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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
隠れた宝豆。「りょくとう」さんです。

りょくとう 緑豆

山に住んでるふしぎな老人が持ってるというふしぎな豆で、
みたところ変なところも何もない緑豆なのですが、
実は真珠だったりします。
むかし、石四(せきし)という弟が山でつかまえてきたあやしい男を、
兄の石三(せきさん)がなんとなく助けてあげたところ、

後に山でそのあやしい男が
なぜか緑豆を半升くれたりしましたが、

石三は「別にうちにもいっぱいあるからいらないなぁ」
と、ぼとぼと落としながら帰ったところ、
家にたどりついたときに残ってたホンの何粒かが
真珠になっててビックリしたといいます。

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きょうの「和漢百魅缶」へのアップは 
ごろごろずでん。「でんでんころばし」さんです。

でんでんころばし でんでん転ばし

陸奥の三戸につたわるもので、
坂道から石が転がってきて、
足のくるぶしなどにぶつかって来ます。

狐たちの化け種目の一ッといわれてます。

てんころばし」(てん転ばし)とは仲間です。
「てんてん」とか「でんでん」ってのは転がってくる音。
きょうの「和漢百魅缶」へのアップは
馬さんをさがしてください。「まおうどり」さんです。

まおうどり 馬追鳥

「まおう、まおう、まおう」と呼び続けるような鳴き声をした鳥で、
むかし継母から馬を見てろと命じられて逃がしてしまった継子が、
馬を呼び探しているうちに鳥になってしまった、と言われています。

陸前の国の気仙郡などにつたわるもので、「あおどり」(青鳥)の仲間。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ヒヒーン、ばったり。「だいばがみ」さんです。

だいばがみ 大馬神

上野の国の勢多郡などにつたわるもの。

馬が急に死んじゃったりするのは、
これに取り憑かれたからだと言われていました。
わたり」や「ぎば」(馬魔)などの仲間。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
桜の木からダイビング。「うすしょい」さんです。

うすしょい 臼背負

陸奥の国の三戸などにつたわるもので、
むかしお餅をお嫁さんの家に持っていくとき
臼(うす)のままかついでいった婿さんが、
(本来はちゃんとしたいれものに入れていくのがカタチ)

道中で「あの桜の枝をみやげにもってったら、おらのかたでよろこぶ」
とお嫁に言われて、臼を背負ったまま木の上にのぼったら
落っこちてしまい、かたつむりになってしまった、というもの。


だから、かたつむりは今も臼を背負ってるんだトサ。


地面に置いたら土がついて汚くなるかもしれない、
と言われたので臼を背負ったまま木に登った、などという展開。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
がぶりっちょ。「きょしつ」さんです。

きょしつ 巨蝨

漢字で書くと「巨蝨」で、
山の中などに出るという大きなしらみ。

大きいといっても、
しらみ業界では、ということで、
てのひらよりは小さいです。


ひとをしつこく咬んで来たり、
体の中に入り込んで殺してしまったりするといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
オイルだいすき。「せきこせきよう」さんです。

せきこせきよう 石狐石羊

石狐と石羊ですが単にこの絵に描いた見た目がそうだから
石狐石羊というふうに書いたまでで石羊石狐でも同じです。


澤田瑞穂『燕趙夜話』に採集されたはなしによると、

河北省元氏県同下村の北にあったという
石狐や石人や石羊といった石でつくられた像たち。

油屋さんがこの近くを通ったりすると、この石たちに
油を全部のまれてしまうと言われてて、

夜でも昼でもその近くを通りたがらなかったそうです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
へびへび。「オコッコバラット」さんです。

オコッコバラット

アイヌにつたわるもので、
えものをごくごく呑み込んでる様子のへびを目撃してしまうと、
そのへびの魔が憑いて、不祥であると言われてたそうです。

そういうへびを見たらこれが憑かないように
棒などに突き刺して殺したりしたトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うったひとに通った(憑いた)、「さんぼ」さんです。

さんぼ 三本

陸奥の国の三戸郡の南郷村などにつたわるもの。
「三本足」とも。

むかし猟師に撃たれて足を1本失くし、
足が3本になったというきつね。

ひとに取り憑いたりもしたといいます。


足が三本の狐――というのは
三州の「おとらぎつね」や、総州の「さんぼんあし」などとの関連性がうかがえます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
どんなからだの中にも居るで。「こちゅう」さんです。

こちゅう 戸虫

鬼神や人間などの体の中にたくさんいるという小さい虫。

八十戸虫、八万戸虫、八万四千戸虫など、
その総称の数字は本ごとに差はあるようですが、
とにかく、とにかく、いっぱいいるようです。


南方熊楠は「尸虫」というのは
この「戸虫」から造られたのぢゃ、という感じで次のようなことを書いてます。


南方熊楠「シシ虫の迷信并に庚申の話」(『民族』1巻6号)曰
「この戸虫なる仏家の名から文字がよく似た尸虫てふ名を道家が作出したものか」

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ヒノヨウジン。「こうえじん」さんです。

こうえじん 紅衣人

漢字で書くのは「紅衣人」――よんでそのまま
真っ赤な衣をつけてるふしぎな人々で、

火事が起きている現場の近くに居て、
手足をぱたぱた動かしてるといいます。

火神の化身であると言われてます。

あらたな年度のスタートです。4月の「和漢百魅缶」へのはじまりのアップは
すがたミエナイ。「ちょうじしょうや」さんです。

ちょうじしょうや 張二少爺

山東の寿張県にいたという狐。
『虫鳴漫録』には「自称張二少爺」と書かれてます。

よく人間と談笑したりしたといいますが、
その姿はまったく見えなかったといいます。

姿は見えないものの、お酒や肴はいつの間にか消えてたりするので、
ああ居るんだなぁとは知れたようです。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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