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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
好きなものは木の葉。「おおきなきのこのばけもの」さんです。

 おおきなきのこのばけもの 大きな茸の化け物
山の中にすんでるきのこの妖怪。

地面の中からたくさん生えて来て大きくなり、
林のようになったりするといいます。
米のとぎ汁が大きらいで、あびせられると溶けちゃいます。


上野の国の利根郡新治村などにつたわるもの。

自分の苦手なものは「おかね」だと言って弱点をきき、
きのこたちを溶かして退治し、
かたきうちとして金をたくさん投げ込まれた、という昔話になってます。

きのこにゅうどう」などの仲間ですが、展開は、たのきゅう。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
炭水化物は頭頂から。「くちのないよめさん」さんです。

くちのないよめさん 口の無い嫁さん

顔に口がなくて、ごはんをぜんぜん食べないお嫁さん。
しかし実際は頭の上にぽっかり口が存在してて、
ごはんを山のように食べたりします。
正体は「おにばば」で、
菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)が苦手。



ごはんを食べないお嫁のはなしの一ッ。
上州をはじめ各地にあります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ねばねばとして(原文の感触)「ふみいしのかい」さんです。

ふみいしのかい 踏石怪

さんもとごろうざえもん」(山ン本五郎左衛門)が
人間をおどかす時にくりだして来たおばけの一ッ。

庭に出るえんがわにある踏石の上に
ぶにょぶにょした死体みたいなものがのってて、
知らずにこれを踏ませてびっくりさせたというもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
こんにちわだりゅー。「おおひとぶちのりゅう」さんです。

おおひとぶちのりゅう 大人淵の竜

遠江の国は周智郡、水窪川にあった
大人淵にすんでたという「りゅう」で、

お膳やお椀が足りない時に
数をいって頼むと貸してくれたり、

ときどき人間のすがたに化けて人家をおとずれて、
一服しながらおしゃべりをしていったりもしたといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
にこかこにこかこ。「ちいだがにい」さんです。

ちいだがにい 付いだがにい

空き家などの中にいて、
そこに入って来たひとに鉄漿(おはぐろ)で真っ黒にした歯を
「にこかこ、にこかこ、ちいだがにい」とむきだして見せて、
おどかしたりしたという鬼女。
蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)は苦手だといいます。


 羽後の国の角館などにつたわるもの。
「ちいだがにい」というのは「付いたかな」という意味。

ついたかみてくろ」や「おはぐろべったり」などの仲間。
きょうの「和漢百魅缶」へのアップは
けろけろ禁止。「あせい」さんです。

あせい 蛙精

漢字で書くと「蛙精」で見て字のごとくかえるの精。

明朝のころ、李振(りしん)というひとが夢の中で
緑衣をつけた数多くのひとたちから「いのちを助けて下さい」と頼まれたので
「へんな夢だなぁ」と思ってたら、次の日、
嘉興府に蛙を何十もかごに入れて売ってるひとがいたので
「夢のはこれか」と買い取って自分の家の庭の池に放してやったといいます。
その時「いのちを救うがうるさく鳴くなよ」と李振が言ったら、
池の蛙たちはそれから先、鳴かずに暮らしていたトカ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
べかべかべかべか。「しゅくそうしん」さんです。

しゅくそうしん 粛霜神

漢字で書くと「粛霜神」。

目をむいて長い舌を出した大きな顔で
便所に出て来てひとをびっくりさせたりするもの。

ひとの言うことをきいてくれることもあって、

そういうときは

何百里も離れた場所に、朝から晩のうちにたちまちに往復して、
伝言や荷物の受け渡しをしてくれたりもしたといいます。


一日のうちに遠距離を往復する点は、
日本につたわる、お城の飛脚をする狐たちのはなしと少しだけ似てますが、
深く関連があるのかどうかは不明。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
NOなす。「いくちのばけもの」さんです。

いくちのばけもの 猪口茸の化け物

いくち(「いぐち」というきのこ)が化けたもので、
古いお寺などをのっとってしまいます。
顔はのっぺらぽうとしてたといいます。


茄子汁(なすじる)が一番苦手で
浴びると溶けてしまいます。


米沢などにつたわるもの。
きのこにゅうどう」(茸入道)などは仲間です。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おまえはばけものが出てきたな、と思ったろう。「さとる」さんです。

さとる 覚


越後の国の古志郡などにつたわる呼び名。
みてのごとく一文字ちがいな「さとり」の仲間。

山奥にすんでいるおばけで、
人間の心の中をさとることが出来ると言います。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ねぶとりの逆。「こくこく」さんです。

こくこく 黒黒

昼間はまったくもって
とんでもなくえごえごした醜い姿をしてるのですが、
夜になって灯火のない暗さの中だと
この世のものとは思えないほどの
天女のような美女に変身してしまい
香りもものすごく良い、というふしぎなもの。

灯火をつけて見てみると、昼間の普通の姿。

そういうふしぎなお肉屋のおかみさんの名前が
「黒黒」だったところからの呼び名。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
かおみっつ。「さんめんにんめんちょう」さんです。

さんめんにんめんちょう 三面人面鳥

顔が三ッついてる天女のような鳥で、
天上にいて音楽などを奏でます。
仏画などにあるもので、
顔が二ッある「共命鳥」の変形だと考えられてるものです。
三面人面鳥、というのは単に形からつけられてるだけの呼び名で
実際の呼び名などは不明です。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
奈落からわんわん。「じごくいぬ」さんです。

じごくいぬ 地獄犬

お盆の時季に地獄からかえってくるご先祖様の霊に
ついて来てお供をするといういぬ。
上野の国などでは、
お盆の精霊棚などの脇や庭先などに、
このお供のいぬのためのおそなえをつくって
あげたりしてました。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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