忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[305]  [306]  [307]  [308]  [309]  [310]  [311]  [312]  [313]  [314]  [315
9月の「和漢百魅缶」はじまりのアップは 
いつのまにかタイガー。「こそう」さんです。

こそう 虎僧

むかし、袁州のある山のお寺にいたお坊さんで、

あるとき街であたまからおっぽの先まで
見事な毛並をした虎の皮のしきものを手に入れたのですが、

わるいできごごろ。

それを引っかぶって虎に変装して
山道でひとをおどろかしては楽しむといういたずらを挙行。

何度もそのいたずらは成功して
大いに愉快わ味わいましたが、
ふと気が付くとお坊さんは総身が虎になってしまっていたトカ。


PR
8月の「和漢百魅缶」へのアップ千穐楽は、
ふわふわりん。「ひけ」さんです。

ひけ

長門の国の阿武郡の大島あたりにつたわる、
海に出るという怪火。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ひかるものにふた。「ゆどのさんのやまんば」さんです。

ゆどのさんのやまんば 湯殿山の山姥

出羽の湯殿山にいたという山姥。

むかし、湯殿山の滝からきらきら光る梵字が
いくつもいくつも流れて来たので

「これはまぶしくて邪魔だ」

と流れて来る梵字流れて来る梵字に蕗(ふき)の葉っぱをかぶせて
封じてしまってたといいます。


川下に流れて来たその葉っぱを
ふしぎがってあけてみた弘法大師が

「これは大日様がおられるのだな」

と、山へやって来て、山姥を法力で封じ、
それが姥ヶ岳の名前のはじまりになったのだソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
事故ちゅうい。「みさきさま」さんです。

みさきさま みさき様

武蔵の国の多摩郡などにつたわるもの。
人や馬を事故にあわせたりするという悪霊です。
道中で亡くなった人や馬の霊が
これになって生きてるものを誘うといわれてて、
悪いことをしないように
ほこらなどに祀ってあげたりしたといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
レールこんこんマウンテン。「きつねのやま」さんです。

きつねのやま 狐の山

線路が先につづいてるはずなのに、
とつぜん線路の先にででーんと山が現われて
行く手を阻むというもの。

狐たちの化け種目の一ッで、
かまわずにスーッと進んでしまえば
山などは無いのだといいます。



明治13年(1880)ころ、
京都から大津へと向かう汽車の線路にもこれが出たそうで、
逢坂山近くの狐たちがよくこれをやらかしたソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぶくぶく馬具のシリーズ。「かいくらぬま」さんです。


かいくらぬま 貝鞍沼

陸奥の国の三戸郡下長苗代村につたわるもので、
沼の底にいるという鞍(くら)。

沼の主で、天気のとても良い日などに沼の底をのぞくと、
ときどきその姿が見えたと言います。


むかし、罪を受けて都から落ちて来た公家が
この地にたどりついて、身の上のかなしさから
馬に乗ったまま沼に身を沈めたのが
そのはじまりだと言われてたといいます。



各地につたわる「くらぶち」(鞍渕)のうちのひとつ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ヴィールスはこぶはこぶ。「イカタンパカムイ」さんです。

イカタンパカムイ

沙流のアイヌなどにつたわる
悪い病気のかみさまです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
びゅわーと荒ら浪。「おおうみへび」さんです。

おおうみへび 大海蛇

津軽海峡にあらわれて海を荒らしては
北海道に渡ろうとする舟を沈めてしまっていたという
巨大なうみへび。

むかし、源義経(みなもとのよしつね)が
落ちのびて蝦夷に渡ろうとしたとき、

津軽の三馬屋で出逢ったふたりの乙女のうちの
ひとりだけを連れて舟で出発。

連れていってもらえなかったもうひとりの乙女が
それに激怒して海に身を投げて大海蛇になり、
義経たちの舟を襲ったのがその端緒だトカ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ろうそくともして歩いてる。「ろうそくのおんな」さんです。

ろうそくのおんな 蝋燭女

磐城の国などにつたわる山に出る妖怪で、
ろうそくの明かりを灯して
山道などにあらわれるふしぎな女。


鉄砲などで撃ったりしてもびくともしませんが、
持ってるろうそくを数発撃ってみたらたちまち倒れて消え、
その正体を見てみると狸(たぬき)だったといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
犬ちゃんだいすき。「とくらやまのばばあ」さんです。

とくらやまのばばあ 戸倉山の婆

信濃の国の伊那の戸倉山の上の
池のほとりにすんでたふしぎなおばあさん。

犬を一匹かわいがっていて、
それを山の下におつかいに出しては、
たべものなどを得たりしてたといいます。

ある年のこと、村里の者が
山から下りて来たその犬と遊んでたか何かしていたところ、
はずみで犬が死んでしまい、

その後は戸倉山の婆は姿を見せなくなり、
よその山へ去ったとか、
池の大蛇になった、などと言われたりしてたソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
コロコロシャラリコシャン。「つきみやぐらのかい」さんです。

つきみやぐらのかい 月見櫓の怪

岡山城の月見櫓にでたというもの。

閉ざされて誰も居ない櫓の中から夜、
美しく琴を弾く音が聴こえて来たりしたトカ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
入れたら増える。「むじんこ」さんです。

むじんこ 無尽壷

漢字で書くと「無尽壷」で、中国につたわる中にものを入れると、
それと同じものが尽きる事無く中で増殖していくというふしぎなつぼ。

昔、畑の中からこのつぼを掘り出して来た男が、
おかみさんに「洗ってきなよ、汚い」と言われ洗ってたところ、

刷毛を中にぽとり。

刷毛を拾いあげてみると、まだ中に刷毛がある。
いくら取っても出て来たのでその刷毛を売って金持ちに。


ある日、おかみさんが
増えつづける刷毛を取り出そうとしてるときに、
ころんと銭を1枚つぼの中に落としてしまったら、
今度は銭が大増殖。

さらに大金持ちになります。



あまりにも増え過ぎたので、
その銭をつぼから拾わせるために、
近所に住んでたよぼよぼの爺を雇ったのですが、
この爺が作業中にぽっくり死んでしまって
つぼにぼとん。


爺の死体が大増殖して、つぼもこなごなに砕けてしまい、
死体のお葬式をすべて行ったら、
いままでのお金も使い果たしてしまったトサ。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]