忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[314]  [315]  [316]  [317]  [318]  [319]  [320]  [321]  [322]  [323]  [324
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
カネはカネをよぶ。「にしゅぎんのせい」さんです。

にしゅぎんのせい 二朱銀の精

二朱銀の精霊。

大みそかには金や銀の精たちが移動して歩き回る
ときいたある貧乏な男が

「戸に二朱銀を貼っておけば、ほかの精がおびきよせられて
 どしどし家にやって来て大儲けなのじゃなかろうか」

と考えて実行したところ、二朱銀の精が「おいおい」と
歩いていく金銀の精たちを呼び止めて大成功。


しかし、金の精たちが

「おまえこんなところにさみしく貼りついて動けずにいるより、
 おれたちといっしょにもっと金銀のあるところへ行こう」


と誘われて、逆にいなくなってしまい、
男は銀をまるごと大損したトサ。


豊前の国の京都郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
持ってっちゃいけん。「やまのかみのつばき」さんです。

やまのかみのつばき 山神椿

筑前の国の箱崎村につたわるもの。

むかしある女が、
山の神さまのまつられてる山にたくさん落っこちてる
椿(つばき)の実を「落っことしたままじゃ無駄だ」と
拾って来て油にして髪につけたところ、
髪の毛がすべて脱け落ちてしまい、
山の神さまのたたりだと言われたソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
貸し出しますコン。「こせんどう」さんです。

こせんどう 胡仙洞

漢字で書くと「胡仙洞」で
河北省の獲鹿県の海上嶺にあるという小さいほら穴で、
胡仙(こせん)が中に住んでるといわれてます。

何か行事や催しのときに椅子や卓子が足りない時は、
この洞穴の前に「何個必要です」といった旨を紙に書いて置いておくと、
その数だけキチンと貸し出してくれたといいます。

あるとき数をごまかして返した者がいて、廃絶したソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
洗剤かしてください。「けつおき」さんです。

けつおき 血汚鬼

夜道などに立ってて、ひとを化かしたりするという
女のすがたのおばけ。

ひとに向かって「血の汚れがありますか、どうですか」と
血しぶきのようなものがついた自分の着ている着物を見せて来ます。
下に着てるのも汚れてますかなどと言って、
微笑みながら上着を脱いでいったりするので

「これは人間じゃない、ばけものだ」

と感じて人が逃げると、
目の前に巨大な図体の巨人が現れたりして、
さらにびっくりさせて来たといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うっかり入れたワンコの目。「いぬのめ」さんです。

いぬのめ 犬の目

ひょっとした拍子に目の玉をぽろっと落としてしまった男が、
目の玉をどこだどこだと手探りをしてたら

眼医者さんが犬の目の玉をいくつも干してたところに行きついて、
犬の目の玉をクリッと入れてしまったというもので、

ごみ捨て場をみると
やたらとお腹が空いて困っちゃうというふしぎなひと。


羽後の国の角館などにつたわる昔話にあるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ざんぎりあたま推進紙怪。「せんべんし」さんです。

せんべんし 剪弁子

漢字で書くと「剪弁子」で、
同治から光緒のはじめごろ(1862~1870年ころ)にでたというふしぎなもの。

ひとびとの頭の弁髪(べんぱつ)を
チョキンと切ってしまったといいます。
正体は紙でつくられた人形で、
それが術によって動いてたそうです。



せんかい」(剪怪)や「しゅとうきつ」(取頭髻)の仲間。
束ねられた髪の毛を、ちょっきんちょっきんと切ってしまうものは
やはり、決められた髪型が多かった地域には多かったんでしょかしらネ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
生でたべるのはやめよう。「とうせいけい」さんです。

とうせいけい 挑生鶏

広東の雷州につたわる挑生(とうせい)術の例のひとつ。
挑生術は、魚・肉・菜・瓜・茶・湯などを相手の腹の中で暴れさせる
蠱毒の仲間なおまじない。

「挑生」鶏は、鶏肉に術をかけてひとに食べさせて害するというもので、
食べられたあとの鶏肉は相手の体の中で変質し、
足が生えたり顔が生えたりして小さい鶏のようなものになり、
体内であばれだして相手を苦しめたといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
鉄分だいすきっこ。「そてつのばけもの」さんです。

そてつのばけもの 蘇鉄の化物

美作の国の美甘村につたわる
お寺に生えてた古い蘇鉄(そてつ)の大木が化けたというもの。

大きな女のひとの姿で夜な夜な
「ざんねんな、ざんねんな」と言いながら現われて
ひとをびっくりさせてたといいます。


実は、木に鉄分が足りなくて、
それを誰かにうったえたくて出てたそうで、
それが知れてみんなが鍋や釘をお寺の蘇鉄の根元に埋めてあげたところ、
出なくなったソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ソードガーディアン。「しらっさま」さんです。

しらっさま

信濃の国の伊那にまつられてるもの。

むかし、旅の途中の都のひとが

「腹の具合が悪いな」

と剣を榊(さかき)の枝にぶらさげて糞をしたのですが、
すっきりしたあとに剣をそのまま忘れて行ってしまいます。
忘れられたその剣でしたが、
ふしぎなことにぐるぐると真っ白いへびがこれにまきついて、
近寄るひとに火炎を吹いて来たため、その都のひとが再び通りかかったときまで
そのままになってたといいます。


そのことを知った剣の持ち主は
村の人といっしょに剣と白蛇を祠におまつりしたソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ライトじじい。「ひのたまじいさん」さんです。

ひのたまじいさん 火の玉爺さん

加賀の国の小野坂というところで
見られたことがあったという、ふしぎなじいさん。

夜道をあるいてるひとの前を明かりをつけて歩いてて、
追いつこうとしても、いつまでたってもなかなか追いつけなかったといいます。
ひかる珠のようなものを持ってたといい、
坂井数右衛門という武士がこれになんとか追いついたところ、
フーッと明かりを消して山の中に消えてしまったトカ。


一緒に、ばあさんも歩いてたようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
しくしくテンプル。「ちごのれい」さんです。

ちごのれい 稚児霊

青森の宮田につたわるもの。

荒れ寺にあらわれたふしぎな稚児(ちご)で、
夜な夜な手紙を読んでしくしくと泣いては
夜明けと共に阿修羅のような姿になって消えていきました。
その寺にたまたま泊まった旅のお坊さんがわけをきくと

「自分は病で死に、いいなづけだった娘は遠い都へ行ってしまったので、悲しんでる」

ということだったので、手紙を奪い取ってかまどにくべて焼いたところ、
もう姿を出さなくなったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
つるつる。「はぎわら」さんです。

はぎわら 禿童

「禿童」という意味の、「ひょうとく」などのなかま。
壱岐につたわるものです。

竜宮にいるという子供で、あたまをつるつると撫でて
欲しいものや願い事をいうと、
それがすぐ出て来たり叶ったりするというふしぎなもの。
「美々しい家になったし、こんな童はいらないな」
と竜宮に返してしまったら、望んだ物事はすべて
モトに戻ってしまったという結末。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]