忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[318]  [319]  [320]  [321]  [322]  [323]  [324]  [325]  [326]  [327]  [328
今月の「和漢百魅缶」へのアップの千穐楽は
ぎょろりんりん。「おおめだまこぞう」さんです。

おおめだまこぞう 大目玉小僧

おおきな目の玉をみせてひとをびっくりさせるおばけ。
幕末~明治ころのおもちゃ絵などに描かれてる画像妖怪のひとつです。

ぴんぴんこぞう」(ぴんぴん小僧)などとは
ほぼ同型のものだと思います。

PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おたまやのおに。「びょうき」さんです。


びょうき 廟鬼


漢字で書くと「廟鬼」でござる。

霊廟に立ってるちいさい鬼の像などが
人間に化けてそこら辺に歩いてあらわれたりするというもの。


たとえば、

むかし、茶肆(ちゃみせ)で休んでたひとが
扇に思いついた題詩を書いてたところ、

おそろしげな顔のひとがお茶をのみに隣に坐って、
その扇を奪ってパタパタあおいで帰っちゃったので

「困ったひとだ」

と思ってたところ、

後日たまたまとおった廟に置いてある鬼の像が
その人の顔にそっくりで、
そのときの題詩の書いてある同じ扇を持ってたトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぐでん。ぐぅー。「たわいなしのき」さんです。

たわいなしのき たわい梨の木

おさけだらけ国に生えてるという梨の木。
横倒れになって幹も枝も生えてて、
花などはろくに咲かないといいます。

『驥尾団子』の「酒多県愚伝国頭部六郡の地酒」という
地誌めかした戯文に出て来るもの。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
しくしくツリー。「きゅうじゅ」さんです。

きゅうじゅ 泣樹

樹木が泣き出すというもので、これが起こるのは
天下に兵乱のある前兆だとかんがえられたりしてたソウナ。


『地鏡』などには「樹木泣 天下有兵」
と、記されてます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
じゃじゃじゃじゃーん。「じゃけん」さんです。

じゃけん 邪見

越後の国の三面村につたわるというもの。
ふわふわさまよってる人間の死霊のことだそうで、
これをおろしたりする「じゃけん憑き」ということが
行われたりもしてたソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
多患疾病。「こじゅしん」さんです。

こじゅしん 古樹神

台湾嘉義県の亀仏山というところに生えてた
ものすごく大きな古樹。

この樹の近くに立ったり坐ったりすると
病気にかかると言われてて、
近くを通るひとはなかったといいます。
和漢百魅缶」通算3838体目のアップは
おしろい婆にちょと似てる。「びんぶがみ」さんです。

びんぶがみ 貧乏神

日向の国の宮崎などにつたわるもので「びんぼうがみ」のこと。

「白粉婆」さんは「甘酒はござらぬか」と戸を叩いてまわりますが
こちらの「びんぶがみ」さんはむかし、家々を

「お茶がのみたい、お茶がのみたい」

と戸を叩いてまわったことがあったそうで、
どこの家でもその身なりがぼろ過ぎるため断られてしまいましたが、
ある家のひとが親切にお茶をいれてあげたところ

「俺は本当は福の神じゃ、親切があってこそ人というものじゃ」

と語り、その家には福が次々と舞い込んだトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
一女引至一村宅。 「こたく」さんです。

こたく 狐宅

野宿をしてたり、野道を歩いてたりすると、
きれいな娘さんたちが家に招いてくれるというものですが、
正体はきつね。

ぐっすりと泊まってしまったりすると
魂をぬかれたりしてしまうといいます。

むかし、李回というひとがこれに遭遇したとき
「あやしいぞ」と気がつき金剛経を念じたところ
女たちがたちまち狐の姿になって
パッと消えてしまったといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
水性ひとつめちゃん。「ひとつめこぞう」さんです。

ひとつめこぞう 一ッ目小僧

安芸の国の賀茂郡につたわるもの。
池の中から出て来て、ひとをおどろかしたり、
通さないぞと出て来て立ちふさがったりしたというもの。

顔を見せておどろかすだけの「ひとつめこぞう」(一ッ目小僧)とは少し別のもの。
仏壇にそなえたごはんが苦手で、「かっぱ」(河童)にかなり性質が近いような雰囲気です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きれいに化けよる。「せんだいだぬき」さんです。

せんだいだぬき 仙台狸

阿波の国の海部郡にいたおたぬきさんで、
若くてきれいな娘さんに化けては、
よくひとを化かしてたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
返答ご無用。「でよかでよか」さんです。

でよかでよか 出よか出よか

石見の国の邑智郡などにつわたるもの。

「出よか出よか」という声が
どこからか聞こえて来るというもので、

あるおじいさんが「出ばぁっ、出いっ!!」と
返事をかえしたところ、

おじいさんの歯がズカーンと大きく出まくってしまったトサ。




「とっつこうくっつこう」や「やろかみず」(遣ろか水)などの
昔話の仲間で、すこしコミックになった展開のもの。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
労働スパイダー。「くものさくおとこ」さんです。

くものさくおとこ 蜘作男

三河の国の豊根村などにつたわるもので、
蜘蛛(くも)が人間に化けてやって来たもの。

ある家に「働かせてくれ」とやって来て、何年か働いた後、
「給金はいりません、お屋敷でいちばん大きな竹かごを下さい」
と言ってそれに旦那を詰め込んでさらってしまいました。

旦那は途中で大きな枝につかまって竹かごから脱出して助かり、
後で家に再度やって来た蜘蛛を殺して難を逃れました。



「家に入ってきた夜蜘蛛は親に似てても殺せ」
という俗信の解説につかわれてる昔話です。

ゆきんば」や「くもにょうぼう」など、
ごはんを食べないお嫁のはなしと構成は似ているもの。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]