▼本日の妖怪（3962）げんかく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ブラックさん。「げんかく」さんです。



漢字で書くと「玄貉」あるいは「元貉」で

漆黒の毛並をもっているむじな。

『穆天子伝』には

「天子猟於滲沢 於是得白狐玄貉焉 以祭於河宗 此周礼猟祭貉之験也」

という文がありまして、「びゃっこ」（白狐）の対になって登場してる存在です。

きつねの対には「白狐」と「玄狐」がいますが、
きつね・むじなといった場合には「白狐」と「玄貉」が
すたんだあど？

▼本日の妖怪（3961）ふなゆうれいのしま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
向こうは島よ。「ふなゆうれいのしま」さんです。



悪石島あたりの海につたわるもので、
雨の降ってる夜などに出たといいます。

船の行く手に松の生えた山と浜辺をもった島が
いきなりあらわれて船頭をびっくりさせますが、


「ここに島はなかー」などと言ってそのまま船を進めれば
島は消えてしまって、何も無く進めたといいます。


奄美の「うみふさぎ」（海塞ぎ）や、
伊予の「なみのうえのやま」（波の上の山）などとは似たもの。

本日の妖怪（3960）ようしょうば

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
メェー。「ようしょうば」さんです。



漢字で書くと「羊生馬」で、
羊から馬の子がうまれるというもの。


『天鏡』などにあるうらないお手本によると
天下に将兵が起こって立つ前兆だといわれてたそうです。

▼本日の妖怪（3959）おおきなおとこ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
すぐ消えおじさん。「おおきなおとこ」さんです。



加賀の国の水田丸などにつたわるもので、
かわうそたちの化け種目のひとつ。

橋の近くなどにあらわれてひとをびっくりさせますが、
近くに寄るとすぐ消えてしまったトカ。

▼本日の妖怪（3958）どようのどく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ふたがライバル。「どようのどく」さんです。



夏の土用の期間中には、空から
「毒」が降って来るといわれてて、井戸などには必ず
ふたをしとかないといけないといわれたりしてました。

上野の国などにつたわる
俗信にあるものです。

▼本日の妖怪（3957）てんじょうのあし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
足さん。「てんじょうのあし」さんです。



出雲の国の松江などにつたわるもので、
このしろなどの魚を焼いてると
天井から下りて来たという脚。

正体はたぬきだったといいます。

▼本日の妖怪（3956）すずめのかみさま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ペーパーで害鳥よけ。「すずめのかみさま」さんです。



羽後の国の内小友につたわるもので、
田んぼを荒らす雀（すずめ）に来てもらいたくない人たちは、
この神様に何帖かの和紙をお供えして祈り、

その紙をすだれみたいに切ったりしたものを
田んぼに立てておくと良いといわれてました。

▼本日の妖怪（3955）やませこ

きょうの「和漢百魅缶」へのアップは 
牛ちゃん馬ちゃんバァーー。「やませこ」さんです。

豊後の国につたわる山にすむ妖怪で、
牛や馬に取り憑いて病気にしてしまったりもしたといいます。

河童たちが秋になり山に入ると
これになるといわれてます。

▼本日の妖怪（3954）おそろしげなるそう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぶっ叩いて馬にする。「おそろしげなるそう」さんです。



『今昔物語集』に載っているはなしにあるもので、

四国のどこかの山奥にいたというふしぎな僧侶。

道に迷ってたずねて来た人間を泊めてあげたりしますが、
そのひとに轡頭（くつわづら）をはめて、
むちでびしびしと殴りつけては姿を馬に変じさせ、
殺してしまったといいます。

旅人を家畜に変えてしまうという点は
各地にもいろいろと似たものがあるおはなし。

▼本日の妖怪（3953）うまのかお

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ひひーん。「うまのかお」さんです。




尾張の国の知多郡、
岩滑にあった地蔵堂に出たという妖怪。

馬の大きな顔などが現われて
ひとをおどろかしたといいます。

▼本日の妖怪（3952）はちのみねのびんびっちょ

きょうの「和漢百魅缶」へのアップは 
化け狐、くまもと勢。「はちのみねのびんびっちょ」さんです。



肥後の国の山鹿の
八の峰のあたりに住んでた化け狐のひとり。

そのあたりの仲間には、ほかに
もくざえもん、や、たろうざえもん、といった狐が
いたそうです。

▼本日の妖怪（3951）トートーメーマジムン

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
位牌のマジムン。「トートーメーマジムン」さんです。



沖縄につたわる妖怪で、誰もまつるひとが居なくなって
打ち捨てられたりしたトートーメー（位牌）が化けたもの。

美女のすがたになってひとの前に現われたりします。