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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
咲く咲く咲く。「なんがくばな」さんです。

なんがくばな 南覚花

近江の国の甲賀郡の神山につたわるもの。

むかし、南覚坊(なんがくぼう)という名前の
ふしぎな術を様々につかう行者がやって来て、
それを危惧した代官がこれを斬罪。

南覚坊のたたりで村には数年悪い病が流行ったり
不作がつづいたりしたといいます。


そのときの仕置きに関わった家の畑のさつまいもの蔓には、
ときどき花が咲いたと言われてて、

それを「なんがくばな」(南覚花)と呼んで、
とても不吉なものだとしてたソウナ。





この花は、
何かの条件でときどき咲いたりする、
実際のさつまいもの花のことをさしてるものです。

さといもやさつまいもは花が咲いたときは大抵不吉とされてますネ。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
お皿がイノチ。「こうっぱ」さんです。

こうっぱ

越後の国の古志郡などに分布してる「かっぱ」の仲間。
おすもうなどはヤハリ好き。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
病は河川にながしましょ。 「おおかぎのはいびょう」さんです。

おおかぎのはいびょう 大鉤の肺病

加賀の国の石川郡などにつたわるもの。
肺病にかかったひとが死んだとき、
その家の大鉤(いろりの上にあるもので、自在鉤をつるためのもの)に
肺病がついてしまうと言われてて、
必ず川に大鉤を流して肺病を追い払ったといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
古寺にでるもの。「きのこにゅうどう」さんです。

きのこにゅうどう 茸入道

陸奥の国の津軽などにつたわるもの。
きのこの化けたもので、一ッ目の大入道などに化けて
動き回ったりします。

三年味噌を溶かした水が嫌いで、
かけられるとしおれちゃいます。


塩っ気のあるものが弱点というのは
ほかの地方のきのこの妖怪とおなじ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
しゃっしゃっざー。「こめあらいのおと」さんです。

こめあらいのおと 米洗いの音

越後の国の西頚城郡の丸田にあったもの。

川で白いたぬぐいをかぶった女のゆうれいみたいなものが、
お米を洗ってる音をたててる、と言われてたもの。


大正ごろにあったというもので、

実際は、白い花がてぬぐい、
折れて川につかってる萱(かや)がぱしゃぱしゃと音をたてて、
そう見えたり聴こえてたりしたトカ。

川につかってた萱を切って始末した途端
もう米洗いの音はしなくなっちゃった。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぷつり、甦生。「いきばり」さんです。

いきばり 生き針

「おに」(鬼)たちの持っている
ふしぎなたからものの一ッ。

死んだものにこの針をぷすっと刺すと、
たちまち生き返ってよみがえるといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おしりからシュー。「おおおとこ」さんです。

おおおとこ 巨男

陸奥の国の津軽郡などにつたわるもの。

むかし、娘がひとりで糸をつむいでると、
この巨男が家に入ってきて

「さけ飲ませろ」

と何杯も何杯も酒をご所望。
娘がこわがって飲ませてあげると、
いきなり巨男がおしりを出して

「この糸ひっぱれ」

と命令。引っ張ってみると
おしりからどんどん美しい糸玉が出てきて、
これを売ったら大金持ちになったといいます。



おしりからよいものが出て来るという展開は
「かきおとこ」(柿男)や「りんごのかい」(林檎怪)などとは仲間。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あわじしまぁーー、かよう千鳥のぉーー、「つじうらのかみ」さんです。

つじうらのかみ 辻占神

引いた辻占に書かれてる文句をもとにして
判断を決めたひとをみちびいたりするというかみさま。

徳川時代のうらないの本などには
「つじうらや 四ッつじうらの 一のつじ うらまさしくもつじうらのかみ」
という歌をうたって、よく考えるとよい、みたいなことが
書かれてたりもします。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おめめの上がぴっくぴく。「けんびきがつく」です。

けんびきがつく 痃癖がつく

周防や長門の国などにつたわるもの。

仏壇にお供えしてあるものをちょろまかしたり
摘み食いしたりすると、

けんびきがついて離れなくなってしまう
と言われてました。


「けんびき」(痃癖)は
各地で各地でいくつかの症状にあてはめられてる言葉ですが
このあたりではピクピクと瞼(まぶた)が痙攣することをさしてたそうです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
寒気をちゅうにゅう。「ぞくぞく」さんです。

ぞくぞく

常陸の国の那珂郡桧沢などにつたわるもの。
夜道をあるいてるといきなり背中や体が
ぞくぞくして来てたまらなくなるというもの。

きつねが後ろからついて来てこれを起こすと言われてました。

たばこを吸ってひとやすみをしたりすると、
ぞくぞくはスッと抜けていったトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぼわぼわ。「ひおんな」さんです。

ひおんな 火女

火の玉の中に女の顔が出てるというもの。

幕末~明治のはじめごろの豆絵に見られるものですが、
詳しいことはわかりません。

姥ヶ火の変形?

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
本日(妖怪の日)のうまれのあのセンセイのまんがでもおなじみの、「ぬりかべ」さんです。

ぬりかべ 塗壁

筑前の国の遠賀郡につたわるもの。
海岸などを歩いてるときに出て来るもので、
目の前にいきなり壁のようなものが出来て、
前に進めなくなってしまうといいます。

足元のあたりを棒などで払うとスッと消えるとヤラ。



豊前や豊後ではたぬきの化け術などと言われてます。
前に進めなくなってしまうもので、
佐渡の「ふすま」や土州の「のぶすま」などはお仲間。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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