一尺八寸山の怪物

豊後の国の一尺八寸山(みおやま)にむかし出たという巨大な獣で、
人里に出て来ては家や畑などを荒らしてたといいます。
正体がわからず難儀もしていましたが、
なんとか山狩りをして退治したところ、

1尺8寸の長さの尾が3本生えてる獣だったといいます。


そのことから一尺八寸山(三尾山・みおやま)という
山の名がつけられたトカ。



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枝葉も栄う。つんつん。「おばけそてつ」さんです。

おばけそてつ おばけ蘇鉄

東京の首相官邸に生えてたという
大きな蘇鉄(そてつ)の木で、

昭和のはじめごろ、この木の葉っぱが
突然生気を失ったみたいにからからと干からびたり
ぐったりしだすと、そのときの内閣が寿命になったり、
組閣を考えてた新内閣がおじゃんになったりする、
といううわさが新聞記者たちなどのあいだにあったトサ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
予兆な雲気さんシリーズのひとつ。「ぼうへいき」さんです。

ぼうへいき 暴兵気

漢字で書くと「暴兵気」で、空に浮かぶという赤っポイ雲気。
ひとが楯(たて)や矛(ほこ)を持ってるようなかたちをしてて

(ほかにも、種類はあって瓜がつるに連なって実ってるような形のものや、
かくかくした虹のような雲気だとも言われてて、かたちはいくつかある様子)

暴兵が起こることの前兆だといわれてたソウナ。


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レバーのおはらみ。「ちょかんたい」さんです。

ちょかんたい 豬肝胎

漢字で書くと「豬肝胎」
原因もわからずに体の中に生じるというふしぎなもので、
ぶたの肝臓のようなかたちのもの。

夢の中で神と契ったりするとこれが宿ったりするとも。

むかし、楊天成というひとの嫁入りまえの娘が
体調すぐれず、いつの間にか腹が巨大にでっぱってしまったので
ほうぼうの医者にみせたが原因がわからず困っていると、
呂復というお医者の「桃仁煎をのませるとよい」という見立てがあたり、
これがポロリと排出されて、快復したトカ。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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