風びゅーーーー。「あおきふくろのようなもの」さんです。
『鎌倉繁栄広記』などにあるもの。
建保7年(1219)1月7日、鎌倉の空にあらわれたという
1丈くらいの大きさの青いふくろみたいなかたちのもの。
けむりのような気を吹き出したかと思うと
翌日あたりまで鎌倉中はものすごい大風が吹き荒れたんだトカ。
なんなのか不明。
うめぼし入れないでね。「ねんぶつだにのいたち」さんです。
但馬の国の養父郡奥米地の念仏谷に
むかし数多く住んでたといういたち達。
このあたりでおにぎりを食べようとすると、
必ずいたちが術をつかい、ころころころころりんしゃんとおにぎりが転がりだして
みんな奪い取ってしまったというもの。
この悪さをするいたち達を念仏を使って出なくしたため、
この谷に念仏谷という呼び名もついたといいます。
素手で触れない。「フィジュイヂー」さんです。
沖縄の知念や玉城につたわってたもの。
「フィジュイ」は「冷たい」、「ヂー」は「血」という意味。
死んだ人のからだに直接さわったりすると、
指や腕のあたりが腫れあがりだして、
時間がたつとそれがどんどん全身にまわり、
ついには死んじゃうといわれてました。
フィジュイヂーにならないように、
お葬式の湯灌(ゆかん)をしたりするときは、
直接さわらないようにするために手などを
布でおおってからやったといいます。
ただし、この地域以外では
特にそういうことを言ってなかったりしたようで
比嘉春潮が書いてる報告(『南島談話』3号)によると、
玉城から具志頭(玉城からみてとなりの村)にいったお嫁さんが
その家でのお葬式で湯灌をすることになり、
「素手じゃ……さわれません」と言ったら
「なんで?!そんな布なんかまいて触ったりして、仏がかわいそうだよ」と
逆に怒られて、困りながら素手で湯灌をしたら
「フィジュイヂー、フィジュイヂー、フィジュイヂーになっちゃう…」
と考えすぎちゃったせいなのか、お嫁さんはからだがそのとおり腫れあがって
死んじゃった、という俗信独特の出来事もあったようです。
おこげちゃん。「やきあゆ」さんです。
背中の半分が焼けこげてるようなふしぎなあゆ。
むかし、各地をめぐり歩いてた最明寺入道が
大和の国、宇陀郡の三本松という場所で
病気にかかって倒れてしまったとき、
土地のひとびとがあゆを焼いてそれを鎌倉の滝という近くの滝に
「旅のおぼうさんの体がよくなってください、
よくなるならばこの魚は生き返って泳いでください」
と念じて投げ込んだところ、
この焼きあゆは元気はつらつ生き返って泳ぎだし、
最明寺入道も同時に快復したんだソウナ。
半身や焼魚を水に入れて
そのあとそれが生き返って泳ぎだしたという話の一ッ。
最明寺入道は北条時頼のこと。
ストロング・藤。「かしわっぐるまのふじ」さんです。
肥後の国の、玉名郡南ノ関町関下にあった
樫車という呼び名の水車の近くに生えてたという大きな藤の木。
この木にさわったり、花を採ったりなんかすると
たたって来ると言われてました。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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