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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
冬ならのびのび。「さんじゃく」さんです。


さんじゃく 三尺猫

冬の日に雨がながいこと降るとずんずん顔がのびるねこ。



「冬の日三日雨降れば猫の顔が三尺のびる」(あたたかくて猫がよろこぶということ)
をモトにしているもので、春道草樹『家内奇狐狸』の中で絵がかかれているデザインもの。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
江湖紀聞からの風ぴゅー。「せきゆうふう」さんです。

せきゆうふう 石尤風

漢字で書くと「石尤風」――ちょっとひさしぶりの漢土産です。


海に出発した商船を吹き戻したり進めなくしてしまったりする風のこと。
これが吹くと商人たちは出発をやめたりしたといいます。


むかし、尤郎(ゆうろう)という男のお嫁になった石(せき)氏の娘が、
商売の旅に出ていったまま帰らぬひととなってしまった尤郎のことを思ったまま
重病になった死の床で


「このような悲しみを世の女どもには味あわせたくない、
必ず大風を吹かせて人々を押し戻すであろう」


と宣言、それを受けて、船出のときにすごい風が吹いたりするのは
この石氏の吹かせているものであると考えられ、
石尤風という名で呼ばれるようになったんだトカ。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
鬼さんでぃす。「おにのごとくなるもの」さんです。

おにのごとくなるもの 鬼の如くなるもの

人間たちには姿が見えたり見えなかったりする鬼神の類。
人間の知らない自然に対するひみつの対処法などをいろいろ知ってます。



鳥居清経の描いている青本『天王寺亀井活鑑』に出て来るもので、
ものすごく巨大なせんだんの大木をひとびとが伐ろうとするけれど、
次の日になると伐った部分がもとのようにつながってしまい、
伐ることが出来ない、と人々が困っていた時に、
ある者がこの「鬼の如くなるもの」が夜に木の近くで
「伐る時にでた木くずを燃やして、そのあつあつの灰を根本にまいてやればよいものを」
としゃべりあってるのを耳にして、これを伐採することが出来た
――というくだりに登場しています。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
舞台にかけれなかった夏芝居。「とうふやおきちのちょう」さんです。

とうふやおきちのちょう 豆腐屋お吉の蝶

お寺の門前にあった豆腐屋のむすめ「お吉」は、
恋仲になった灯明寺の僧・「空月」(くうげつ)と心中をすることになったのですが、
家からもってきたのが宝剣「六字の短刀」であったことから、
これを使えば立身出世がかなう! とこころの動いた空月によってバッサリ。



首をうたれてしまいますが、その首から真っ白い蝶がたくさん出現、
これが空月についてまわるようになり、
その後いろいろな悪事をかさねた空月はついには捕縛されてしまいます。




 文化9年(1812)4世鶴屋南北、松井幸三、福森久助らによって執筆されたものの
市村座の資金ぐりがつかず上演されずじまいになった夏狂言
『解脱衣楓累』(げだつのきぬもみぢがさね)という歌舞伎の登場人物。
空月とお吉は大坂桜町で打ち首になった不義の二人に題材をとってます。
(お吉と顔がそっくりな美くしい妹という役で累(かさね)が登場して、外題にかさなっていきます)











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ウォーターニッキ。「なみねずみ」さんです。

なみねずみ 浪鼠

水で出来たふしぎなねずみ。おんみつ活動をします。



天保9年(1838)に結城座で吉田千四がおこなった人形浄瑠璃の水中早替りの芝居で、
仁木弾正がつかうねずみの術として登場したと当時の錦絵から推測できるものです。



なんだかうねうね。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
京伝つくる。「くまのや」さんです。

くまのや 熊野屋

熊野権現のおつかいのからすたちの掛け取り屋さん。



山東京伝『先開梅の赤本』に登場するもの。
熊野牛王の起請文にいるからすたちをもとにしたもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
三笑シショーの本より。「いしのきよひめ」さんです。

いしのきよひめ 石の清姫

福亭三笑の黄表紙『従夫道成寺』(それからどうじょうじ 1801)に登場する主人公。
子供たちにいじめられていた石をたすけて持ち帰った「まさごの庄司」のもとに
その石が変化して現われたうつくしい娘。



まさごの庄司の娘として成長し、
彼が病にふせったときは身売りをしてお金をつくったりもしました。
その後、「くめの平内」と結婚しますが平内が芸者とかけおち。
怒り狂って道成寺(どうじょうじ)に出現。ふたたび石と化し
「玄翁法師」によって鎮められました。





この清姫は悲しくなったり怒ったりすると石に変わってしまうという設定で、
玄翁法師(三国妖狐伝などで殺生石をうちくだく役で出て来る玄能を援用した登場人物)によって
「浅草のあさじが原の一ッ家で婆が旅人を殺すときに石のまくらをつかっていたので、
その罪からこのような者とうまれかわったのだ」ということが明かされます。






7月はじまりの「和漢百魅缶」へのアップは
むすこさま。「こにゅうどう」さんです。

こにゅうどう 小入道

見越し入道の息子分。若いのでおひげなどは生えてません。



明和元年(1764)に売り出された黒本『海陸妖敲込』に登場するものです。
ばけもの修行に旅立って、いろんな変化の妖怪をみたり、
おおきな青鷺(あおさぎ)にびっくりさせられたり、
片輪車せんせいのもとへいったりしてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
土蜘つくるの中のさいだいのようかい。「せきおうのようかい」さんです。

せきおうのようかい 碩翁の妖怪

おはらいばこにされた「中野播磨守」の化けたもの。



歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『浮世の有様』や、石井研堂が所蔵していた同図のいくつかの妖怪に
それが何だろうかというのを貼り紙してあったものの中にある解釈。


碩翁(せきおう)こと中野播磨守清茂(なかのはりまのかみきよしげ)は
小納戸頭取だった幕臣のひとりで、徳川家斉の最大の庇護をうけてた者のひとり。
水野忠邦が老中になったときにすぐに排斥され、
向島にあった広大な隠居所などもとりつぶされました。






さて、これで2015年半期のおりかえし。
いつもの例の押戻でございます。どしんどしん。



「押戻し」というのは、歌舞伎に出て来る役柄の一ッで、
おばけや怨霊が舞台から放ち立たないようにする人の事。



こんかいは「たけどりさずま」(竹鳳三司万)あいつとめます。
どしんどしん。(押戻し音)



























ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
感応寺ぶっこわし事件。「なかやまのようかい」さんです。

なかやまのようかい 中山の妖怪

下総の中山法華経寺の僧侶「日啓」と「日尚」の化けたもの。
ほうそうよけな真っ赤っかごしらえ。



歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
中山法華経寺の日啓と日尚は徳川家斉とお美代の方に絶大に庇護をされて
将軍様御祈祷所の看板もちょうだいしてましたが、
家斉の歿後に権威凋落。



天保12年(1841)10月5日、両者とも女犯の罪のかどで
遠島のおしおきを受けています。
また同年同日に天保4年(1833)に庇護によって江戸の鼠山に再興されていた感応寺が、
水野忠邦の命によって廃寺処分されたことも受けての解釈のようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おさしみおさしみ。「りょうりぢゃやのようかい」さんです。

りょうりぢゃやのようかい 料理茶屋の妖怪

酌女とかで売り売りな「料理茶屋」の化けたもの。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』などにある解釈。
天保のご趣意で酌女など娘たちをかかえつかって営業してる料理茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
チャガマチャガマ。「みずぢゃやのようかい」さんです。

みずぢゃやのようかい 水茶屋の妖怪

茶くみ女とかで売り売りな「水茶屋」の化けたもの。


歌川国芳の3枚続きの錦絵『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。
『天保雑記』や『藤岡屋日記』などにある解釈。
天保のご趣意で茶くみ女など娘たちをかかえつかって営業してる水茶屋は
すべてお取り払いになったことをうけたもの。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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